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【日本人論】仕事がなくなるよりも暇になることを恐れている

先日、AIによって今後仕事はなくなっていくが特に何か対策をする必要はないという記事を書きました。

多くの人が仕事を失ったとしても、社会が変わっていくので(ベーシックインカムの導入など)、無理に仕事のスキルなぞ身に着ける必要はないという趣旨だったのですが、きっと日本人はAIに徹底的に抗い続け、無理やり無駄な仕事を作ってでも働くことにすがるだろうというのが私の予想。

一体なぜ、日本人はAIに抗い、仕事を続けようとするのでしょうか?
労働なんて(特にホワイトカラーの労働)、とっととAIに委ねれば、会社に支配されない豊かな生活を送れるのに。
おそらく、日本人は仕事を失うことよりも、暇になるのを恐れているのではないかと私は考えています。
だからこそ、「AIニー負ケナイスキルヲ身に着ケー、働キー続ケルー!!!!」と声高に叫んでいる。

無職歴が長い私から見ると、日本人は本当に暇が苦手
多くの社畜は無職に憧れています。
でも、無職になったらなったで、1週間ぐらいで何もしないことに耐えられなくなり、転職活動を始めてしまう傾向があります。
どんなに無職ライフを謳歌しても、たいてい1か月ぐらいで、転職活動をし、すぐに社会復帰をしてしまう。

日本人は何もしない、暇な状態に耐えられないんですよね。
だから、仕事自体はクソでも働き続けることを選んでしまう。
そういう国民性があるので、AIに仕事を奪われるのは脅威なのです。

仕事がなくなれば、暇になり、1日何をすればいいのかわからない
今までは決まった時間に起床し、電車に乗り、会社へ行き、仕事をし、残業をし、仕事を終え帰宅し、家でビールを飲みながらテレビを見て寝て…という生活をしていればよかったものの、仕事がなくなることでルーティン化された生活ができなくなってしまう。
ルーティン化されたされた生活が崩れると、全体のリズムが乱れ、堕落した日々を送ることになってしまう…。
日本人が恐れているのは上記のことなのです。

特に優秀なビジネスパーソンほど、暇な状態に弱いです。
彼らは会社からの業務指示に関しては期待以上のパフォーマンスを発揮することができるのですが、仕事がない暇な状態だと何をしてよいかわからずに、とまどいまくります

まあ優秀なビジネスパーソンに限ったことではないですが、日本人は全体として何かしら管理される状況がなければ、健全な生活を送ることが難しいのです。
もし、現実にAIの台頭で仕事がなくなり、社会システムが変化し、ベーシックインカムが導入されることになれば、暇な状態の中、自分で考えて行動していかなくてはいけなくなります。
日本人はその状態になるのを恐れているので、「AIに負けないスキル」(実質ラダイト運動)を磨き、仕事を続けようとするのです。

これからの時代、私たちが身に着けなければいけないのは「暇を楽しむスキル」なのです。
暇を楽しむことができれば、仕事がなくなっても充実した日々を送ることができます。
逆に「AIに負けないスキル」を磨き続けていると、どんどん苦しくなっていき、自分の時間を生きれずにつらくなってしまうでしょう。

仕事がなくなる時代にそなえ、今から暇を楽しむスキルを高めていきましょう。



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