子どもとお金『借りる責任、友達無くすよ』
お金を貸すときの心構えについて、以前書きました。
多くの方に共感、賛同いただけて、自分自身の考え方がおおよそ間違っていないのだと、確信できた記事です。
今度は、「子供が」他者からお金を借りる場合について考えてみたいと思います。
なぜあえて「子供が」と限定するかと言えば、私の追いかけたいテーマが「子供のお金教育」だからです。
貸す場合は、子供でも大人でも傷つくのは自分だけであり、自分の腹の括り方、覚悟をすることが大事だと考えました。
けれど「借りる」場合は、年齢や立場によって、捉え方がかなり違うのではないかと思います。
また借りる先は、個人・金融機関・消費者金融・闇金など、様々です。それらを同列で語ることは難しそうです。
そういう意味で、まずは子供がお金を借りる場合を考えます。
ここで言う子供は、小学生から高校生ぐらいまでを想定していますが、未成年である彼らがお金を借りるとすれば、まずは友人かと思います。
親として子供にお金の教育をする中で、お金を借りることを、どのように教えるでしょうか。
おそらく一般的には、
「友達からお金を借りてはいけません」
ではないかと思います。
そして、その次の一言は、
「お金がどうしても必要なら、友達ではなく親に言いなさい」
ではないでしょうか。
これが至極当然、この時期の子供たちが親から学ぶお金との付き合い方としては、間違いない答えだと思います。
ただ私としては、できればもう一歩踏み込んだ考えをして欲しいと思います。
なぜならば、この教えでは子供の自立に繋がらないからです。
お金が足りない時、親に頼ることを覚えてしまった子供のままで、いいのでしょうか。
自分の頭で考えず、何かあれば親にお金を無心する子供のままで、いいのでしょうか。
ただ単に、友達からお金を借りてはいけません、ではなく、
お金を借りた責任を教えるべきです。
貸した場合、お金が返ってこない痛みは自分だけです。
けれど、お金を友人から借り、そして返済をしなかった場合には、相手に痛みを与えることになります。
お金と言う物質的な痛みと同時に、「裏切られた・・・」という、自分が想像するよりはるかに大きな心の傷を、友人に与えることになります。
そして、友人との縁は、
そこで切れてしまいます。
借りずに済むならば、それに越したことはありません。
けれど若さゆえの事情で、親に言えず、どうしても友人からお金を借りなければならないときがあるでしょう。
そして、借金には、責任が付いて回るということ。
それを、我が子に教えなければいけないのではないでしょうか。
私たちの若い時、学生時代を思い出してください。
だれしも親に言えないことの一つや二つはあるはずです。
親に言えずに、友人からお金を借りたこと、私もあります。
けれど、それもこれも自分の成長にとって貴重な経験だったと思います。
親から借りたとしても、必ず返済させる教育をすればいいじゃないか。
それも確かに一つのお金教育の方法ではありますが、親子の縁は、そう簡単に切れるものではありません。
親子の金銭貸借には、お互いに必ず甘えがあるでしょう。
けれど、友人は違います。
親として子に伝えなければいけないことは、
お金はできるだけ、友達から借りないようにしよう。
必要な時には、親に言いなさい。
けれど、どうしても親に言えない時もあるだろう。
その時には、君が信用している友人、親友にお願いして借りること。
いつまでに返すということを、借りるときに約束すること。
そして、その約束は、必ず守ること。
どうしても約束を守れなかった時には、絶対逃げないこと。(その時には、正直に親に相談してほしい)
でないと、君はその親友を永遠に無くすだろう。
できるだけ借りないことが前提ではありますが、一概にお金を借りるのが悪いのではなく、借りる責任、約束通りに返済する責任をわかってもらうことが、あるべき姿だと思います。
この考え方は、決して子供時代だけでなく、大人になっても変わらないものです。
何より大人になれば、様々な場面で「借金」をしながら生活をすることになるでしょう。
住宅ローン・車のローン・クレジットカードのリボ払いなど。
借りる先が、友人から企業などになるだけで、「お金を借りる責任」が変わるわけではありません。
そんな将来を踏まえれば、自らの頭で考えてお金を借りること、そこには返済の責任があるということを、教える必要があると考えます。
今の世の中、とても簡単にお金を借りることができますが、
『借りて首が回らなくなったら、自己破産すればいいんだよ!』
親がこんなお金教育をするのは、絶対間違ってますよね😑
皆さんはどう考えますか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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