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53.妻は、間違える。

妻は、間違えます。

①「喋らんなぁ〜」

妻の大好きなcreepy nutsのR指定さんが「すべらない話」に出ると発表があった日のこと。

「夫ちゃん!聞いて!」
「どうしたの?」
「R指定さんが、ついにあの番組に出るんだよ!」
「え?なんの番組??」
「しゃべらない話!!」


(せめて、喋っては欲しいものです。。)





②「炭酸強そうな名前」

ウチにはウォーターサーバーとソーダストリームがあります。僕たちの愛用品です。

「妻さん、やっぱりコレ買ってよかったね!」
「そうだね。夫ちゃんは炭酸が好きだもんね!」
「今日もハイボール飲もうかな。」
「じゃあ今日もジェットストリームの出番だね!」


(確かに炭酸強そうな名前だけど。。)




③「えっ、小説出してたっけ?」

妻は小説家の小川洋子さんが大好きです。
そんな小川洋子さんの小説を妻に貸してもらった時の話です。

「夫ちゃん、本読んでくれた??」
「ごめん。まだ途中なんだよ。」
「そっか。面白いんだよ。オノヨーコさん。」
「え?」
「ん?」


(自分の間違いに気づくのは容易ではありません。)



④「もえはもえでも。」

「爆笑問題の田中さん、大事に至らなくて良かったね。」
「本当に良かったよね。」
「倒れた時に、奥さんが近くにいたからすぐに救急車呼んでくれたんだって!」
「あー、押切萌さんね!」


(おしいっ!山口もえさん!いや、おしいかな??)




⑤「そこに仏はいないでしょう」

夜、寝ている時のこと。
電気が消えた暗い室内、2人ベッドで寝ています。
ふいに妻の手が、僕の喉仏に当たりました。

「んんっ??」

妻は不思議な声を発しました。
その後も何やら、なぞるように喉仏を触ります。
僕は状況が掴めず、ただ黙って喉仏を触られ続きます。
静寂に包まれる暗い室内で、均衡を破るように妻が小さな声で言いました。

「…あご??」

(いいえ、喉仏です。)


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