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傾聴、そしてキャリア・アンカー

「なぜ、キャリアコンサルタントの資格を取ろうと思ったのか」とよく聞かれます。2級技能士に受かったときは、「転職を考えて?」とも。
それっぽく答えてはきたのですが、正直、自分でもよく分かりません。

国家資格取得を思い立ったのには、明確な理由がありました。それまでの仕事とは全く関係のない部署に異動し、キャリア研修を取り入れたいと思ったからです。
ただ、合格したときには、以前の仕事に戻っており。キャリコンの資格も知識も必要なくなっていました。

なのに、なぜか思い立ってしまった2級技能士試験への挑戦。正直、一緒に国家資格の勉強をした仲間が受験すると言ったから、というのが最も大きな理由だった気がします。
その2級技能士取得に向けた試験対策で出合ったPENSEE倶楽部。
月1回の傾聴ワークショップや毎週火曜日のキャリアカウンセリング実践勉強会への参加は当初、試験対策になるかもという思いでした。

合格した今も続けているのは、キャリアコンサルタント(と言えるほどの仕事はしていませんが)としての技量を高めたいという気持ちもありますが、単純に、その時間が充実していて楽しいからです。そして、自分自身を省みる時間を持てるからだと思います。

会員の皆さんに傾聴していただき、自分の思いを話すうちに最近、気づいたことがあります。自分のキャリア・アンカーです。
「頑張っている人を応援したい」。
ずっと同じ分野の仕事を続けて突然、部署が変わったとき、なぜ自腹で(専門実践教育訓練給付金はいただきました)高額な養成講座に通い、休日をつぶして勉強に励んだのか。キャリア研修を取り入れたいと思ったのか。それは多分、社内で頑張っている人を支援したかったから。支援するための知識とスキルを身につける必要があると思ったからでした。

では今、なぜ手間のかかるES添削をしたり、キャリコン養成講座の聴講をしたりしているのか。就活を頑張っている若者、国家資格を目指して頑張っている人たちを純粋に応援したいし、そのためのスキルを身につけたいからでした。

もちろん、お金も大切ですし、定年後のキャリアについても考えます。
誰かを応援したいという気持ちは、自己満足というエゴかもしれません。だからこそ、自己満足に終わらないよう、自分の能力やスキルを高めなくてはいけないと感じています。
そのために、必要なことは何か。勉強会に参加しつつ、傾聴ワークショップで仲間の話を聴きながら、実践していきたいと思っています。

キャリア・アンカー:組織心理学の父ともいわれるエドガー・シャインが提唱。キャリアを形成する上で、その人が譲れない価値観や欲求のことで、シャインは「純粋な挑戦」「保障・安定」など八つに分類した


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