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令和4年12月15日の昼飯


本日、食したカップラーメンはこちら!

東洋水産
マルちゃん
「ごつ盛り コク豚骨ラーメン」
麺90g大盛

だぁぁぁぁぁぁ!


早速! いただきます!
聞いておどろけ! 今日もごつ盛りとんこつ味なのだぁぁぁぁ!

このブログはカップラーメンの紹介ではない!
ただ単に私の昼飯を紹介しているだけなのだ!

だ・か・ら!

豚骨ラーメンがかぶろうが、全くもって無問題!
事実がそうなのだから仕方ないのだ!
とんこつ! うめぇ~♪
……ってほどでもないけどねwww

ということで、今日は「聞いておどろけ!」つながりのお話を!ぁぁぁぁ!

①俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます 一部一章

 ケーキの甘い香りがどこからともなく漂ってくる。
 ここは第六の騎士の門。第八の門と同様に神民街を取り囲む城壁の前に門のみが鎮座していた。
 まだ空の頂上につくまでには少々時間がかかりそうな太陽が、神民街を取り囲む城壁を明るく照らしだし、広場にはっきりとした影を作っていた。
 そんな門前広場には、先ほどから神民街へとつながる城壁の入り口を通り、人々がひっきりなしに出入りする。
 だが、神民街から広場へと出る流れに対して、広場から入る流れは混雑していた。
 入り口に立つ守備兵が怪しい人間を神民街に入れないように念入りにチェックしているからなのだ。
 人が滞留する入り口のちょうど真横、そこにはピンク色をしたおもちゃのようなお店が立っていた。
 そう、このお店、最近できたばかりのケーキ屋さん。
 お勧めは、濃厚な生乳クリームをふんだんに使ったイチゴショート。
 そんなケーキをすぐに召し上がっていただけるようにと、店の横には腰ほどの高さの生垣がぐるり取り囲んだ庭が設けられていた。
 緑の芝生が広がる庭に備え付けられた数席ある円卓は、すでに女性のお客さんで一杯。
 入りきれない女子学生たちは店の前で列をなしてキャッキャッと順番が来るのを待っていた。

「ねぇねえ、10個ケーキ食べたら福引券くれるみたいよ!」
「福引券ってなに?」
「知らないの? 一等は『2名同室、閉ざされた神秘! 医療の国への美容エステツアー』のペアチケットなのよ!」
「いいわね! 私も医療の国に行ってみたいなぁ。よ~し! ケーキ食べて食べて食べまくるぞぉ~!」
「それより聞いた? 今朝、第八の騎士の門の近くで、魔物と人魔が出たんだって」
「聞いた聞いた」
「第八っていえば、セレスティーノ様が守護しているはずよね……」
「あぁだから、今日、セレスティーノ様、遅刻なされたのね」
「しかも、あんなにひどくおやつれになられて……きっと、セレスティーノ様が手こずるほどのスゴイ魔物だったのよ」
 スゴイ魔物?
 いやいや……それは魔物を超えるスゴイ存在だったのだよ……チミたち!
 ピンクのオッサンとオットセイ、いやお登勢さん。
 この二匹の化け物を相手にして、無事に生還したセレスティーノは確かにスゴイ!

 そんな広場の女子学生たちのようすを、向かいに止めた荷馬車の上からタカトがにやにやしながら見つめていた。
 ――これは、ちょうどいい女の子たちがいるじゃあ~りませんか♪
 そして、おもむろに自分のカバンの中から一つのウチワを取り出したのだ。
 それはパッと見、竹の柄に紙が貼られただけの普通のウチワ。
 だがまあ、扇部の紙には巨乳アイドルアイナちゃんのパンチら写真が張り付けられていたのだが。

 そんなウチワを御者台に並んで座るビン子はなんか残念そうに眺めた。
「はぁ……もしかして……昨日の夜、がんばって作っていたのはこれだったりする?」
 そう、タカトの部屋で昨日の夜、ビン子はベッドの上から作業台に向かう真剣なタカト眺め続けていたのである。
 ――頑張ってね。
 無心の作業を邪魔するまいと静かに恋愛小説を読みふけっていたビン子は、夜明け前、そっとベッドから足を下ろした。
 疲れ果てたタカトが、作業台に突っ伏してすやすやと寝息を立て始めていたのである。
 そんな肩にそっと毛布が掛けられる。
 ――ご苦労様。

 そう、そこまでタカトの頑張りを応援していたのだ……
 そこまでして応援していたはずなのに……
 なのに、出来上がったのは……
 アイナのパンチらウチワかよ! コラ(怒)!

 だが、このパンチら写真、どこかおかしい……
 いやらしく二の腕に挟まれた胸元は大きく開き、まるで男を地獄の底に引きずり込むかのような深いクレバスを作っている。
 だがそのあふれんばかりの脂肪のボリュームが、ビン子が敵視するアイナの数値と若干合わないような気がするのだ。
 それは、写真にして、わずか髪の毛一本分ぐらいの違和感。
 だが、貧乳であるビン子にとって、わずか髪の毛一本分とはいえどもその差は大きな違いであった。
 目を細めるビン子がよくよく凝らして見る。
 それはムフフな本から切り出した女の子の写真にアイナの顔を張り付けているだけだった。
 って、アイナのアイコラか! コラ(怒)!
 
「聞いておどろけ!」
 だがタカトそんな事お構いなしに、
「これは、魔鳥コカコッコーのハネとウチワを融合加工したものだ!」
 と、聞いてもないのに勝手に説明を始めた。
 そして、そこからためにためてからの~
 自分の頭上にウチワを誇らしげに突き上げたのである。
「これこそ! 名づけてぇ~『スカートまくりま扇《せん》』だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 ――スカートまくりま扇……って、あんた……コラ……
 ビン子が、手のひらで顔を覆い、ガクッと頭を落した。
「また、あほなものを作ってからに……」
 この様子、先ほどまで以上にあきれかえっているようだった。
 ――なんか私って……バカみたい……

第53話 第六の騎士の門(1) より

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