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令和5年8月1日の昼飯


本日、食したカップラーメンはこちら!

まるか食品
「ペヤング 超大盛やきそば 」

だぁぁぁぁぁぁ!


早速! いただきます!
今日から8月です!

いやぁ、早い!
この前、半年が過ぎたと思ったら、もう8月です。
このままいけば、明日にでもお正月になってしまうのではないでしょうかwww

というか、早く夏休み終われwww
もうね……家の中に男の子がふたりいると、もう大変……
ちょっと目を離すとすぐに喧嘩。
まるで犬のようにうなり声をあげておりますwww
しかも、その喧嘩の内容ときたら……肘が当たった……だって……
もうね……
お前らは半グレか!
それぐらいのことで目くじら立ててどないするんや!

ここは譲り合いの精神を叩き込まねば!
汝……隣人を愛せよ……
ということで、私、息子たちが食べていたケーキにフォークを突っ込んでみましたwww
「いただきま~す♡」
「あ! パパ! 何すんねん!」
「やめてや! コレ! 俺のやで!」
「いいか! お前たち、かの偉大なるキリストはおっしゃいました! 『右のケーキをとられたら左のケーキを差し出せ』と、だから私は、二人のケーキを平等に食したのです……アーメン……」
「そんなのいいわけないやろ!」
「兄ちゃん! ならパパのケーキとったらいいやん」
「そうや! パパのケーキ貰いっ!」

ということで、先ほどまで喧嘩していた二人は、そんなこともケロリと忘れて、共通の敵に対して一致団結して戦いを挑むことになりましたとさwww

ということで、今日は「キリスト」つながりのお話を

 ピンクのオッサンと静かに見つめ合うセレスティーノは固まっていた。
 頭脳明晰(自称)であるがゆえに、この状況を打破する解答が見つからないのだ。
 そんな思考が先ほどからぐるぐると回る。
 なぐる?
 なぐらない?
 なぐる!
 なぐらない!
 なめる?
 舐めるかぁぁぁぁぁ!

 そんな目をぐるぐると回しながら固まっているセレスティーノの表情を、守備兵たちが近づいてきてはのぞき込んでいた。
 プププwww

 いつもナルシストで鼻につくセレスティーノの笑顔が、先ほどからぴくぴくと引きつっているのだ。
 守備兵たちは人魔そっちのけでセレスティーノの顔を見ては笑っていた。
 と言うのもこんなチャンス滅多にない。
 騎士であるセレスティーノの無様な顔など、今日を逃せば今度いつ見られるか分かったものではないのだ。

 というか、たとえいけすかないナルシストであったとしても、目の前で困り果てている人を足蹴にするかのようにバカにする人間ってどうよ?
 きっとキリストがいればこう言うだろう。
 キリスト:「どうしてこの者をバカにするのですか?」
 守備兵たち:「この者は騎士でありながら、自称イケメンアイドルと称して女たちと手をつなぐのです!」
 キリスト:「この者も人間、あなたたちの中で今まで一度も女と手をつないだことがない者だけがバカにしなさい!」
 ということで、ココにいるすべての守備兵たちが寄ってたかってセレスティーノをバカにしていたのである。

「おい! おい! あの騎士様がマジで面白いことになっとるで!」
「マジおもろい!」
「超! 気持ちいいんですけどぉ~」
「ブサイク! 最高ぉぉぉぉ!」

 いやいや、最高ではないだろう……
 というか、人魔そっちのけでいいんでしょうかね?
 たしか、ゾンビみたいに人魔が人魔を呼ぶって言ってたよね!
 てことで、案の定……

 うがぁぁぁぁぁぁ!
 守備兵たちの抑えが無くなった人魔たちが町の住民たちを襲っていた。
 ぎゃぁぁぁぁぁ!
 逃げ惑う人々。それを追う人魔。
 たすけてぇぇぇ!
 街の通りはすでに飛び散った血の香りと散乱した生ゴミの臭気で充満していた。

 そんな通りの端に生ゴミを入れていたゴミ箱が一つ、入口を下にして立っていた。
 先ほどからそのごみ箱が小刻みに震えているではないか。
「パパァ! タスてぇぇぇぇぇ!」
 ベッツがションベンを漏らしながらその中で震えていたのだ。

 というのも、今まさに鶏蜘蛛の前に立つセレスティーノが魔装騎兵に変身しよとしていた時、ベッツはどこぞのピンクオッサンのミニスカートの中に目立つ頭を隠していたのだった。
 ――ここにパパが来るまで隠れていれば!

 だが、丸見えのベッツ。当然、そんなスカートがめくられた。
「てめぇか! メルアに暴力を振るおうとしたガキは!」
 ベッツの目の前にはトラの魔装装甲をまとった魔装騎兵が立っていたのだ。

「ひぃぃぃ!」
 恐怖にひきつるベッツは、尻もちをつきながら後ずさる。
 だが、トラの魔装騎兵も間を詰めてくると、ベッツを見下ろし威嚇した。
「てめぇ! 100回殺す! 覚悟しろよ!」
 そう、トラの魔装騎兵はヨークであった。
 振り上げた拳をベッツのとんがり頭へと振り下ろす。
 一応、セレスティーノより強いと自負があるヨークだ。
 そんなヨークが手加減なしに殴りつけようとしていた。
 それほどまでにメルアを傷つけられたことに怒りを覚えていたのだ。

 ばきぃっ!
 だが、なぜか吹き飛んだのはヨークの方であった。
「なにずんのよ! この変態野郎!」
 スカートを捲られたピンクのオッサンが、悲鳴と共にヨークにビンタをくらわしたのである。
「いくらあなたがワダジを求めても、もうワタジの心はゼレズディーノさまのモノなのよ!」
 だが、その声は地面の上でのびているヨークには届かない。
 どうやら、その不意を突かれた一撃で気を失っているようなのだ。

「ヨーク! ヨーク! 大丈夫?」
 駆けつけたメルアが必死にヨークの体を揺すっていた。
「あぁ……メルアか……一瞬、天使が迎えに来たのかと思ったよ……」
 何とかノロケを言うことができるものの、ヨークの頭はぼーっとしていた。
 もしこの魔装装甲が無ければ死んでいたかもしれない。
 そう思うとヨークはゾッとした。
 ――恐るべしピンクのオッサン……
「もう! ヨークったら! アタイが天使の訳ないだろ!」
 バシ!
 照れるメルアの平手打ちがトラの仮面にヒットした。
 再びヨークの意識が消えていく。
 最後に聞いた言葉は、セレスティーノの嬉しそうな声であった。
「お待たせ~♪」
 現時刻をもって、ヨーク鶏蜘蛛戦線から完全脱落……

 第28話 黒の魔装騎兵と赤の魔装騎兵(12) より


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