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令和4年10月1日の昼飯

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本日、食したカップラーメンはこちら!

東洋水産
マルちゃん
「冷しぶっかけ 肉うどん 」
ぽん酢風のさっぱりした味わい

だぁぁぁぁぁぁ!

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早速! いただきます!
今日から10月。

早いものです。
令和4年も残すところ3か月。
やり残したことはないだろうか?
いや、逆に何をやったというのだろうか……
今年立てた目標が何一つ達成できていないことに愕然とする。

えっ? 目標?
それはね……

世界征服!
我がツョッカーの名のもとに!
ひれ伏すのだぁ~!

って、うっそで~す。

実は宝くじ!
一等前後賞合わせ7億円!
当たらへんかった……
全くかすりもせんかった……
300円も当たらんかった……
だって……買ってないんだもん……

まぁ、書いている小説の各種コンテスト。
1次選考だけでも突破! と言うのを、実は目指しておりました。
結果、1回だけ1次選考に残りましたが、後はダメ。
1次に残ったコンテストもそれで終わり。
もう少し勝率を上げんとな……

ということで、今日は「ツョッカー」つながりのお話を!

俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます【カク11+なろう45合計56万PV】ほのぼのスローライフを想像したあなた残念!コレは親を殺された少年と悲劇のヒロインたちの復讐物語…だと思う。

 えっ?
 なんで守備兵たちがタカトを手伝っているんだだって?
 さっき女子学生のスカートめくりの犯人を捜すために広場にかけ出していったはずじゃなかったのかだって?

 す……鋭い……
 いやだなぁ~、忘れていませんよ! 旦那! ちゃんと覚えていますって!

 なら、どうして守備兵たちが戻ってきているんだよ?
 それはね、犯人が見つかったんですよ! 犯人が!
 うん? 犯人はタカトだろって?
 まぁ、確かにタカトではあるが、守備兵たちが納得すればそいつが犯人なわけですよ!

 ということで、時間を少々早戻し! ポチッとな!
 ほんの少し前、広場でスカート捲りの犯人を捜していた守備兵たち。
 その広場の片隅から沸き起こる子供たちの大きな声援に混じってわざとらしい声が聞こえてきた。
「ハハハハハ! 仮面ダレダー! 今日こそお前の最後だ!」
「何! ツョッカー!」
「さぁ、やっておしまい! 戦闘員!」
 ……
 ……
「どうした! ツョッカー! 今日は戦闘員はいないのか?」
「ちょっと待って! ちょっと! え? 何? 遅刻? 戦闘員が遅刻しているって?」

 はぁはぁはぁ
 走りつかれたのかフラフラとしながらステージに駆け寄る黒い影。
「はぁはぁ……す……すみません……お……遅れました……イ……イィ……」
「お前ちょっと遅いよ、今何時だと思ってんの? 首領に言いつけるよ!」
「イッィィ! ちゃんと首領には挨拶してきましたよっ!」
「えっ? 首領、遅れるってこと知ってんの? なら、連絡してよぉ~」

「あのぉぉぉ、ツョッカーさん、俺、そろそろ必殺技出してもいいでしょうか……」

「あっ! ごめん! ごめん! いいよやっちゃって! 行け! 戦闘員!」
「イィィィィィ!」
「仮面ダレダー! ダブルタツマキ!」
 ということで、ステージの後ろに備え付けられた大きな扇風機がぐるぐると回りだした。
 戦闘員がさながらバレエのピルエットを舞うかのようにクルクルと回りだす。
 舞い上がる戦闘員のスカート。
 って、戦闘員ってスカート履いていたんですか……履いていたんです!
 だって、土手の上を走っていたのは女4人組(一人オッサンを含む)なんですから。

「イ~ィ~ィ~ィ~ィ~ィ!」
 クルクル回る戦闘員がステージの脇に消えた瞬間、ステージを取り囲む子供たちから歓声がおきた。
「貴様を逮捕する!」
「へっ? とっつぁん?」
 ステージに立つ仮面ダレダ―は呆然と自分の両手を見下ろしていた。
 そう、必殺技ダブルタツマキを出し終わった仮面ダレダ―の両手には守備兵によって手錠がかけられていたのであった。
「貴様を女子学生スカートめくりの現行犯で貴様を逮捕する!」
 えええぇぇ!
 あの戦闘員女子学生だったんですか!
 って、ことで、万事解決したわけなんです。

 今だ興奮がさめやらない子供たちが仮面ダレダ―と守備兵ごっこをしている広場の奥には神民街と一般街とを分ける城壁がそびえたっていた。
 神民街と広場ををつなぐ城壁の入り口。
 その入り口の陰にかれんな少女と屈強な男が身を潜め、タカトたちの様子を伺っていたのだ。
 少女の名前は真音子《まねこ》。第七の一之祐の神民である金蔵勤三の娘である。
 そして、付き従う屈強な男の名はイサク。
 
 しかし、そのイサクの様子は、あまりにも目を引いた。
 イサクの体は、ボディービルでもしているかのようなたくましい胸筋をしており、腕には無数の傷痕があった。
 しかし、その一方、背中には、傷がほとんど見当たらない。
 それはまるで歴戦の勇者のようでもある。
 まぁ確かに、ここまででも十分目を引くのであるが……

 それ以上に目を引いたのが……
 なぜか、イサクは紙袋を頭からすっぽり被っているである。
 しかも、上半身裸にエプロン姿。
 そう、紙袋が、裸エプロンなのである。
 意味が分からない……
 分からないよね……
 もう、こっちの方がツョッカーの怪人なんかよりも断然、不審者である。
 だから、誰も気味悪がってこんな変態に近寄ろうとしなかったのだ。
 
 これに対して可憐な少女、真音子は、年のころ16歳ほど。
 黒髪のボブでメガネ姿のいたって普通の女の子に見える。
 いやただ隣に立つ男のインパクトが大きすぎて、普通に見えるだけなのかもしれない。
 というのも、彼女もまた男同様に立派な胸を持っていたのだ。
 いわゆる巨乳!
 ビン子がみれば、すぐさま天敵認定をしてしまいそうなぐらいの立派な巨乳だったのである。

 真音子の背後に立つイサクはつまらなさそうに声をかけた。
「お嬢、もう今日は引き上げませんか?」
「何をおっしゃっているのですか?」
 お嬢と呼ばれた真音子《まねこ》はタカトから目を離すことなく、そっけなく返す。

 イサクの声は少々大きくなり、両手をあれやこれやと動かしながら忠告しはじめた。
「毎日、毎日このようなことをして、他にやることがあるでしょう」

 真音子は、またかとため息をつきながらもタカトから目を離さない。
「本日の業務は、すべてこなしました。あとは私の時間です」
「それは、そうなのですが……」

 真音子は、そのようなイサクの存在にイラつきを隠せないようすだった。
「不満がおありなら、お帰りなさい! 私は一人で大丈夫です!」
「それでは、俺がアネサンに怒られてしまいますよ」
 両手を勢いよく振り、その提案を拒絶する。

「では、何もおっしゃらずに、控えていなさい!」

 はぁとため息をつくイサク。そばの壁に頬杖をついてもたれかかった。
「しかし、あの男の何がいいんですかね。器も小さい上に、肝も小さい。となると、当然、アレも小さいじゃないんですかねwww」
 自分の冗談がよほどツボに入ったのだろうか、突然、爆笑しはじめるイサク。
 真音子の背後で、イサクのかぶる紙袋がガサガサと音を立てながら大きく揺れていた。

 そんなとき、真音子はイサクの方にスッと振り向いた。
 そう、それは無音。
 まるで、気配もなく空気が流れるかのようにである。

 そして、そこからの!
「あん! なんじゃワレ! 言いたいことはそれだけか! イてこますぞ! コラ!」
 あんなにやさしそうだった真音子の眉は吊り上がり、下から鋭く見上げる目尻は切れ上がっていた。
 そこにはさきほどまでの淑女の姿はなく、レディースの総長ばりにガンを飛ばしている。
 いや、ヤンキーと言うより極道と言った方が適当だろう。

 その圧倒的なプレッシャーが、すぐさま紙袋をかぶるイサクに死を覚悟させた。
 そんなイサクは電光石火の勢いで土下座する。
「も、申し訳ございませんでした! お嬢!」

 この二人、実は借金取りなのである。
 そして、いましがた一つ仕事を終えてきたところなのだ。

 今からちょっと前の事である。
 再び早戻し‼ ハイ、ストップ!
 それはそう、タカトたちが土手の上で幼女たちの歌を聴いている頃。
 そして、先ほどの戦闘員がステージショーの集合時間に遅れたことに気づいて慌てて家を飛び出した時刻である。

 紙袋のイサクと可憐な真音子は、一つの粗末な家の中にいた。
 真音子が腰かけている椅子の横にはイサクが仁王立ちしていた。
 そして、その椅子の前には土下座をするドレス姿の女。
 いや……オカマの男が一人。
 そんなオカマの男に椅子に腰かけている真音子が優しい音色で声をかけた。

「ハゲ太さん、返済日は今日なのですが」

 この土下座するオカマの男、いましがたオカマバーから帰ってきたばかりのイッポンハゲ太であった。
 ハゲ太は、床に頭をこすりつけながら懇願していた。
「あと一日……あと一日だけ待ってください」
 どうやら、ハゲ太はこの二人から借金の取り立てを受けているようである。
 というのも、むさくるしいオッサンのいるオカマバー、当然、閑古鳥が鳴いて火の車なのである。
 とてもハゲ子の学費を稼ぐどころではなかった。
 それどころか、ハゲ太自身が食うモノすら事欠く状態になっていたのである。
 そのため、本日の返済金額に少しどころか、全く足りて無かったようで、今、その責めを受けているのだ。

 真音子はあきれ顔でハゲ太に声をかけた。
「ハゲ太さん、一日待てばご返済のめどがお立ちになるのですか?」
「はい……かならず……」
 顔を上げたハゲ太の目はかすかに震えていたが、懸命に笑みを作ろうと頑張っていた。

 だが、その瞬間、真音子の横に立つイサクが怒鳴り声をあげた。
「このハゲ! そんあなわけないだろうがぁぁぁぁぁ!」
 その剣幕に、のけぞるハゲ太。もう、生きた心地はしない。
 ひぃぃぃぃ!
 よほど、この紙袋のイサクが怖いと見える。
 いや、たしかに、裸エプロンに紙袋をかぶっていれば、かなり怖いだろう……

「てめえのカマバーの給料日は今朝だろうが! 今のお前にカマバーの給料以外に金の当てなんてあるのか? あるわけないだろうが! このハゲ!」
 というか、なんでそんなことを知っているのだろうか?
 いやいや、顧客情報の収集管理は取り立ての基本です!

「なら、この家のモノを全て売ってでも……お返しします……だから……」
「こんなちんけなオカマドレス売っても銅貨1枚10円にもなりゃいないだろうが! なんならオッハーに売ってみろ! 確実に買取拒否だからな! コラ!」
「なら……どうすれば……」

 あきれたイサクは進み出ると、自分の顔をハゲ太の顔に近づけて威嚇した。
「おまえ、マジでそれ言ってんのか?」
 紙袋に開いた穴からイサクの獣のような目がハゲ太を睨んでいた。
「はい……」
 紙袋越しに大きなため息が聞こえた。
「はぁ? なら、ハゲ子と一緒に奴隷にでもなって駐屯地で働いてこいよ!」
 ハゲ子の名前を聞いた瞬間、ハゲ太は目にいっぱいの涙を浮かべ、口から唾を飛ばしながら必死に懇願する。
「ハゲ子だけは! ハゲ子は今、将来、役人になろうと神民学校で懸命に頑張っているんです! だから! ハゲ子だけは!」

 その必死の様子を見た真音子が、突然口をはさんだ。
「そうなんですか……ハゲ子さん、勉強頑張ってらっしゃるんですね……」

 なんか、真音子がハゲ子の努力を理解してくれたような気がしたハゲ太は、嬉しそうな表情を向けた。
「はい!」

 そんな真音子もまた、嬉しそうな表情をしている。
「なら、ハゲ太さん、お父さんも頑張らないとダメですよね♪」

 ――確かに……ハゲ子が頑張っているのに……俺は何をしているんだ……
 そんな真音子の声に、ハゲ太はガクッとうなだれた。
「そうなんです……俺……ふがいなくて……スミマセン……」

 真音子はニコニコと続ける。
「別に謝らなくてもいいですよ。私は、貸したお金を返していただければそれでいいわけですから」
「スミマセン……」

 だが、さきほどから真音子の声は軽やかだが、目は恐ろしいまでに冷たいまま。
「謝っても、お金がないのならダメですよね……人として借りたものはちゃんと返す。これって常識ですよね。ハゲ太さん♥」
「……」

 黙ったままのハゲ太を見ながら、ちょっと困った顔をする真音子。
「黙っていては分かりませんよ……」
「スミマセン……もう少しだけ……」
「でもハゲ太さん、正直に言って、今月はもう入金のあてがないんでしょ」
 その問いにコクリとうなずくハゲ太。

「それなのに待ってくれっておかしくないですかぁ?」
「……」

「なめてんじゃねぇぞ!」
 瞬間、真音子の足がイサクのケツを蹴り上げた!
 イテっ!
 ――というか、なんで俺?
 イサクは、ケツを押さえながら背後を振り向いた。
 そこには、烈火のごとしオーラを身にまとった真音子の姿があった。
 ――ひぃいっぃ!
 なぜか紙袋の中のイサクは怯んだ!

 そして、真音子の怒号一声。
 「オイ! コラ! てめえ内臓を売ってこい! 融合加工の素材で高く買ってもらえるから今すぐ売ってこい!」

 その真音子の豹変ぶりにハゲ太もびびりまくり。
「ひぃいっぃ!」

 真音子はスッと椅子から立ち上がるとハゲ太のまえでケツを押さえるイサクを力いっぱいに払いのけた。
 その反動で転がるイサクの巨体がそばの木のテーブルを勢いよく押し潰していく。
 ガッシャーン
 可憐な少女とばかり思っていたのにその腕力、恐るべし……

 怖い顔をした真音子が前かがみになりハゲ太に顔を近づける。
 先ほどまで可憐だと思っていた面影が、まるで蛇のように冷たく鋭いではないか。
「安心しな。元金と利息を回収した残りは、ちゃんと娘のハゲ子に渡してやるからよ。だから、今すぐとっとと解体されて来いよ」
 もう、生きた心地がしないハゲ太は、震えながら床に頭をこすりつけた
「それだけは許してください……それだけは……」

 上半身を伸ばした真音子は、見下すような視線をハゲ太に落とした。
「なら一つチャンスをやるよ」
「えっ」
 ビックリしたハゲ太の顔が勢いよく上がった。

「街に鑑定の神が現れたそうだ」
「……」
 キョトンとするハゲ太。
 その勘の鈍さにいら立つかのような少女は声を荒らげる。
「ハゲ子のためにもどうすればいいのか、もう、分かるよな!」
 ⁉
「あ! ありがとうございます!」
 と言い残したハゲ太は、一本歯下駄をはくと同時に勢いよく玄関から飛び出していったのだ。

 ハゲ太がいなくなった部屋に取り残された二人。
 押しつぶされたテーブルの破片を払いながらイサクが不思議そうに尋ねた。
「お嬢……どうして、街に出たという神の事を教えたんですか? ここは、ハゲ子の医療の国の特待生になったことを教えて、娘の奨学金からきっちり回収した方がよかったんじゃないんですか」
 というか、今日の朝に決まった情報をこの二人が知り得ているとは驚きである。
 だが、そんなことは朝飯前。
 というのも、この二人、第七の騎士一之祐の神民である金蔵家のモノなのだ。
 金蔵の家は、情報の収集に長けていた。
 それは、まるで情報の国の忍者たちのように至るところに目や耳を潜ませているのである。

 真音子は、疲れたと言わんばかりに椅子に腰をストンと落とした。
「あの特待生制度はなにかおかしいですからね。是非、きっちりと医療の国に行ってもらわないと」
「だったらなおのこと特待生になったことを教えてやった方がよかったのでは?」
「ただ、あの特待生になったものは、誰一人として医療の国から戻ってきていません。いや、もしかしたら、医療に国にすら行ってないのかもしれませんし……」

 イサクは何か思い当たったのか、ポンと手を打った。
「もしかして、それでアネサンが医療の国に行っているんですかい?」
「そうですね……医療の国に行っている座久夜《さくや》お母様がハゲ子さん達と出会えれば、何も問題なしです。しかもそのあとは、お母様がきっちりと貸したお金を回収してくれるでしょうし。でも……お母様がハゲ子さん達に出会えなければ……」

「出会えなければ?」

 真音子の目が鋭い眼光を放っていた。
「おそらくアルダインが何かを企てているということです。最悪、お父様がご心配されているように魔の国とつながっているのかもしれません」

 その言葉にイサクは慌てふためいた。
「魔の国と⁉ ちょっと、それ国家反逆罪じゃないですか!」
「そう、だからこそハゲ子さんとハゲ太さんにはちゃんとエサとして泳いでもらわないと……」
 いつしか、真音子の目が嫌らしくニヤッっとした笑みを浮かべていた。

 だが、イサクは何か腑に落ちなかったようで質問をつづけた。
「なら、余計にわかんないっすよ……なんでさっき神の事を教えたんですかい?」

 真音子は大きく息をつくと力なく天井を見上げた。
「…… 一つの賭けです……」
「賭け?」
「もし、ハゲ太さんが鑑定の神と出会って神の恩恵を授かれば、おそらく自分の運命を知ることができるでしょう。ならば、ハゲ子さんが特待生になることを全力で止めるかもしれません。そして、それができなければ、それまでということです……」

「お嬢……もしかして、ハゲ太とハゲ子を見殺しにすることに負い目を感じているとか……」
 と、イサクが発した瞬間、真音子の顔が赤面した。
 そして、勢いよく椅子から立ち上がると命令するのだ。
「やかましい! 今日の仕事はこれで仕舞や! 帰るぞ! イサク!」

 第23話 第六の騎士の門(3) より

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