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重要なのは総労働時間を減らすこと

ここ最近、日本で週休3日制を取る企業や自治体が増えています。
私は日本で週休3日制が普及するのは138億年くらいかかるだろうと思っていたので、予想外でした。
日本人ビジネスパーソンもさすがに世界の流れに合わせなければいけないと思ったのでしょう。
休みが増えるということで、自分の好きなことができる時間が多くなるので、とても良いことだと思います。

が、日本企業や自治体の週休3日制には問題があります。
それは1週間の総労働時間が1日8時間と同じであるということ。
1日8時間×週5日だと40時間なので、週4日の労働でもその労働時間を維持しなければいけないのです。
だから、週休3日制(週4日労働)にすると、1日に働く時間は10時間となってしまいます。

これでは全く意味がない。
いくら休みが増えるとはいえ、1日10時間の労働なんてかなりしんどいでしょう。
10時間の労働をこなしたら、休みが増えても結局疲れで1日寝込んで終わりという事態になりかねません。
となると、結局週休2日制と似たようなライフスタイルになってしまう。

今はライフスタイルや労働環境の変化などで1日8時間労働はオワコンofオワコンになっています。
海外の企業(特に北欧)では労働時間を減らした状態で休みを増やすという労働形態が増えつつあります。
目指すべきなのは週休3日制にしたうえで労働時間も8時間から6時間に減らすことだと私は思います。
そうすれば、個人のQOLは爆上がりし、労働とは距離を置いた生活ができるようになるし、それこそまさに真の意味でのワークライフバランスが実現するといってもいいでしょう。

しかし、日本人ビジネスパーソンを見ていると、休みが増えただけで「やったぁ!1日10時間働くのと引き換えに週に3日も休むことができる!」とスレイ〇スピリット全開で喜んでいます。
ここから労働時間も減るような議論が生まれればいいのですが、そのような議論は全く出てきていません。
そういう意味では日本企業や自治体での働き方が変わるのはあと100億光年ぐらいかかるのではないでしょうか。

労働マインド、会社マインドから脱却すること。
そうしなければ、労働時間が減らすことは難しいでしょう。


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