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86.マイホームを購入しました!(その4)


 マイホームの購入第4弾でございます。
 
26歳の同い年夫婦、会社の住宅補助がなくなったので、横浜に思い切って家を買いました。
 
というのが、ざっくりとした過去3回のハイライトとなります。
もし気になる方がおりましたら、こちらの記事をご参照ください。 


 
引き続き、僕たち夫婦の前に立ちはだかった「お悩み」についての向き合い方についてまとめていこうと思います。これから住宅を購入する方の参考になれば幸いでございます。
 
 

新しい刺客!セミオーダー物件

 
さて僕らは、中古戸建のリノベーションを中心に物件探しをしていました。
「良いかもなあ~」と思える物件もあり、実際にリノベーション案を考えたりもしたのですが、どこか決めてに欠け、購入までは至りませんでした。
 
(リノベーション案)

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横浜特有の坂の多さであったり、都会特有の隣の家との距離が近すぎたり、そういった問題がどの物件にもありました。
 

「やはりどこか妥協点を見つけないといけないのか」

 
僕と妻は、少し「物件探し疲れ」に陥っていました。
 
そこで何となく、いつもお世話になっていた不動産会社ではない、別の大手不動産会社で相談してみることにしました。
 
新しい不動産会社で、改めて1から僕と妻が望む条件、地域、予算の話をし、まずは紙の資料でいくつかの物件を紹介していただきました。どうしても急な坂があったり、予算を少しオーバーしてしまったりと、引っかかる点がありました。
 

「どこの不動産会社でも一緒か・・」

 
僕の心はほとんど諦めに支配されていました。
担当の方の車で、特に見たくもない物件の内見に向かっている途中、35平米ほどの更地がありました。駅からそれほど遠くはない場所です。更に坂道が始まる手前に、その更地はありました。
 
車の中からぼんやりと、その土地を眺めていると、担当者がぽつりと呟きました。

 

「そこの土地も僕が担当しているんです。セミオーダー物件が建てられますよ。」


 
セミオーダー物件??
注文住宅、新築マンション、中古マンション、中古戸建、とあらゆる角度で物件探しを行っていた僕と妻ですが、ここにきて新しいワードが出てきました。
 
担当の方に聞いたところ、セミオーダー物件とは
 

ある程度決められたパターンの中から好きなものを組み合わせて設計を固めていくタイプの住宅

 
を指すそうです。
 
もう少し具体的に話します。僕たちが出会った更地には、まだ建物が立たず、買い手が決まってから、ある程度、購入者の希望を聞きながら1から物件を建てていくということ、のようなのです。

 
つまり1から自由に設計していく注文住宅と、既に建物が出来上がっている建売住宅の良いとこどりをしたような物件です。価格を見てみても、注文住宅と建売住宅の間くらいで、何とか予算内に収まる計算でした。

 
どのくらい融通が利くかは業者次第のようですが、一般的にベースとなる設計プランが何百通りとあり、よほど特殊な間取りを希望しない限り「理想に近い設計」を見つけられそうなのです。

 
セミオーダー物件について知った翌週、僕らは早速、建築会社とWEB打ち合わせを行いました。
 
WEB打ち合わせでは、経験豊富そうなおじさんがパソコンの画面上で流暢に「セミオーダー物件」について話をしてくれました。

 

外観、玄関ドア、塗装を複数パターンから選び、キッチン、お風呂、トイレも複数のパターンから選べる。吹き抜けや、掘りごたつ、ロフトなどもオプションで付けることができる


といった魅力ある内容でした。
 
土地があった場所も魅力的で、何とか予算内で設計できる、と言った点も申し分がありませんでした。
 
しかし、やはりここでも1つの問題がありました。
リノベーション案を検討しすぎていて、「複数パターンあるうちから選択する」というプランにあまり魅力を感じなくなってしまっていたのです。
 

リノベーションを考えるときは、僕と妻だけが良いと思える家を考えていました。しかしセミオーダー物件の提示する「複数パターン」がどうしても「誰もが良いと思える一般的プラン」に思えて仕方なかったのです。
 

もちろんこれは個人的な意見で、オプションさえ加えることができれば、自分たち独自のこだわりを持った注文住宅と遜色ない家を建てることが出来ました。しかしながら、予算的にも多くのオプションをつけることはできませんでした。ちょうど僕らが話を聞いた建築会社にセミオーダーの注文が殺到している(担当者曰く、コロナ禍のステイホームで物件購入について検討している人がかなり増えていたようです。)ため、希望の時期までに家が建てられなさそうでした。

結果、セミオーダー物件は諦めました。
 
 

ついに見つけた!最高の中古物件

 
3歩進んで2歩下がる状態の物件探しでしたが、新たな光は唐突にやってきました!
日課のようにSUUMOを見続ていたとき、ある物件に目が留まりました。セミオーダー物件の説明を聞いてから数日が経った頃のことです。

 
僕の目に留まった物件は、ここ数か月間ほどSUUMOに掲載され続けている物件でした。
天然素材をふんだんに使った個性的な内装で、日当たり抜群、大きい庭付き、という、かなり魅力のある物件です。問題はただ1つ。そう予算です。
 

これはもう、めぐり合わせとしか言えないかもしれないのですが、1ヵ月ほどぶりに見たその物件が大幅値下げしていたのです!!
 


それもギリギリ僕らの予算内の価格です。もうどうにもならないと思われた物件探しでしたが、ここにきて急展開を迎えたのです!妻に価格が下がった旨を伝えると、跳ねるように喜んでいました。そして僕らはすぐに内見の予約を行ったのです。
 

あまりに内見が楽しみ過ぎて、平日はあっという間に過ぎ去りました。
ネット上で物件を見る限りは悪いところは何1つとしてありません。実際の建物もこの通りであるならば、即購入を決めることでしょう。
(実際には駅から徒歩20分ほどかかり、坂もあったのですが、そんなことは気にならないくらいの魅力がありました)
 
心を弾ませながら、担当者の車で内見に行くと、思わず感嘆の声が漏れました。今まで難航していた物件探しが嘘のようでした。
 

ソーラーパネルが付いた屋根、無垢素材や漆喰などのオーガニック素材を使用した健康と環境に優しい内装、リビングの中心部にある解放感ある吹き抜け、(やるかどうかは別にして)家庭菜園やバーべーキューが楽しめる広さの庭。

 

見れば見るほど、魅力が溢れていきました。
 
普段の洋服の買い物なんかもそうですが、本当に欲しいものに出会ったら、ほとんど迷うことなく、買うことを決断します。価格が大きくなろうと、本当に欲しいものに出会ったときの購買心理はそれほど変わらないのかもしれません。
 
妻も僕と同じ感覚のようで、内見している段階で、既にわが家のような愛着を持って、家の内外を観察していました。5年ほど前に建てられた注文住宅ということもあって、ほとんどリノベーションをする必要もありません。(本当に運がいいことに、この家は「リノベーションして、こんな家にしたいなあ」と思っていた内容と、ほぼイコールの内装をしていました!)

 
僕と妻、満場一致で購入を決意しました。

 
余談ですが、築浅の中古物件に関しては、転勤や離婚で、物件を売ることを余儀なくされる場合が多いようです。僕らが本当にたくさんの物件を見てきた感想ですが、「築浅の中古注文住宅を買う」ということが、実は一番効率がいいのではないか、と思いました。
 
多少、自分たちで手を加える必要があるにせよ、リノベーション費用は最小限で済むし、建てられた当時の様々なこだわりや夢が詰まった家だからです。「マイホームを購入しました(その3)」でも記載しましたが、一度でも住んでしまえば、たとえ注文住宅でも中古物件になって、ある程度価格も下がるのも、買い手の僕らからすると、大きな魅力の1つです。
 
さて、物件の購入についてです。

 
物件購入においては「はい、では買ってください!」というわけにはいきません。購入する物件を決めてから、様々な事務手続きを経て、ようやく自分たちの所有となるのです。
 
詳しくは「マイホームを購入しました(その5)」にて書きたいと思います。
 
 

番外編:リノベーション済み物件について

 
マンション、戸建てに問わず、中古物件を見ていると、「リノベーション済み物件」というワードを多く目にします。
 
そんな物件はネット上の写真を見る限り、かなり魅力的に思えます。皆がパッと想像するオシャレな家のイメージがほとんど、そのまま家の内装になっていることが多いからです。
 
何度かリノベーション済み物件を内見したこともあるのですが、僕らはどうしても写真で見たときほどの魅力を感じられませんでした。貼られているオシャレ風の壁紙は安っぽく思えたし、イメージで置かれている家具や備品も、「こういうのが、おしゃっれって言うんでしょ?」と物知り顔で言っているようで癪に障りました。細部を見てみると、窓のサッシが変えられてなく、古いままだったり、配管まではリノベーションしていない物件もありました。
 

こういう物件に限って、来場予約でクオカードなんかを配っていたります。僕たちが見たリノベーション済み物件がたまたまそうだっただけかもしれませんが、あまりお勧めできないものでした。
 
もしリノベーションに興味がある方でしたら、中古物件を買って、きちんと自分たちで考えてリノベーションをした方が良いと思います。

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※※6月12日配信予定
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※僕たち夫婦は不動産や金融のプロではありません。付け焼刃の知識なので、書いている内容に間違いがある場合もございます。自分で書いておいて恐縮ですが、すべてを鵜呑みにしないで頂くと幸いでございます。

 
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