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【作詞について】表現方法の分岐

お疲れ様です。マーキーです。

僕はプロの作詞家ではありませんが、今回のコラボを通じても、伝えたいことや思いを言葉に変える、という作詞という作業がとても尊い作業だと思っています。

僕はどちらかというと作曲家に近い人間ですが、アーティストとして表現したいときや表現したい曲は自分でも歌詞を書きます。

なので作曲家やミュージシャンとしてのMarQUEEと、自己表現者であるアーティストのMarQUEEと多分二人いるんでしょう。

YouTubeのチャンネルを分けた方がいいんじゃないか、というご意見もいただきました。正直僕もそこは少し考えたところでありますが…どちらも僕は僕で例えば僕がバンドを組んでそのバンドの曲を流すならもちろん別のチャンネルを作ります。

誰が歌おうが作曲家である僕が世間に公開を行う事が許されるものに関しては全てMarQUEEという1アーティストとしてのチャンネルで継続して配信していきたいと思っています。

話がそれてしまいました。ただ以前にもお話をしたんですが、歌詞を書きたいという方は沢山いるという事をnoteを通じて改めて思ったんです。

同時に、歌詞(Lylics)を書きたいという人の多くが、それが歌詞なのか詩(Poem)なのかというところの区別が難しい程度の作品技術であることが非常にもったいないなぁ、と思いました。

ポエムを書きたいならポエムを書けばいいんですが、ポエムをリリックと認識してそれに曲を付けてほしいとなると話が変わってきてしまいます。

という事で今までにもいくつか、作詞技術についての記事を書いておりますので、リリックを作りたいという方、作ってみたいという方、作っているが向上したいという方に少しでも自分が持っている知識が役に立てばと思いこうして記事を執筆しています。

以前書いた記事がこちらになります。もしまだお読みじゃない方などがいましたら基本的なことですが参考にしてみてくださいね。


という訳で、上記の2つの記事で共通していた文字数という部分は歌詞の形を整えるという部分に着目をしているんですが

本日は歌詞のパターン、というか表現方法についていくつかお話をしようかな、と思っています。

1.作詞も作文・小説と同じ技法が使えます。

これでだけピン、とくる人は来るでしょう。

皆さん小説などの著書はお読みになっていますか?今このnoteを読んでいる方は少なからず活字が嫌いなわけではない勤勉な方の方が多いんじゃないかとお見受けします。

小学校ないし中学校あたりで物語の作り方か何か、で教わった事がある初です。新聞か作文でしたかね。

そうです、「起・承・転・結」というやつです。

以下はWikipediaより引用としますが

漢詩以外への転用
国語学者で、武庫川女子大学・言語文化研究所長および同大教授 (当時) の佐竹秀雄は、起承転結による文章の構成について、以下のように定義している (佐竹は必ずしも起承転結の文章構成を支持していない点に注意)[20]。
起: 事実や出来事を述べる。
承: 『起』で述べたことに関することを述べる。解説したり、それによって起こる問題点を述べたり、感想、意見を述べたりする。
転: 『起承』とは関係のない別のことがらを持ち出す。
結: 全体を関連づけてしめくくる。

黒澤明監督作品の脚本を複数担当した脚本家の小国英雄は、ストーリーの構成における起承転結を、以下のように解釈している〔編者注: 一部誤字を修正〕[21]。
起: 主人公の置かれている状態、劇の説明
承: 主人公の置かれている状態にある事件が起こり、これから段々劇が展開して行く過程
転: 一つの劇のヤマ場で結果に赴く為の転化
結: 承、即ち事件とそれによって起こった転化によって出された結果

僕の感覚では上の佐竹氏の解説の方がしっくりくる感じがありますが、

歌詞にもこの起承転結を応用することができます。

僕が良く用いるやり方としては「Aメロ 起 Bメロ 転 サビ 結」とかわかりやすいですよね。曲も結構AメロからBメロで並行調で変わったりとか、雰囲気を変えていくことが多いのでBメロに「~でも」「~だけど」文章だったら頭にこれが付くような構成に持っていくとかっていう事が出来ます。


ちなみに僕が最近手掛けた

こちらの「生きててゴメンナサイ」はAメロ 起 Bメロ 承 サビ 結(心理的な部分の結末です)みたいに読めるのかなぁと思います。

結の部分は転を入れる事で強くなることもあるし、この曲の様に転を使わない方が全体的な統一感が生まれて言いたい事を強調できたりと、曲調などにもよりますが、


2.情景描写を大事に入れ込む

今回コラボ楽曲となったSee★★The Sky

コチラもそうですが、コンペの段階から、お二人とも空をイメージされているのが共通していました。曲自体がそういうことをイメージさせるような曲調だったんでしょう。

今回のコンペで選んでおかないでおいてこんなご紹介をするのも失礼なのかもわかりませんが

こちらが見送らせていただいた方の岡本さんの歌詞になります。

歌詞を読んでいて情景、風景を想像できますよね

Aメロでは空とは真反対の表現でビルとか大地に縛られている描写

サビでは逆に大空に広がる鳥や虹といった風景の描写がありイメージが聴いている側でもとても想像ができると思います。

起承転結ではありませんがネガティブからポジティブへの構成が細かくされていてどのセクションでも暗い気持ちで終わらせない作りになっていますね。(当然ながら起承転結は一つのテクニックなので絶対に使わないといけないわけじゃないです。)

ただ、同じワードを何度も繰り返すのは注意が必要です。広がる空~っていうのを何度も使うより広がる空に何があるのかをイメージできるように上述の様な鳥、虹、ですとか、

今作で選考された歌詞の「この空の彼方の 星々がきらめく」ですとか

心理描写と情景描写をうまく使い分けて見れるとより読み手、聴き手に伝わりやすい、イメージしやすい歌詞が作れます。


3.こういう小技も

正直僕としては歌詞は物書きにとても近い部分があると思っています。

その物書きのストーリーがあるとして、ストーリー全てを歌詞で表現するのか。あるいは第一章のこのシーンだけをピックアップして曲とするのか等でまた変わってくると思います。

先に起承転結の話をしましたが文法として使えるテクニックはもちろんこれだけではありません。

倒置法や反復法等で印象付けたりすることもあります。

「リンダリンダ」なんてそうですよね。サビはリンダリンダって叫んでるだけですけど、それでも?だからこそ?いまだに語り継がれる名曲の一つになっています。

少し頑張って書き過ぎましたが、これはあくまで作詞のテクニックとして活用してもらえればいいなぁ、というものであって作詞は作品作りですから、正解があるわけではありません。

所謂デッサンがあって技法があって、それを認知したうえで自由にモノを作ればいいのです。

文字数が合わないからダメではなくて、文字数を合わせるのがセオリーなのはわかったうえで崩す。というのなら全然いいんです。

基礎は基礎ですからね。絶対的ルールではありません。

型を知らないのは形無し

型を知ったうえでそれを崩して新たなものを作るのが型破りというような感じです。

僕もまだまだ勉強の身ですからともに励んでいきましょう。


ここまでお読み頂きありがとうございます。

マーキー

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