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令和4年7月25日の昼飯

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本日、食したカップラーメンはこちら!

Acecook
飲み干す一杯
札幌
「海鮮味噌ラーメン」
北海道産海老オイル使用

だぁぁぁぁぁぁ!

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早速! いただきます!
あちぃ~、まじであちぃ~

なんか、外がめちゃくちゃ暑いんですけど……
大雨が降ってみたり、カラカラに晴れてみたり。
などと、エアコンがガンガンと聞いた部屋から、外を眺めております。
いやぁ~、冷えた部屋でアツアツのカップラーメンって最高!

でも、エアコンのせいで私のお肌はカサカサよ。
いやぁ~ん

ということで、今日は「カサカサ」つながりのお話を!
って、まだ、改稿中だから、途中までね❤

俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます【カク11+なろう43合計54万PV】ほのぼのスローライフを想像したあなた残念!コレは親を殺された少年と悲劇のヒロインたちの復讐物語…だと思う。

 ガシャーン
 教室の前の引き戸が再び倒れた。
 つい先ほどコウスケが直したばかりなのにである。

 開け放たれた廊下には力なくよろける男が一人、壁に右手をつきながらなんとか上半身を支えていた。
 だが、なぜかその男の姿は、全裸にふんどし。
 両の手に付けられた銀色の手錠からは、途中で千切れた鎖がそれぞれ垂れ落ちていた。
 しかも、首には犬用の赤い首輪まで。
 もしかしてこの男、変態?
 だが、ここは神民学校…… 一応、生徒の安全を確保するためセキュリティはめちゃめちゃ厳しいはずなのだ。
 そんなセキュリティーの目を掻い潜って、まさか中等部の教室内にまで変態が入り込もうとは……守衛は一体何しとんねん!

 まるで亡霊のような男の左手が、先ほどからだらりと垂れて力なくゆれていた。
 うなだれる頭から垂れ落ちる金髪の長いウェーブ。
 その間からかろうじて見える表情は、完全に憔悴し切っているようだった。
 あれ? この顔……どこかで見たことがあるような……

 そんな男は、最後の力を振り絞ると一気に姿勢を正した。
「イケメンアイドル! セレスティーノですッ!」
 キラッ★

 いつも化粧パックをしたばかりのようなみずみずしい頬が、今や、げっそりとこけ落ちていた。
 女性たちを魅了してやまないあの美しかった黒い瞳は、どす黒くよどみクマができていた。

 だがそれでも、その声を聞いた瞬間、教室内の女子生徒たちが一斉に振り向くと黄色い悲鳴を上げた。
 きゃぁぁぁぁぁ♥
 セレスティーノ様ぁぁぁぁぁぁ♥

 そう言えば……
 セレスティーノといえば、今朝の人魔騒動のあと、お登勢さんとトリプルルッツルツルをおどっていたはずではなかったのだろうか?

「セレスティーノの旦那! 逃がしゃしないよ! 明日の朝までトリプルルッツルツルを踊るんだろ! 精根! いや毛根がなくなるまでこすり倒してやるから楽しく待ってな!」
 そう高笑いをするお登勢さんに首根っこを掴まれたセレスティーノは、5コインの連れ込み宿「ホテルニューヨーク」に強制拉致されていた。
 この「ホテルニューヨーク」、普通の銭湯とは一味違う個室の入浴施設も兼ね備えた風俗店なのである。
 当然、風俗店のため、18歳未満は入店禁止!
 そのため、中等部のコウスケやローバンが「ニューヨーク」の名前を知っている訳はなかったのだ。

 そんな個室浴場のタイルの上には銀色のエアーマットが引かれていた。
 その上でゴシゴシと洗われたセレスティーノは、その勢いでトリプルルッツルツルをお登勢さんと三回ほど踊った後だった。
 この時点で魂を完全に吸い取られ、もはや抵抗する気力は残っていない。
 なすがまま……されるがままのマグロ君状態。

 だが、それで終わりではなかった。
 いうなれば、ここからが本番! 本丸なのだ!
 素っ裸のお登勢さんはセレスティーノを肩に担ぎあげると個室浴場を飛び出して、スキップを踏みながら階段を登っていった。
 そう、この宿屋、一階は強いソープ臭が漂う個室浴場になっているのだが、二階より上は、そんなほてった肌を冷ます? いや、さらに温める? ご休憩やご宿泊用のスペースになっているのだ。
 お登勢さんの肌は入浴したばかりだというのに、すでに水分を失いカサカサ。
 そんな肩からは、セレスティーノの長い髪が力なく垂れおちていた。あんなにツヤツヤで美しかった金髪が、いまやトリートメントの輝きを失っている。しかも、ビショビショに濡れたお登勢さんのビローンと垂れ落ちたしなびた両乳にむりやりからめとられていたのだ。
 そんな乳と髪の毛は、まるでランバダを踊るかのようにお登勢さんの動きに合わせて上下していた。
 そのたびにセレスティーノの頭皮の毛根が力任せにひっぱられる。
 ――いててて……ハゲる! ハゲるっちゅうに!
 だがテンションマックスな登勢!
 そんなことなどお構いなしに、鼻息を荒くしながら階段を登り切った。
 でもって、一番手前に見えた休憩室の引き戸を力任せに引き開けると、その中へと飛び込んだのである。

 そこは、かび臭い畳がしかれた6畳ほどの薄汚い部屋。
 真ん中には一組の赤い布団が広げられているだけだった。
 
 そんな布団の上にセレスティーノの体が投げ出された。
 どしん
 受け身も取れずに尻もちをつくセレスティーノ。
 その衝撃で乳に絡み取られた髪の毛も、どうやらかなりの本数が無理やり根元から引き抜かれたようである。
 いてぇぇぇぇぇ!
 というのも、丸裸のセレスティーノの手には銀色の手錠がつけられていたのである。
 しっかりと拘束された手では受け身すら取ることは不可能だった。
 しかも、ご丁寧に首には犬の首輪までついている。

「ちょっと喉かわいたね……」
 お登勢さんは、うなじに浮かぶ汗をタオル、いや、垂れる自分の乳で色っぽく拭きあげた。
「旦那もなにか飲むかい?」
 ブルブルと首を振るセレスティーノ。
 というのも目の前では、これから抗争に臨もうとするレディースの総長が長い鎖をグルグルと回すかのように、お登勢さんが自分の両乳をブルンブルンと回していたのである。
 その様子はまるで双発戦闘機 百式司令部偵察機!
 いわずもがな太平洋戦争開戦から終戦まで常に活躍し続けた名機の中の名機である!
 そして、そんなお登勢さんもまた、このホテルニューヨークの開業から現在までを支える名器の中の名器なのである!
 そんな百式がすでにセレスティーノをロックオンしているのだ。
 こんな状況で、とても湯上りのミルクが飲みたいなぁ~などと言えたものではなかった。
「じゃぁ、私だけいただくとするかい……ドンペリ10本!」

 廊下に顔をだし黒服と話すお登勢さんを見てセレスティーノはチャンスだと思った。
 音をたてずに慎重に腰をずらす。
 そしてゆっくりと、部屋の奥にある窓へとすり寄っていったのだ。

 少し腰を上げ窓から下を覗く。
 どうやらここは二階のようである。
 ――ココから落ちたら痛いかな……
 だが、このままココにいればもっと痛いことが待っているのだ。
 すでに両脇の毛は抜かれ、ツルツルになっていた。
 もうあとは、下の毛を残すのみ……
 ――いやだあぁぁぁぁぁ!
 ということで、やっぱり飛び降りようと思ったが、飛び降りて首でも折ったら大変なことである。
 死ぬのはもっとイヤ!
 ――って、そういえば俺、騎士だった!
 そう、騎士は不老不死!
 こんなところから落ちたぐらいでは死にはしない! はずなのだ。

 ならばと言うことで! セレスティーノはすくっと立ち上がる。
「それではご婦人! もう二度と決して絶対に会うことはないだろう! アデュー!」
 一応、セレスティーノは変態といえども、レディにはめちゃくちゃ優しい性格なのだ。
 だからこそ、相手が年増の奴隷女といえども、ちゃんとお別れの挨拶はするのである。
 だが、悠長に別れの余韻を楽しんでいる場合ではなかった。
 そう、セレスティーノの目の前では、振り返るやいなや蛇ように大きな口を開け広げて襲いかかろうとしているお登勢さんの体が、すでに宙に浮いていたのだ。
 シャァァァァァ!
 危な! ブル!
 本能的に体が震えるセレスティーノ。
 あんなもの捕まりでもしたら、不老不死の騎士と言えども死んでしまう。
 ――迷いは自分を殺すことになる。ここは戦場だぞ!
 ということで、裸一つで躊躇なく地面へと飛び降りたのだ。

「セレスティーノ旦那! この体のほてりはどうしてくれるんだい!」
 そんな窓の奥からお登勢さんの怒鳴り声が聞こえてくる。
「(セレスティーノ旦那を)なぜ落とせん!? 私にためらいがあるのか! まだだ、まだ終わらんよ!」

 知らんがな! お前は、クワトロ・バジーナか!
 そんなことよりも、今はもっと大事なことがある!
 セレスティーノはとても焦っているかのように先を急いで走っていた。
「大変だ! 遅刻だ! 遅刻! 学校に遅れるぅぅぅ!」
 って、学校かよ!

 先を急ぐセレスティーノには心に秘めたある野望があったのだ。
 それは、いつか融合国の実権を自らの手中に納めるというもの。
 ということでその野望を叶えるため、セレスティーノには毎朝、学校でしなければいけないことがあったのである。
 そうそれは、宰相であるアルダインの愛娘アルテラに拝謁して、恒例の朝のご挨拶をすること!
 そして、アルテラの気を引いたのちには、あわよくば婚姻して、アルダインの権力を得ようという魂胆だったのである。
 なんか……せこい……
 だけど、まぁ、こういうまめな行動がいつかは実を結ぶかもしれないよね!

 そんな野心むき出しの登校途中、フルチンで手錠をつけた変態姿のセレスティーノは、次元やフジコチャンたちとの待ち合わせに遅れて困りはてていた剣士 石川県在住の五右衛門と出会ったのだ。
「おぬし……ルパンを知らぬか……」
「ルパン? あぁ、オイルパンなら、あっちで女たちと走っていたぞ!」
「そうか! かたじけない! せめて感謝の証として!」
 斬念剣によって手錠の鎖を切ってもらった上に、武士の情けと言うことで、身に着けていたふんどしまでもらったのである。
 あざ~す!

 ということで、今に至る!
 そんなセレスティーノはふらふらとしながら、教室の中に足を踏み入れた。

 周りを取り囲む女子学生たちの輪が、その動きと共にスライドしていく。
 だが、女子生徒たちは、ふんどし姿のセレスティーノを見ても悲鳴すら上げることはなかった。
 それどころか、キラキラと好奇心の塊のような目で見つめているのだ。
 もしかしてこれは新しいファッション??
 今、ふんどしがブームなの?
 私たちもふんどしよ! ふんどし!
 ふんどしこそ正義!
 ……やっぱり、イケメンこそ正義である……
 もしもである。こんなふんどし姿をタカトのようなブサイクがやっていたらどうだろう。
 おそらく、即、守備兵たちに逮捕されて牢屋にぶち込まれていたことだろう……
 そして、牢屋の中で、むさい犯罪者のオッサンたちに、ケツの穴の童貞を奪われるのだ……ヒィィィィ!
 この世はなんとブサイクにとって生きにくいのであろう……
 マジでイケメンなんてクソくらえ!

 セレスティーノはアルテラの前までくると、片ひざを折り曲げ、うやうやしくひざまずいた。
「麗しきアルテラ様、本日のご挨拶に参りました」
 下げた頭からそれとなく上目づかいでアルテラの様子を探っている。

 一応、アルテラは高貴な身分。
 アルテラが手を差し出さない限り、その手に触ることが許されないのだ。
 だから、勝手に手を握ってキスをするなどもってのほか!

 うずうずするセレスティーノは先ほどから、ちらりチラリと目を動かしアルテラの様子を確認している。
 その様子、まるで怒られたときに全く反省しないガキのようである。
 誠意のかけらが少しも感じられない。
 ――今日こそは、右手を差し出してくれるかな?

 だが、アルテラからは手が出ない。
 しかも、うなずくこともしなかった。
 それどころか、アルテラは何もなかったかのようにプイッと横を向くと、そそくさと荷物を持って教室のドアへと歩いて行くではないか。

 まわりの女子生徒たちはそんなアルテラの態度が気に入らない。
 学園のアイドルであるセレスティーノ様がわざわざ膝を折ってまで挨拶をしているのに、あの豚女は完全無視!
 なにあの態度!
 当然、こうなるのは予想できた。
 一体、何さまのつもりなのよ!
 おそらく、アルテラは緑女でなかったとしても、女たちから総スカンを食らっていたことだろう。

 でもって、一人ぽつんと置いてけぼりのセレスティーノ。
 ――くそ! あの女! お高くとまりやがって!
 こちらもまた、顔が怖くなっていた。
 ――このセレスティーノさまが、わざわざ声をかけてやっているだぞ!
 だが、どうやらその表情は、背後にいる女たちには見えないようである。
 ――まぁ、あの女は緑女だからな……魔物には、きっと私の美しさが理解できないのだろう……
 って、今の自分の姿を鏡でいっぺん見てみ! 裸ふんどしだから!
 ま・まぁ、そう、自分に言い聞かせたセレスティーノは、何も言わずに折り曲げた膝を伸ばした。
 ――しかし、かわいそうな女よな……
 未練たらたらで、膝のホコリをぱっぱと払う。

 そんなセレスティーノに、まわりの女子たちが、次々とスカートの裾をもち片足を引いてちょこっと頭を下げていた
 それはまるで、今度は自分の番と言わんばかりに挨拶をし始めたのだ。

「セレスティーノ様、おはようございます♥」
「おはようございます♥」

 そんな声に振り向くセレスティーノは、すでに満面の笑み。
 そして、次々と女の子たちの手をとると、片っ端から両の手で優しく包んでいく。
「ハイ! おはよう! おはよう!」
 ――あぁ、やっぱり若い女の肌は、ババァと違ってハリと柔らかさが全然ちゃうなぁ!
 イィィィ!
 イイ!
 キモチィィィィ~!

 アルテラは、そっけなくバッグを手にすると、教室の後ろを通り足早に廊下に向かった。
 とにかく、その場から早く離れたかったのである。
 裸のふんどし野郎が、女たちを従えて自分の前で頭を下げているのだ。
 こんな状況で「苦しゅうない!」などと、右手でも差し出せば、すぐさま女王様決定である!
 だが、女王様は女王様でもそれはSMの女王様である。

 うつぶせとなったふんどしが食い込むケツを、女王様の足が激しく踏みにじるのだ。
「お前は何だぁぁァァ! 言ってみろぉぉ!」
「私めはセレスティーノ! 神民学校の生徒会長でありますぅぅ!」
「違うだろうが! 貴様はただのエロブダだ! エロブタは豚らしくワタシの足でも舐めていろぉぉぉ!」
 と突き出した足をセレスティーノの口に無理やり押し込むのである。
「この色欲まみれの変態が! けがらわしい! ワタシに近づくでない!」

 ――イヤ……きたならしい……
 アルテラはそんな妄想を即座に拒否した。
 そうこれでは、父につきまとうあの売女の秘書と同じである。
 ――あんな女と同じになるのだけは絶対にイヤ……

 第20話 緑髪の公女(3) より

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