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令和4年8月23日の昼飯

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本日、食したカップラーメンはこちら!

Acecook
飲み干す一杯
尾道
「背脂醤油ラーメン」

だぁぁぁぁぁぁ!

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早速! いただきます!
ふぅ……落ち着く。

いやぁ、病院は混んでるね。
やっぱり、コロナのせいかな?

って、病院って、皮膚科なんですけどね。テヘ❤

というのも、水虫になっちゃって……しかも、爪水虫!
それも、10年近く熟成に熟成を重ねた貴重な一品!
まぁ、これをこの機に治そうかなって!

ということで、やっぱり塗り薬でなくて、飲み薬になっちゃいました。
小林化工の睡眠導入剤の成分が混入していた問題があった後だから、まぁ、どのメーカーもちゃんとやっているでしょう。
というか、薬の製造メーカーがザルってどんだけぇ~って感じなんですけどね。

と言うことで、水虫の治療ブログでも書こうかな。
毎日、爪の写真をのせるだけ!
って、何が変わったのか分からへんわ!

ということで、今日は「どんだけぇ~」つながりのお話を!

俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます【カク11+なろう45合計56万PV】ほのぼのスローライフを想像したあなた残念!コレは親を殺された少年と悲劇のヒロインたちの復讐物語…だと思う。

 気を取り直したセレスティーノは、鶏蜘蛛をにらみつけると八つ当たりをかます。
「お前、少しは空気を読めよ!」

 鶏蜘蛛はとぼけた表情で首を傾げた。
 コケ?

 ……コイツまで、私の事をバカにするのか……
 いや違う……知性を持つ魔人とは違い、魔物は人間の言葉を理解することができないのだ。
 セレスティーノは、額を右手で押さえ、しまったという表情を覗かせた。
「私が悪かった。ゴキブリのお前に頼むとは。私がどうかしていたのだ」

 ゴキブリと言われたことがカチンときたのか。
 鶏蜘蛛の緑の目がプルプルと震え、その足に再び力を込め始めた。
 うん、そだねぇ~
 アシダカグモは、ゴキブリを食べてくれる益虫だもんねぇ~
 一緒にされたら、そりゃ怒るわなぁ~
 って、言葉理解できとるがな……
 そう、魔物は人間の脳を食べれば食べる程、知能を得て魔人へと進化していくのである。
 しかも、その上、人間の脳内に蓄えられていた記憶も少し受け継ぐのだ。
 この鶏蜘蛛、この街に来てからどれだけの人間の頭を食ったのだろう。
 いたるところを首なし死体が転がっているのを見ると、かなりの量を召し上がりになられたようである。

 セレスティーノはベルトの脇に装着されている小さなスイッチを指で弾いた。
開血解放かいけつかいほう!」
 キュィーーーーン!
 スマホを二段重ねにしたぐらいのユニットが二つ、ベルトの両サイドから甲高い起動音を鳴り響かせた。

 そのユニットから広がった黒い影が、体の表面を流れるように伝っていく。
 先ほどまでのゆるみきった表情がまるで嘘であるかのようなセレスティーノの横顔をあっという間に包み込んでいた。
 いまや、その体すべてがその黒い影によって覆われる。
「神経接続!」
 ユニットにセットされたタンクの中から大量の魔血がその黒き影へと供給されていく。
 水蒸気を噴き出すその体は、その熱量をもって硬質化し黒光りをおびていた。

 セレスティーノが立っていた場所には、ヨークと同じ黒き『魔装装甲まそうそうこう』を全身にまといし『魔装騎兵まそうきへい』がたっていた。
 だが、その風貌は、ヨークが虎であるのに対してキツネ。ただ、その視線は狡猾に獲物を狙うかのように鋭かった。

 魔装装甲、それは第五世代の融合加工技術によって作り出された人体強化の技法。
 タカトや権蔵が得意とする第一世代が魔物組織と道具の融合であれば、第五世代は魔物組織と人体の融合なのである。
 融合加工手術を施した適合者を魔装騎兵と呼び、対魔人戦において最も有効な攻撃手段となっていた。

 セレスティーノは腰のユニットから空になった魔血タンクを抜き去ると、新しいタンクを突き刺した。
 石畳の上を空になったタンクがカラカラという乾いた音を立てて転がっていく。
 そう、第五世代の開血解放には人血ではなく魔血、すなわち魔物の血を用いるのだ。
 魔の生気を含む忌み嫌われる魔血を逆に、開血解放の手段に用いることができるようになったのは第四世代時に開発された魔血ユニットのおかげなのである。
 だが、当然、魔血タンクの中の魔血が無くなれば、体の中に埋め込まれた魔物の組織は、その適合者の人血を吸収し始め、そして代わりに大量の魔の生気を送り込む。
 すなわち、魔血タンクが切れるということは、適合者の人魔化を示しているのだ。

 引き絞られた鶏蜘蛛の体が、セレスティーノの顔めがけて放たれた。
 しかし、そのくちばしは、いとも簡単に剣でいなされる。
 だが、その刹那、鶏蜘蛛はくちばしを開きセレスティーノの顔にめがけて毒液を吹き付けたではないか。

 シューーーという音ともにセレスティーノの顔から白い煙が立ち上っていた。
「残念ですね。私には効ませんよ」
 言い終わるや否や、半円の剣筋が鶏蜘蛛へと伸びていく。

 だが、鶏蜘蛛のアソコの穴から糸が勢いよく打ち出されたかと思うと、自らの体を後方へと引っ張った。

 そして、むなしく空を切るセレスティーノの剣筋。
 距離をとった鶏蜘蛛の八本の足に再び力が込もっていた。

 剣を構えなおすセレスティーノは、周りに聞こえるかのように少々大きな声で言い訳がましく呟いた。
「意外に素早いですね。もうすでに何人か召し上がった後ですか」
 というのも、女たちの手前、一振りでかっこよく片をつけようと思っていたのだ。
 だが、それが、無様に空振りをしてしまったのである。
 かっ……かっこ悪い……マジで……

 ――これは、私がミスったのでは決してない!
 魔物が、人を食って進化したために想定外のスピードを有していただけなのだ。
 そうでもなければ、この騎士である自分が、空振りなど断じてあり得ない!
 きっと、そうだ! そうなんだ! いや、それしかあり得ないんだぁぁぁ!

 魔装装甲の仮面に覆われていてその表情を伺うことはできないが、きっとその下の表情は、とても面白いことになっていたことだろう。
 それほどまでに、セレスティーノの自尊心は崩壊寸前であったのだ。

 ――もう、許さぬ! ザコの魔物であろうが、全力をもって叩き潰す!

限界突破げんかいとっぱァァァ!」
 セレスティーノの目は、怒りの炎で燃えていた。
「我が奥義をもって、一刀に伏す!」

 再び鶏蜘蛛が空を飛んだ。

 セレスティーノは剣を自らの前に構えると目をつぶる。
 立てられた刀身に闘気《とうき》が渦巻きはじめた。

鏡花水月きょうかすいげつ!」

 しかし、その言葉と同時、いやそれよりも少し早かっただろうか、鶏蜘蛛のくちばしがセレスティーノの胸を貫いてしまった。
 そして、たたみかけるようにその体内へと毒液をはきかける。
 だがしかし、吐き出された毒液はセレスティーノの体を貫通し、背後の路面を溶かしていた。

 貫かれたはずのセレスティーノの姿が徐々に徐々にと霧散していく。
 その様子に呆然となる鶏蜘蛛の緑の目。

「お待たせ~♪」
 鶏蜘蛛の背中越し、いや腹越しに、セレスティーノが女たちのもとへと走っていく姿が見えた。

「ゼレスディーノざまぁ!」
 待ってましたとばかりにピンクのオッサンがセレスティーノに飛びつこうとした。

 だが、ついに心の限界を迎えたセレスティーノの右拳がおっさんに顔面にスパーンとキレイに入ったではないか。
「くたばれぇぇぇぇぇぇぇ! 魔物ぉぉぉぉぉぉぉお!」
 今まで我慢に我慢を重ねてきたのだ。
 それが今、解放された。
 か・い・か・ん!
 きっとキツネの仮面の下では恍惚とした表情を浮かべていたことだろう。
 って、この時のセレスティーノは、当然その身に魔装装甲をまとったままなのだ♪
 その強化された破壊力は、大きな岩をも簡単にブチぬく!

 ブホォァ!
 顔面の真ん中をつぶしながら吹き飛ぶオッサンの体。
 放物線を描きながら飛んでいくピンクの体を、目が点になった女たちが静かに見おくっていた。

 ――これで終わった……
 きっとセレスティーノはそう思ったことだろう。
 何せ、魔装装甲をまといし拳で力いっぱいぶん殴ったのだ。
 並みの人間の頭なら、水風船のようにパンと弾けてとんでいる。

 だが、セレスティーノは一瞬なにか例えようもない不安に襲われた。
 ――なんだ、この違和感は……
 恋!?
 ――アホか! そんなわけないと言ってるだろ! しつこいんだよ!
 そんな不安の原因を確かめようとオッサンのもとへと駆け寄った。

 石だたみの上に転がるピンクのオッサンは、まるで車に引かれた犬のように血まみれで動かない。
 そんなピンクのドレスをまとった肉塊を、女たちが顔をこわばらせながら遠巻き取り囲んでいた。
 中にはその悲惨な状況から目を背むけゲロを吐き出す女までいる。

 セレスティーノは、女たちをそれ以上怖がらせぬようにと開血解放を解くと、その輪の中へとわけいった。
 ――確実にヤツを仕留めた!
 どうやらオッサンの死を確信をしたのだろうか、セレスティーノの目が薄ら笑いを浮かべていた。
 しかしこの状況、取り巻く女たちから見れば、騎士であるセレスティーノが何の罪もない民草を一撃で殴り殺したようにも見える。というか、事実、そうなのだが……
 イケメンアイドルとして名を馳せている以上、快楽殺人者の汚名をかぶるのはよろしくはない。
 これは非常にまずい! マズすぎる!
 こんな汚名がついたら女たちをひっかけるにも手間がかかってしまうではないか。
 おそらく先ほど感じた不安の原因は、これだったのかもしれない。
 ということで、頭脳明晰(自称)のイケメンアイドルは、この難局を乗り越えるための最適解を考え出した。
 そう、女たちに紳士的なところを見せればいいのだ。
 
「すみません。大丈夫ですか? つい魔物と間違えてしまいました」
 つい魔物と間違えた……それは紳士的に言ってはいかんだろ。
 だが、魔物討伐の喜びを隠せないセレスティーノは、ついつい本音が出てしまったのである。

 ――これでどうや!
 そんなセレスティーノは、ちらりと周りの女の様子を伺った。
 しかしまだ、どうも反応が薄い。
 女たちが先ほどまであげていた黄色い悲鳴を発するには、まだまだイケメンポイントが十分に溜まっていないようなのだ。
 しかし、ただ単にピンクのオッサンをどついただけで、ここまでポイントが下がるとは……それほどまでにこのオッサンの日ごろの徳が高かったというのだろうか? いや、単にセレスティーノの徳が低かっただけなのか?

 ――仕方ない……ココは小汚い死体にボディタッチでもして、献身的なところをアピールしてみるか。
 セレスティーノは、嫌々オッサンの手を取った。
 ――ええい……触ったついでだ……
 これでも用心深いセレスティーノ(これもマジ!)。
 オッサンの確実な死を目だけでなく手の感触でも確かめようと、ついに脈までみはじめたのだ。
 ――ヨシ! 脈はない!
 このブサイクは死んだ! 死によったぁwww
 あとは、こんなブサイクな死体でも愛していると叫んでおけば、周りの女たちのことだ、自分もきっと愛されているにちがいないと勘違いして、発情期の雌犬のように自らケツを振りだすことだろう。
 そんなセレスティーノは女たちにワザとアピールするかのようにウソ泣きを始めたのだ。
「しくしく……死んじゃダメだよ……戻っておいで……僕の大切なハニー……」
 しめしめ。ニヒヒ! これで、代わりの女! GETだぜ!

 だが、突然、地面に転がるオッサンの顔がクルリと回った。
 膨れ上がった目でジーっとセレスティーノの目を見つめ上げているではないか。
 しかも、その頬には滴り落ちる血とは別に、まるで少女のように真っ赤な紅がさしていた。

 ――なに⁉ 生きていた? 
 驚くセレスティーノは声も出ない。
 ――そんなバカな‼ 奴は確実に死んでいたはず……
 先ほどまでのウソ泣きで流していた涙はピタリと止まり、額からはいやな脂汗が流れ出していた。
 もしかして、このピンクのオッサン、ゾンビのように人魔にでもなったのだろうか?
 いや、その見上げる瞳は緑色ではなく黒い色のままだった。
 しかも、大きく腫れた顔にひときわキラキラと輝いているではないか。
 ということは、いまだに人間……のままのようなのだ……

「ハイ、戻ってきまじだ❤」
 ピンクのオッサンは嬉しそうにニコりと微笑んだ。
 どうやらセレスティーノが感じたあの一抹の不安は、このピンクのオッサンのゴキブリ並みの強い生存本能だったのだ。

 おら! おら! おら!
 地獄の底で鬼どもと激しいバトルを繰り広げていたピンクのオッサン。
「俺を地下闘技場チャンピオンのゴンカレエ=バーモンド=カラクチニコフと知っての狼藉か! 殺すぞ! コラ!」
 ひたすら土下座をする鬼の頭を足で踏みつけていたオッサンの耳元にセレスティーノの愛のささやきが届いたのである。
 戻っておいで……僕の大切なハニー……
 ドキューン❤
 瞬間、目がハートになった。
 それは、片思いと思っていた恋。
 決して叶わないと思っていた恋。
 近づきたいけど届かない……だって……重い女と思われたくなかったの……
 だから……そんなアナタをそっと見つめるだけでいいと思っていたわ……
 だけど! だけど! その恋は今! 明らかに相思相愛の花を咲かせたの❤
 「ゼレズディーノさま! 今ずぐ、カレエーナ=アマ子があなたの元に参りまず!」
 そう、愛の力は無限大!
 足蹴にする半殺しの鬼どもを全殺しにすることもなくそのままに、三途の川にドボンと飛び込むとジャブジャブとバタフライで泳いで戻ってきたのだ。
 今頃、ビビったエンマ大王も半泣きなりながら閻魔帳を書き直していることだろう。
 この男、逃亡犯につきトリプル・ルッツルツルの刑に処す!
 
 ――やはり、将来の不安は絶っておくべきか?
 セレスティーノは考えた。
 しかし、とどめとばかりに殴りつけるには、周りの女たちの目が多すぎる。
 さすがにそれではただの殺人鬼。
 イケメンポイントがマイナスにまで落ち込んでしまいかねない。
 ――ダメだ……それはダメだ……
 というか、魔装装甲をまといし全力の拳でもつぶれんこのオッサンを、いまの学生服のセレスティーノの拳で砕けるとは到底思えない。
 ――なんやねん! このピンクのオッサン! 魔物以上にタフすぎるやないか!

 そんな絶望するセレスティーノの背後では、アホな騒ぎに鶏蜘蛛が苛立って振り返ろうとしていた。
 だがしかし、鶏蜘蛛の首は、徐々に徐々にと滑り落ちていく。
 そして遂に、魔血が噴水のごとく噴き出す体から離れて地面の上へとポトリと落ちて転がってしまった。
 ……って、これだけ?
 うん! これだけ!
 どんだけぇ~♪

 IKK〇さ~ん!
 慌てない♪ 慌てない♪ 一休み! ひとやすみ! 
 ということでCMはいります!

 ピンクのオッサンとセレスティーノのなれそめ話を1万字の短編で公開しております!
 ピンクのオッサンの悲痛なる心の叫びを聞くがいい!

地下拳闘士の華麗なる転身~我が名はゴンカレエ=バーモンド=カラクチニコフ!よっ❤

 第13話 黒の魔装騎兵と赤の魔装騎兵(5)より

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