映画『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』 (ネタバレ感想ポエム )
「色」と「言葉」が印象的な映画。
最高密度の「青色だ」といいながら、映画は「赤色」で始まる。
信号とか日の丸とか。
赤や青を観客に印象付けて、「東京には黒がない」と言う。
「智恵子抄」の本歌取り。
ほんとの空が見たいといふ。あどけない話。
「愛」という言葉。
「死」という現実。
新宿、渋谷で野嵜好美が歌う。
『ジャーマン+雨』(2006年)以来www
ゴリラーマンと呼ばれ、たて笛で作曲する女子高生から約10年。
応援しているよ。がんばれー!
あと、佐藤玲。『架空OL日記』のさえちゃん。
彼女の未練。東京への未練。青春への未練。
そしてなんといっても石橋静河。
不機嫌顔とノースリーブがよく似合う。
石井裕也はヘンテコ君好き。
これほど真っ直ぐ「がんばれ」と言う人だとは思わなかった。
綺麗ごとじゃない人生賛歌。
不器用に生きる人への応援歌。
でも映画が進むにつれリアルが遠のいていく。
なんだかだんだん別世界の物語に見えてくる。
なぜだろう?
ほんとの何かが見たいと思ふ。
(2022.02.19 キネカ大森にて鑑賞 ★★★☆☆)
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