人民日報海外版日本月刊

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最近の記事

中国企業の日本進出をリード

「人民日報海外版日本月刊」編集長 蔣豊 トータルソリューションの分野で定評のあるIT企業が、歴史ある東京・日本橋の北エリアで勢力を拡大し、変化の時代をリードしている。コロナ禍は日本のデジタル化を加速させ、最先端のテクノロジーと確かな実力を備えた中国のIT企業が耳目を集めている。先ごろ、株式会社協栄情報の馮海軍代表取締役社長を取材し、人びとの生活を豊かにするテクノロジーと起業後の人生の物語をうかがった。 三度日本で学び、先進技術を導入 一般的な在日華人とは異なり、馮海軍は1

    • 隣人から友人への道を歩む

      (中村龍道 志騁環保科技(深圳)有限公司会長) 文/本誌編集長 蔣豊 中日国交正常化からの50年は、長いようであっという間の50年であった。その間、中日経済交流が中日関係の安定化に大きな役割を果たしてきた。次の50年に向かって、日本企業は何をもって両国の友好的・安定的発展を促進し、世界の共通課題の解決に取り組もうとしているのだろうか。 先ごろ、日本企業として初めて中国・深圳の前海株式取引センターへの登録を果たした志騁環保科技(深圳)有限公司の中村龍道会長(ZANN CO

      • コロナ禍で事業の「3年間で3ステップ」を実現した秘訣とは

        文/本誌編集長 蒋豊 新型コロナウィルスは猛威を奮い続け、2022年は感染爆発して3年目となる。華僑華人の多くがコロナ禍で経営困難に陥っている現在、本誌は株式会社サオスの馬寧社長に注目した。馬寧社長はIT企業の出身で、この3年間で飲食店運営への投資からIT技術サービス支援の創業へ、さらに不動産投資情報プラットフォームの開設まで、3年間で3ステップを確実に実現させてきた。このコロナ禍で逆に飛躍できた背景には何があるのだろうか。 イノベーションで人々の人生を幸せに  社名の

        • 日本酒を世界無形文化遺産にと誓う戦国名将の子孫

          『人民日報海外版日本月刊』 文/副編集長 張桐 「四十九年一睡夢、一期栄華一杯酒(四十九年のわが生涯は一睡の夢のようであり、この世の栄華は一杯の酒のようなものだ)」。戦国時代の名将・上杉謙信は辞世の句を漢詩に詠んだ。英雄の慨嘆がよく表現されている。 撮影/本誌記者 呂鵬 上杉謙信と言えば、彼の日本酒好きは語り草になるほどである。「越乃景虎」、「謙信」など、今も日本酒の銘柄は彼に由来するものが多い。彼の正義、仁義、信義の物語を日本人は伝え称えてきた。彼の日本酒に対する愛も

        中国企業の日本進出をリード

          静岡のウイスキーで中国に進出したい

          『人民日報海外版日本月刊』 文/編集長 蒋豊 近年、100年の歴史を持つ日本のウイスキーは国際的なコンペティションで世界最高賞を受賞するなど、海外での評価が高まっている。経済発展を遂げた中国でも日本のウイスキーは人気があり、期間限定品が1本数千万円で取引されたことが以前話題になった。日本の大手酒造メーカーとは一線を画し、地域発の個性豊かなウイスキー造りに取り組むガイアフロー株式会社の中村大航代表取締役に、ウイスキーの魅力や中国進出の考えについて伺った。 人生をかけてウイス

          静岡のウイスキーで中国に進出したい

          日本の人びとに、急速に発展する 中国の真実の姿を見てもらいたい

          『人民日報海外版日本月刊』 文/編集長 蔣豊 2022年は、中日両国にとって特別な年である。50年前、両国の多方面の努力によって中日国交正常化が実現し、半世紀の間、紆余曲折を経ながら中日関係は安定的に発展を遂げてきた。日本で奮闘する華僑団体は、間違いなく中日関係の発展に大きな役割を果たしてきた。本年の大型シリーズ企画として、「在日華僑団体トップが語る中日国交正常化50周年」をお届けする。 旧暦正月の大晦日が三日後に迫った1月28日、東京は春の足音が感じられるような陽気であ

          日本の人びとに、急速に発展する 中国の真実の姿を見てもらいたい

          「アートの反発精神こそ、精神性が支えるべきものである。」――上海抽象作家 曲豊国

          『人民日報海外版日本月刊』 洪欣 上海で抽象画の第一人者と言っても過言ではない曲豊国氏(以下、曲氏と略す)を、上海のアトリエで訪問取材した。アトリエを2箇所も構えている曲氏だったが、比較的に市街地から近いM50のアトリエを指定してきた。(もう一箇所は、宝山区にある1919というアート・ビレッジだ[注1])気さくな方だった。 曲氏は、1966年に遼寧省に生まれ、上海戯劇学院で舞台美術を専攻し、卒業後は大学に残り33年間母校で教えている大学教授でもある。代表作は、『表象』『2

          「アートの反発精神こそ、精神性が支えるべきものである。」――上海抽象作家 曲豊国

          東京で夢を追う北京の青年

          『人民日報海外版日本月刊』記者 蒋豊、王亜囡 日本華僑不動産協会の設立活動で、同郷・北京出身の青年、高沢氏に出会った。彼が同業者から「よろずやと呼ばれていることを聞き、彼はきっと異色の経歴を持つ男に違いないと思った。 案の定、この1980年代生まれの青年は、十数年間で1万件を超える不動産賃貸と売買契約を手掛け、日本にいる中国人留学生の住居探しを皮切りに、さらに日本で働き生活する華僑華人の住居購入をサポートするようになり、東京の華僑華人たちの間で広く知られ、信頼されるように

          東京で夢を追う北京の青年

          ブランド品リユース事業で中国に貢献

          ——小川浩平 大黒屋ホールディングス株式会社代表取締役社長 『人民日報海外版日本月刊』本誌副編集長 原田繁 今や世界最大のブランド品市場といわれる中国では、ブランド品購入のニーズが高まって来ている。日本で中古ブランド品販売などを手掛ける大黒屋ホールディングス株式会社は、本年3月、中国上海に子会社を設立し、「中国現地事業」の開始を盛り込んだ「5カ年事業計画」を発表した。今後どのように中国でビジネスを展開していくのか、小川浩平代表取締役社長に意気込みを伺った。 中国でナン

          ブランド品リユース事業で中国に貢献

          1台のトラックから起業 日本の伝説的創業者の半世紀

          ——丸和運輸機関創業者、和佐見勝代表取締役社長    和佐見社長へのインタビューは今回で3度目である。私自身が創業者であることから、創業者の経歴に常に興味を覚え彼らから成功した秘訣を探り出したいと思うのである。全ての経営者や創業者が、この記事に繰り返し触れることで、活路を見出せるに違いない。 1台のトラックから50年で日本を代表する3PL会社に  桃太郎のマークで知られる丸和運輸機関は、2021年3月期の売上高が1121億円で前年同期比14.0%増、営業利益が80億

          1台のトラックから起業 日本の伝説的創業者の半世紀

          古都の伝統を守る後継者 ――京人形師二代目、関原紫光

          『人民日報海外版日本月刊』 文/洪欣 梅雨入りした7月初め、京人形師・関原紫光先生を訪ね取材した。夏の京都はジメジメして暑かったが、朝は東寺で朝早くから再開した蚤の市に出かけた。三条から東寺のある九条まで歩き、沿道の歴史観ある建物を眺めながらウキウキしていた。 初代の関原紫水(1921年生まれ、以下「紫水」と略称する)は神戸市出身で、戦争中は結核にかかり、戦場には行けなかったという。戦時の病気で命拾いしたので、世の中の役に立つ生き方を求めた。 photo by s.In

          古都の伝統を守る後継者 ――京人形師二代目、関原紫光

          「危険な境地に敢えて踏み込む覚悟が必要だ」 ――巨匠・薩摩焼十五代沈壽官

          『人民日報海外版日本月刊』 文/洪欣 真夏日の鹿児島で薩摩焼十五代沈壽官を取材してきた。窯元の敷地内には、沈家の歴史が垣間見られる史料館、十五代目の作品展示室、工房、美しい日本庭園がある接客の間、売店、茶寮が揃い、何よりも登り窯があった。彼は、大韓民国駐鹿児島名誉総領事にもなっていた。1 十五代沈壽官は、薩摩焼の宗家として名高い沈壽官窯の当主・十四代沈壽官の長男として生まれる。幼い頃から、父に感化され薩摩焼をはじめ、広く陶芸に親しむ。 1983年に早稲田大学を卒業後、京都

          「危険な境地に敢えて踏み込む覚悟が必要だ」 ――巨匠・薩摩焼十五代沈壽官

          二都市モデルで複合型人材を育成 国際間競争に対応

          『人民日報海外版日本月刊』記者 王亚囡 一世紀前、有志が激動の上海に続々と集結し、都市と同じ名前の大学――上海大学を設立した。1世紀後、苦難を経て生まれ変わった上海大学は再び東方にそびえ立ち、国際間競争に打ち勝つ複合型人材を育成する、世界に影響力を持つ国家重点総合大学となっている。 2019年春、上海大学は日本に進出し、国際化戦略の重要な一環として、新宿に初の海外分校である上海大学東京校を開校した。この日本国籍の受験生に向けた、中国語での授業を行う総合大学は、設立当初から

          二都市モデルで複合型人材を育成 国際間競争に対応

          コロナ禍でのショッピング体験 資生堂から非接触型の肌測定

          『人民日報海外版日本月刊』編集部 新型コロナウィルスの生活への影響は、さまざまな面に現れており、女性たちも自身のショッピング行動の変化に気づいていることだろう。デパートでは感染防止のため、素晴らしい商品が目の前に並んでいても、今は気軽に手にとって試すことはできない。ソーシャルディスタンスのために、カウンターで肌に触れるアドバイスも難しい。 「新しい生活様式」が顧客のショッピングに及ぼす影響を乗り越えようと、日本の化粧品ブランドは積極的に対策を打ち出している。資生堂が

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          孤児たちを励ます中国料理の味

          『人民日報海外版日本月刊』編集長 蔣豊 「人が鉄なら、飯は鋼」(腹が減ってはいくさは出来ぬ)と昔は言われたものだが、今は「食事はヒーリング効果を持つ」と言われるようになった。温かくおいしい食事は、心理的にも物質的にも満足をもたらしてくれる。これはもう人々の共通認識になっているだろう。  京都には、美食を媒介として中日の民間の友情をつなぎ、文化を架け橋として中日交流の歴史を確固たるものにした華僑リーダーがいる。彼の物語は、民族が古い時代から新しい社会へと換骨堕胎の変化を遂げ

          孤児たちを励ます中国料理の味

          豊島区日中友好協会がコロナ禍の外国人を支援

          『人民日報海外版日本月刊』編集部 東京都豊島区日中友好協会は、公益財団法人三菱財団と社会福祉法人中央共同募金会が社会貢献事業の一環として公募した「新型コロナウイルス感染下において困窮する人々を支援する / 外国にルーツがある人々への支援活動応援助成」に応募し、2020年9月に助成が決定。同年11月に「日中友好医療相談・通院支援センター」を開設し、2021年5月末日を以って活動を終了した。以下、尾崎隆信・豊島区日中友好協会会長に取り組みについて伺った。 ■応募のきっかけ

          豊島区日中友好協会がコロナ禍の外国人を支援