令和4年7月16日の昼飯
本日、食したカップラーメンはこちら!
NISSIN
日清デカうま
「大辛コク旨味噌 」
辛さレベル4
赤唐辛子と黒胡椒の刺激がうまさの決め手
大盛 麺90g
だぁぁぁぁぁぁ!
早速! いただきます!
辛い! やっぱり辛い!
私の辛さの限界はこの辺りのようだ。
辛さレベル4!
これ以上は、食事として食べるのには無理がある。
というか、ネタとしても食べたくはない。
だいたい、現実世界で食べ物をネタとして扱うのが許せないのだ。
世界に限らず、この日本にだって食べ物に事欠く人がいるのだ。
そんな人たちがいるにもかかわらず、平気で食べ物で遊ぶ感覚、それが分からない。
そんなに食べ物が余っているのならフードバンクにでも寄付したらいいのに。
この物価高騰の時代、フードバンクに持ち込まれる余った食材も減少しているようだ。
しかも、混とんとした世の中のせいで、利用客は増えている。
需要と供給のバランスが崩れ出して大変なようなのだ。
ならば、ネタとして
「一週間断食してみました! なんと体重!〇〇kg減! 余った食材はフードバンクに!」
などと、題打ってみてはどうだろうか。
まぁ、そういっても私もしませんけどね!
言うだけ~♪
どうせ私、恥ずかしい人生しか送ってきていませんよ!
ということで、今日は「恥ずかしい人生」つながりのお話を
俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます【カク11+なろう43合計54万PV】ほのぼのスローライフを想像したあなた残念!コレは親を殺された少年と悲劇のヒロインたちの復讐物語…だと思う。
荷馬車が土手の上に伸びる真っすぐな道をよっこらよっこらと揺れながら進む。
タカトたちの上に広がる透き通るような青い空を、白い雲がゆっくりと流れていた。
そんな雲が時おり荷馬車に追いついては追い越してゆく。
おそらく花の蜜を探しているのだろうか。先ほどから色鮮やかな蝶たちが、何度も忙しそうにタカトたちとすれ違う。そんなのんびりとした時間。
揺れる馬のしっぽに併せるかのように、荷馬車の御者台に座る二人もゆっくりと一緒に揺れていた。
ビン子にとって、荷馬車の御者台はタカトとの距離が一番縮まるうれしい時間でもあったのだ。
――もう少し、詰めてみようかしら……
タカトとの間には握りこぶし一個分ぐらいの隙間が空いていた。
いっそうの事、もっと近づき、ピタリとくっついてみるのはどうだろう。
だが、タカトの事だ、いきなりくっつけば「暑苦しい! 引っ付くなよ!」などと言って、さらに距離を取りかねない。
――うーん、何かいい方法はないかしら?
そうこう思案をしているビン子の耳に、どこからともなく歌のハーモニーが聞こえてきた。
どうやらそれは川側の土手の下から聞こえてくるようだった。
膝を抱えて震える心
そんな私を照らしてくれた
「おっ! これはアイナちゃんのデビュー曲!」
その歌声を聞くや否やすぐさまアイナちゃんの歌詞であることに気づいたタカトは、やはりアイナちゃんオタクと胸をはるだけのことはある。
小さな小さなマッチの炎
触りたいけど触れない
近くて遠い貴方の温もり
土手の下では、二人組の小さな幼女が互いの右手を目の前で併せ、ゆっくりと回っていた。
「ちょっと、タカト! ストップ! ストップ!」
そのビン子の声に、荷馬車は川にかかる大きな橋の手前でとまった。
そんな橋の欄干では、こしかけた老人がその下で歌う幼女たちをモデルにしながら一枚の絵をかいている。
どうやらビン子もまた、その老人同様に幼女たちの歌声に興味を抱いたようである。
というのも、ビン子もまた歌が大好きなのだ。
ビン子は御者台の上で立ち上がると、乗り出すように見入っていた。
そんなビン子を見ながら横に座るタカトは偉そうな態度でうなずいていた。
それはまるで、酒を飲むと講釈をたれだす迷惑なとっつぁんの様。
「ウンウン! 確かにあの二人、かなりうまいよ!」
そのダミ声の態度マジでムカつく!
「だがしかし! やっぱ、本家のアイナちゃんに比べるとまだまだだな!」
このようにいつもアイナ事ばかりをほめるタカトに、ビン子は別の意味でムカついていたのだ。
まぁ、確かにアイナが巨乳であることも許せないのだが、歌だけであれば自分の方が格段にうまいと思っていたのである。
あなたの頬に触れたいけれど
だけど……だけど……届かない……
歌う二人の幼女の場所が入れ替わると、川の流れに沿うようにゆるやかに離れていった。
だが突然、いきなりクルリと万華鏡の世界が変わるかのように面前の川向こうを右手でつかみとると、その手が飛鳥の如く天を指す。
そう、いきなり曲調が変わったのだ。
切れのある動きでテンポよく交わる二人の体。
そんな幼女たちを見るビン子が先ほどから全く動かない。
もしかすると今ならスカートをめくっても気づかれないのではないだろうか?
一瞬、タカトはそんなことを思いもした。
だが、耳元でささやく悪魔の誘惑を腰に携えたコンバットマグナムをちらつかせて牽制する。
――俺のマグナムが火を噴くぜ!
そう、これではコンサート会場で熱中する不二子ちゃんにおさわりしようとする変態兄ちゃん三世とおなじなのである。
――ふん! そんなちんけな犯罪者野郎とは次元が違うのだよ! 次元が!
おおい! 言っとくけど、お前と天才泥棒様となんか全然、比べ物にならないからね!
一体何様のつもりやねん!
――俺か? 俺はアフォ! A.F.O! この世の究極悪にしてエロエロ大王になる男!
わけわからん!
というか、相手は次〇大介ではなくて、ビン子だぞ……
不二子ちゃん同様、触った瞬間にハリセンでシバかれるのが目に見えている。
―― ふっ! 俺は女のこと以外では後悔しない。
いやいや、君は後悔しかない恥ずかしい人生だから!
さすがにそれはマズくない?
というか、つまらない……
一人で怪盗ごっこをしてもまったく面白くない……
五右衛門がいないから? いやビン子が相手にしてくれないのだ。
先ほどから蚊帳の外のタカトは動かぬビン子を横目に呟いた。
「あいつらに石でも投げつけようか?」
はぁ?
いきなり出てきた言葉が石を投げつける? 全くもって意味が分からない。
ビン子はキッと厳しい表情で振り返ると、タカトを思いっきり睨み付けていた。
「何でそんなことしないといけないのよ! いいところなんだから、だまって聞いてなさいよ!」
凄い剣幕で声を荒らげる。
だが、タカトはキョトンと、まるで「何言ってんの」と言わんばかりに真顔で答えた。
ここで腰のコンバットマグナムを幼女の顔に向けて発射するわけにはいかなだろう!
と言うか、君の持っているのは小さな銀玉いや金玉鉄砲ですけどね。
「だって、お前より歌が上手になったら嫌だろう」
はぁ……
小さくため息をつくビン子。
「いつも思うんだけど、タカトって、変なところで心が小さいよね……そんなのだから女の子にもてないんだよ」
それを聞くタカトは突然に大笑い。
「ビン子、馬鹿だなぁ! 俺はもてたいのではない! はべらせたいのだ!」
これみようがしに自信満々に胸を張る。
その様子を見るビン子から大きなため息が漏れると、右手で頭を抱えていた。
――ダメだこりゃ……
次、行ってみよぉ~
幼女たちの歌が終わるやいなや、タカトは早々に荷馬車を動かそうとしていた。
って、そんなに退屈だったんですか! アナタ!
だって、仕方ないよね。
いくら歌が上手いとはいえ、歌っているのは巨乳のアイナちゃんではなくて、無乳の幼女たちである。
その無乳さ加減といったらビン子とどっこいどっこい。
いくら女性のストライクゾーンが広いタカトであっても、無乳は無理!
美乳とまではいわないまでも、せめて微乳ぐらいあってくれれば……
ゴトリと荷馬車の車輪が回りかけたその時である。
先ほどまで幼女たちが歌っていた土手下から勢いよく駆け上ってくる影があるではないか。
「ビン子さ~ん!」
その影は大きな声を上げるとともに、いつしか流行ったトレンディードラマさながらの勢いでいきなり荷馬車の前に飛び出すと、大きく手を広げたではないか。
僕は死にましぇ~ん!
だが、タカトは気にせずに荷馬車を進めた。
ゴツン!
「イテッ! タカト! そこは普通、止めるところだろ!」
馬のおでこと正面衝突したこの男。名前をコウスケ=ボーケティエールと言った。
第16話 いってきま~す(2)より
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