見出し画像

生産性の向上よりも残業マインドをなくす方が先である

 今、日本人ビジネスパーソンは生産性の向上を目指し、「あの手この手」を使い、一生懸命仕事をしている。
 最新のITツールを使い無駄をなくし、会議はできるだけwebで行うなど徹底的な効率重視で働いている。
 その結果、残業はなくなったかと言えば、、、全くそうなってはない(笑)

 そうなんですよ。
 日本人ビジネスパーソンの多くは毎日残業をして疲れ果てている。
 これだけテクノロジーが進歩し、働き方も変わったのにもかかわらず相変わらず残業はデフォルト状態。
 昔に比べ明らかに生産性は高まっているはずなのに、なぜ日本人は残業をし続けるのか。

 この問題を考えない限り、生産性の向上はそもそも無意味となります。
 率直に日本人は「残業することが当然である」という信念を持っています。
 毎日定時で帰るのは言語道断であり、残業をしてこそ出世できるのだし、一流のビジネスパーソンにもなれる、という強い信念を抱いている。
 だから、私のように定時ジャストに変える人間は「日本人」としてのビジネスパーソン失格であり、忌み嫌われる運命にあります。

 残業することが当然と考えている以上、いくら生産性が向上しても労働時間が減るということはありません。 
 1時間かかっていた業務を30分でできるようになったら、「じゃあ新しく仕事を追加しようね」というのが日本人ビジネスパーソンのマインド。
 普通に考えれば、効率ができて、他に仕事がないのならそれでいいいのに、日本人はそうは考えない。
 効率化すればするほど無駄に仕事が増え続け結局定時で帰れずというのが今の日本をとりまくクソ問題となっています。

 したがって、本当に意味での「働き方改革」をするためにはまず日本人の労働マインドをドラスティックに変えていかなければいけません。
 「毎日定時で帰るのは当たり前」。
 こういう考えを持ち続けることで働き方は変わっていきます。
 「毎日定時で帰る」ということ自体、日本人ビジネスパーソンにとっては禁忌を犯すようなものですが、それでもとっとと帰る日々を送らなければいけません。

 日本人は生産性を上げる=「働き方改革」であると考えていますが、その前段階として「残業マインド」を変えるという使命があります。
 今まで「当然」と考えていたことを改め、ようやく次のステップに進めるのです。
 
 

 
 

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?