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令和5年2月13日の昼飯


本日、食したカップラーメンはこちら!

東洋水産
マルちゃん
「豆乳ごま坦々うどん」

だぁぁぁぁぁぁ!


早速! いただきます!
いやぁ……寒い日にはうどんが一番……

あったまる……ほっ……

などと、陽光差し込む縁側に座るおじいちゃんの心境ではない!

そう、季節は受験シーズン!
世の受験生たちは大学入試や高校入試にいそしんでいるのだ。
そして、そろそろ試験結果が張り出される頃合い。

銀杏並木の下に並べられた掲示板。
群がる人ごみの中で自分の番号を探した寒い朝。

「あった……まる……ほっ……」

そんな遠い過去をうどんを食べながら思い出しておりました。

というか……さっきから外野がうるさいんですけど……

「ここの数字! 一つ丸が多いんですけど!」
「えっ? あった? 〇?」
「今すぐ、直してください!」
「俺、今、うどん食べてるんだけど……」
「関係ありません!」

俺って、めっちゃ「あったま、わる~」ホホホホホ……
笑って誤魔化せんかった……

という事で、今日は「ホホホ」つながりのお話を!

②俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます1部2章~【カク11+なろう50合計61万PV】ほのぼのスローライフを想像したあなた残念!コレは親を殺された少年と悲劇のヒロインたちの復讐物語

 広場のはずれでは、相変わらずタカトが腕をブンブン振りながら何やら懸命いに歌っていた。

 ――何をやっとんじゃ……あいつ……

 芸能に無頓着な権蔵にも、いかにタカトの踊りが下手くそであるかが一目でよく分かった。
 それほどまでにタカトのダンスは見るに耐えなかったのである。

 それに引き換え、タカトに続くアイナと真音子の歌声の美しいこと。
 しかも、この二人のダンスの方が、キレキレでカッコよかったのである。

 というか権蔵はなぜ、こんな広場の片隅で腕を組んで立っているのであろうか?
 それは工房内でタカトたちが話していたコンサートの練習の事がやはり気になったようなのだ。
 だからそれとなくタカトたちの様子を広場の片隅から眺めに来たのだった。

 ――というか、こいつらも何をやっとんじゃ……

 ちらりと権蔵が目を移した先には、相変わらずグラグラと揺れる建設中のステージがあった。
 その上ではオレテガ達三人が半ば遊びながら作業を進めていた。

 それを見る権蔵の顔が、とたんに険しくなった。
 ――半端な仕事をしおってからに!
 職人肌の権蔵には遊びながら作業をするキメれン組の姿が許せなかったようである。

 ――タカトはド下手なりに懸命に歌のけいこをつけているというのに、こいつらときたら何をしとるんじゃ!

 見ているとさっきから、三人組はステージの上で釘の飛ばし合いをしているだけなのだ。
 これではいつまでたってもステージの完成はままならない。

 遂に権蔵はそんな三人組に向かって怒鳴り声をあげてしまった。
「おい! フツ男!」

 オレテガが自分を指さす。
「もしかして俺の事? おほほほほ」

 って、オカマのお前が一番、普通の子には見えへんわい!

 まぁ、そんなことはどうでもいい!
 この三人組の名前を知らない権蔵は、とりあえずうなずいた。
「あぁ、お前でいい! フツ男! ここに来てこの大きな釘を打て」

 オレテガは権蔵の指さすステージ、いや股間に視線を落とした。
「あら、お爺さん、大きいのを持っているわね?」
「ああ、ここにこの大きなのを打ち込め!」
「えっ……そんな大きなモノ……おほほほほ……ちょっと待ってね……」
 と言うと、オレテガは自分のおちょぼ口の中で大きな釘を前後に出し入れし始めた。

 ――何しとんじゃ? コイツ?
 その様子にあっけにとられてしまう権蔵。

 チュッパ! チュッパ! チュッパ!
 淫靡な音ともにオレテガの頬が徐々に赤く染まっていく。
 それどころか次第に内またをキツく締め小刻みに震えだしたではないか。

「いくぅぅぅぅぅぅぅぅぅう!」
 ついに絶叫とともに、その場に白目をむいてひっくり返ってしまった。

 ――意味が分からん……
 その様子を見る権蔵は思った。
 ――こいつは使えん……

 ならば! ということで、残った二人を見た権蔵。
「オイ! ヨシ男!」

 権蔵の声掛けに、今度はマッシュが自分の顔を指さした。
 というか、女の子のスカートめくりしかしないお前が良い子の訳ないだろうが!

 といっても、権蔵はそんなことを知るわけもないわけでして……
 ということで権蔵は、とりあえずうなずいた。
「あぁ、お前でいい! ヨシ男! ここにきて釘を打て」

 権蔵を見たとたんマッシュが大きな声を発した。
「オーライ!」

 瞬間、マッシュの姿がサッと消えた。
 ドッ! ドッ! ドッ! ドッ!
 と、素早い打撃音を立てるステージ。

 ――早い!
 権蔵の目はマッシュの動きを捕えることができなかった。
 ――コイツ!

「きゃぁぁぁぁ!」
 突然、権蔵の背後で悲鳴が上がった。

 権蔵は咄嗟に振り返る。
 その視線の先では、悲鳴を上げるエメラルダが必死にスカートを両手で押さえつけているではないか。
 そう、マッシュはエメラルダの姿を見たとたん、激しく足音を立てながらステージを走りぬけ、くぎも打たずにスカートをめくっていたのである。

「この不埒ものがぁぁ! 万死に値する!」
 エメラルダに付き従っていたカルロスが、すぐさまマッシュにつかみかかろうとした。

「俺に……触れるな!」
 だが、オーライザーのマッシュの動きは三倍速!
 カルロスの手は宙を切った。

 ――コイツ! 早い!
 だが、そんなカルロスもまた魔装騎兵の教官を務める手練れである。
 カルロスの拳は動きを変え、天空へと振りぬかれていた。
 ガツン!
 その瞬間、マッシュの顎が鈍い音を立てて砕け散っていた!

「いぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅう!」
 絶叫とともに高く上空にはじき飛ばされたマッシュの体。

 その様子を見る権蔵は思う。
 ――こいつも使えん……

 ならば! ということで、残った一人を見る権蔵。
「オイ! ワル男!」

 権蔵の声掛けに一人残ったガイヤはあたりをキョロキョロ見回した。
 って、もう、お前しかおらんやろ!

「もうお前が最後じゃ! ワル男! ここにきて釘を打て!」
 ガイヤは、ひときわ顔が大きく目も細くつりあがって人相が悪い。おまけに眉毛も無いときたもんだ!
 だから、名前を知らない権蔵は咄嗟にガイヤの事をワル男と呼んだのである。

 フォぉぉぉ!
 奇声を発するレイ=ガイヤ。
 咄嗟に体が宙へと飛び上がり天空で反り返っていた。

 ――う、うっとおしい! ハッ!
 それを仰ぎ見る権蔵は一瞬我を忘れていた。

 なんと!水鳥軒の使い手、いや、アルバイトのレイ=ガイヤの体が、暗く成り行く空に大きく舞いあがり釘めがけて急降下を繰り出そうとしているではないか!

 もしかして、一撃で釘の頭を打つというのか!
 権蔵は一瞬、恐怖した。

 上空からの落下の勢いとともに小さきハンマーで釘を打ち抜く。
 そんな芸当が果たしてできるのであろうか?
 釘の頭を正確に打ち抜かねば、その力は外に反れ釘そのものを曲げてしまうことになりかねない。
 それは正確無比な打撃が要求される一撃なのである。
 職人肌の権蔵だからこそ思ってしまうのだ。
 ――いいから、早く普通に打てよ!

「キメれ~ンフラッシュ!」
 宙を舞うガイヤはハンマーを放り捨てると前髪をサッとかき上げた。
 つるりとしたおでこが夕焼けの光をきらりと反射する。

 どっシーン!

 落下の衝撃とともに打ち付けられたガイヤのおでこ。
 そう、ガイヤのおでこが釘の刺さっているステージに突撃していたのだ。

「いくぅぅぅぅぅぅぅぅぅら!」ドン!
 衝撃で崩れるステージ

 絶叫とともに地面にひっくり返るガイヤ。
 仰向けになったガイヤの額からは赤き血が噴水の様に噴出しているではないか。
 どうやら釘はステージの板の中ではなく、ガイヤのおでこの中へとめり込んでしまったようである。

 その様子を見る権蔵は思う。
 ――こいつら全員使えへん……

 いまやガイヤの頭突きによって完全に崩壊したステージを見ながら権蔵は確信した。

 ――やっぱり、ワシがやるしかないかのぉ……

 第567話 何をやっとんじゃ…… より

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