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むすこの話

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5才になる息子のコトのおはなし
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記事一覧

子供の手づくりカードゲームほど恐ろしいものはない、という話

 とある夏の夜の出来事である。  5才のむすこのコトが不意に、「パパ! ママ! きいて!…

ぺんたぶ
2年前
55

いつか息子が大きくなって、僕の手を離れてしまう日が来ることを、少しだけ考えた日の…

 僕は知っている。いつか息子は大きくなり、やがて僕たち親の手を離れて、独り立ちしていくの…

ぺんたぶ
2年前
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息子には好きなだけ絵を描いて欲しいと思う、そんな親心の話

 5才になった息子のコトは、絵を描くのが大好きだ。  特に最近、鉛筆をうまく握れるように…

ぺんたぶ
2年前
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「お友達とは、また会えるよ」という話

 春は別れの季節だと、そう僕は思う。  幼い頃から、親の仕事の都合で、引っ越しや転校によ…

ぺんたぶ
2年前
55

いつか大きくなった君に、僕の夢について教えてあげるその日のために

 平日の夜、仕事を終えて「ただいまー」と帰宅すると、リビングから5才になる息子がタタタっ…

ぺんたぶ
2年前
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僕が5才の頃にお気に入りだったリュックが、いま5才の息子のお気に入りのリュックに…

 もう30年近く前の話だ。  僕がまだ小さい頃――それこそ、いまの息子と同じくらいの年頃…

ぺんたぶ
2年前
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むすこが初めて「おはなし」を作って聞かせてくれた夜の話

 我が家のリビングには、5才になる息子のコトの本棚が置いてある。     トーマスやパウ・パトロールのキャラクターを紹介する絵本や、動物の図鑑に、毎月届くこどもチャレンジの教材など、コトのお気に入りの本たちがぎゅうぎゅうに詰まっている、そんな楽しそうな本棚だ。  息子はリビングで遊んでいるときや、トイレに向かう途中など、ふとした瞬間にこの本棚を眺めては、目をキラキラとさせている。  そしてそんな様子を見て、僕と妻は、「コトくん、本が好きな子に育つといいね」とこっそり笑い合

「運動会がイヤ」と泣いていた息子がリレーのアンカーを走り、1位でゴールテープを切…

運動会当日の話  秋の休日の話である。  これ以上ないほどに運動会日和な秋晴れの空の下、5…

ぺんたぶ
2年前
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