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【FileMakerを知る②】FileMaker ServerとFileMaker Cloudの違いを理解する

前回の投稿では、主にFileMakerのサービスの紹介と、FileMakerを複数人や複数デバイスで共有するには、シングルライセンスではなく、「ボリュームライセンス」または「FileMaker Cloud」を購入・契約する必要があることについてお話しました。

▼前回の記事はこちら▼

今回は、FileMaker ServerとFileMaker Cloudの違いについてご説明します。

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【FileMakerを知る】
第1回: FileMakerのサービスって?使い始めるには?
第2回: FileMaker ServerとFileMaker Cloudの違いを理解する
第3回: ボリュームライセンス~オンプレミス(FileMaker Server)で利用する場合
第4回:FileMaker Cloud~クラウドで利用する場合
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ボリュームライセンスとFileMaker Cloud

ボリュームライセンスでの契約ではFileMaker Sever を、FileMaker Cloudで契約すると、FileMaker Cloudを使用することができます。

どちらも、企業・団体・教育・NPOユーザに最適なソフトウェア導入プログラムで、これらのライセンスを取得することでFileMakerの複数のサービスを利用することができます。

では、FileMaker Serverと FileMaker Cloudの違いは何でしょうか。

FileMaker Server か FileMaker Cloud か?

FileMaker ServerもFileMaker Cloudも、FileMaker Proで作成したアプリを「共有」するためのサーバーソフトウェアであることには違いがありません。

大きな違いは、サーバーの用意や管理をClarisに任せるか、自分たちでするかということです。

【FileMaker Cloud】→ FileMaker Cloudを契約
サーバーの用意やセットアップが不要なため、作成したアプリをすぐに稼働させることが可能です。ただ、サーバーを用意しない分、最低契約料金はFileMaker Serverよりも少しお高め。また、クラウドサービスという考え方であるため、FileMakerを使用していくためには年間で契約更新していく必要があります。なお、FileMakerを使用するユーザー分の契約が必要です。

【FileMaker Server】→ボリュームライセンスを契約 / 購入
サーバーの用意と管理が必要となりますが、オンプレミス環境でも運用することができます。業務に応じてライセンスの購入形態もいくつか選択でき、年間で契約更新する年間ライセンスだけでなく、買い切りで購入できる永続ライセンスの2種類から選べます。

その他、ユーザー認証方法や、バックアップの方法、外部システムとの連携できる範囲などの細かい違いがあります。

詳細はClaris HP「FileMaker Cloud と FileMaker Serverの比較(PDF)」をご覧ください。

FileMaker Cloudのメリットとデメリット

FileMaker Clouldは2020年に始まったばかりの比較的新しいサービスです。弊社でもこれまでFileMaker ServerとFileMaker Cloudのどちらの開発を行ってきました。その経験を通じ、メリット・デメリットはどちらもあると感じてます。

【メリット】
●サーバーの用意、セットアップ、管理が不要
●チームのアカウント、グループ、サブスクリプションなどを一元管理できる
●20分ごとに自動的にデータがバックアップされる

【デメリット】
●フォント設定などドライバーインストールが必要な外部システムとの連携ができない ※FileMaker Serverはできる
●バックアップデータの内容や間隔を設定できない
(不要なデータの削除もできないため、データ量が重くなる)

どちらがいいかというのは、お客様の目的や業務形態に異なりますが、「使用するのは業務の一部だけ」という場合や「自社でのサーバー管理をしたくない」という方にはFileMaker Cloudをおすすできますし、膨大なデータを扱う場合や、基幹システムなど大きな開発の場合はFileMaker Serverの方が向いているかもしれません。

さて、これらのライセンスですが、FileMaker Serverが含まれるプランは3つ、FileMaker Cloud が含まれるプランは2つから選ぶことができます。

次回はそれぞれのプランをみていきましょう!


弊社ではFileMakerを主軸としたシステム開発で、業務の課題改善をサポートしています。「複数のシステムを一元化させたい」「今Excelでやっている業務の管理を少しでも楽にできないかな?」など、小さなことでも結構です。お気軽にお問合せください。

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