見出し画像

[あじくーたー]沖縄料理はダシの文化

離島に住んで早2カ月。島なのでGo To Eatできるレストランは1軒もなく、毎日自宅ごはんを楽しんでいます。

スーパーは1軒、商店は各部落毎に1軒はあるので、食材は一応手に入ります。品ぞろえはもちろん少なく、特に驚きだったのが、肉がすべて冷凍(産地表示なし)、魚もほぼ冷凍で新鮮な魚はなかなか手に入らない、きゅうりが2本で400円だったことでしょうか。

納豆1つとっても大阪で食べていたものとは味が違います。けっこうタレの味が濃いのです。

「沖縄 味が濃い」で検索すると「あじくーたー」という言葉が出てきます。

あじくーたーとは
・味のよいもの
・味の濃いもの
・深みのある味
引用:沖縄方言辞典

しかし、本来の意味は豚や鰹節などの旨みをたっぷり含んだコクのある味のこと。味が濃いわけではないそうです。

沖縄料理=ダシを食べる文化

沖縄を代表するグルメといえば、ゴーヤチャンプルー・ソーキそば・タコライス・ヤギ汁など本土の料理とはちょっと違う東南アジア的な食べ物だと思っていたのですが、意外にも沖縄県のかつお節消費量は断トツ全国No1だそうです。

1世帯(2人以上)当たりのかつお節購入金額
1位 那覇市:年間3,378円
2位 高知市:年間1,522円


全国平均では年間932円
引用:総務省が公表した家計調査(2015~2017年平均)より

沖縄料理ってけっこう奥が深いんだなと再認識していた日に、たまたま夫が図書館で沖縄料理の本を借りてきてくれたのです。

この本、イラストがかわいく、ほっこりした気持ちになるし、沖縄ならではの野菜の解説、料理の作り方、方言まで書かれていて良本です。

料理に関する沖縄の方言(ウチナーグチ)

・クスイムン・・・体にいい食べ物。
・ヌチグスイ・・・命の薬、長寿の薬、転じて非常においしいもの。
・ティーアンダ・・直訳すると手の油。念入りの料理すること。
・アジクーター・・奥深い味わい、滋味ある味わいを表す。
・アチコーコー・・熱々の。できたてやほやの。
・クェーブゥー・・食べ物にありつく果報。
・ガチマヤー・・・食いしん坊。
・チュファーラ・・お腹いっぱい。
・ワタボンボン・・(水分で)お腹いっぱい。
・チーチーカーカー・・食べ物がのどや胸につかえること。
・クワッチー・・・ごちそう
・マーサン・・・・おいしい。
・ウサガミソーレ・・召し上がってください。
・クワッチーサビラ・・いただきます。
・クワッチーサビタン・・ごちそうさま。

CMで聞いたことあるようなものから、かわいい響きや言葉から想像つかないような意味のものまでありますね。

この本で勉強して、家族に美味しいごはんを食べさせられるように料理修行をしたいと思います。まずは食材調達!意外にも島野菜もほとんど売っていません(笑)

皆さんも旅行中に機会があれば方言、使ってみてください。
いままでと違ったコミュニケーションが楽しめるかもしれません。

この記事が参加している募集

#この街がすき

43,670件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?