生命保険note『生命保険の値段を決める人』
生命保険会社もビジネスですから、値段(保険料)設定により、どれだけ利益が出るかが変わってきます。
そのとても大切な保険料を決める仕事をしているのが「アクチュアリー」と呼ばれる専門の人で、すべての生命保険会社に必ずいます。
英語で書くと、「Actuary」。
英和辞典では「保険数理士」「保険計理士」「保険統計技師」などと訳されていますが、普通に「アクチュアリー」と私たちも呼んでいます。
アクチュアリーとはどんな専門家かと言えば、
数学のプロです!
特に確率論や統計学のプロであり、日本アクチュアリー会の試験に合格し、所定の研修を受けなければなりません。
合格率は15~20%程度と、かなり狭き門。
最難関と言われる司法試験の合格率が30~40%と言われていますので、ほんとに難しい資格なんだと思います。
逆に、なるのが難しい職業だけに、収入はかなりいただけるよう😁
平均で1200万円程度、保険会社によっては2000万円以上とも言われています。
生命保険商品は、まったく同じ商品であっても生命保険会社によって値段(保険料)が違います。
コマーシャルでも、安さを思いっきりアピールしているようなものがあるのを、皆さんご存知でしょう。
経営戦略的な意思もそこに反映されているでしょうが、保険会社もビジネスである以上、利益や会社の健全性の確保は必須です。まして金融庁の管理監督下にありますから、きちんとした裏付けがなければ商品の販売認可も取れません。
アクチュアリーの皆さんは、その基礎となる数字と日々格闘され、膨大なデータ解析から会社として適正な値段(保険料)を算出します。
あるアクチュアリーの方は、自分が携わった新商品が無事に発売された時が、もっとも嬉しい時だと言っていました😂
なかなか表には出てこない職種だと思いますが、保険会社はこんな「縁の下の力持ち」的な人たちにも支えられている、ということを知っていただければと思い、紹介させていただきました(^^♪