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地元民のヒントを頼りにコーヒー農園見学をしてみたら想像以上に良かった話


ジャンボ!(→マンボ→ポーア→サフィサナ…としばらく続く挨拶)

というわけで、今回はキリマンジャロの麓の街、モシでコーヒー農園見学をしてきた話。

事前に調べはしたものの、現地民の情報と食い違ったので悩んだのだけれど、結果的に大満足だった。

注:現在だいたい1,000シル=60円くらい



1.どこに行くか悩む


ざっくり調べたところ、マテルーニー村というところへ行くツアーが(ネット上では?)メジャーなようす。

基本コーヒー+滝見学でパッケージされている。

(このページを参照した。)

他にもいくつかのサイトを見回ったのだが、旅行会社のツアーとなると30〜40ドルする感じだったので、参照記事のようにマテルーニー村に直接いくかあ〜と考えていた。

ツアーにはツアーの良さがあるとは思うけども、アルーシャからのサファリツアーで大枚を叩いたところだったので、気分は節約モード。

そんな中、滞在中の家の隣の人がマテルーニー村の出身で、

「コーヒー農園なんてマテルーニーにあんまりないよ?Mwenge(ムウェンゲ)の方に行ったほうがいんじゃね?」という情報を寄せてくれた。

早速ざっと調べてみたものの、ネット上では農園見学情報はヒットせず。

適当に近辺のGoogle mapを眺めていると、ムウェンゲを少し山方向に行ったところにコーヒープランテーションの会社があり、レビューには10ドルで見学できました、とある。

会社のHPもあって、事前に予約したほうが良さげだったが、問い合わせ先がメールのみで、直前だったのでうーん。

旅程には余裕もあるし、行ってみてダメだったらマテルーニーの方にあらためていくか〜ということで、ぶっつけで行ってみることに。



2.おおざっぱに目的地へ


街の中心地の方に近いYMCAのあたりから、(見た目上では)近いポイントのあたりまで、バジャジ(いわゆるトゥクトゥク)2人で3000シルで交渉成功。多分安め。

少し前まではモシ中心部近辺各方面にダラダラ(嘘みたいに人を満載する代わりに激安の乗り合いバン)があったようだが、コロナの影響か?ダラダラが少なくなって、基本的にはバジャジかピキピキ(バイク)が移動手段になっている様子。

ちなみに、アルーシャなどメインの幹線道路沿いの中距離移動には、ダラダラも健在だった。


さて、Google map上でより近そうな道が細くなっているのが不安だったのと、細かい指示で距離が伸びてまた値段交渉をするのが面倒だったので、舗装路の大通り沿いで下ろしてもらい、散歩がてら歩いていくことに。


実際に歩いた道はこんな感じ


行くだけならこれで会社の前まで乗っていった方がいと思う


道中はすでにコーヒープランテーション地帯の中。

比較的安定した未舗装路の中を進んでいくと、遠くに見える山並みとコーヒーの木たち、その他の植物や鳥たちの声が聞こえてくる、ちょっとしたハイキングコース。

川のせせらぎとともに野生のサルだけでなく、ギンガオサイチョウやハチドリの仲間も現れて、生きもの好きの私は、目的地に到着するまでにすでに満足。


歩いているだけで楽しい


30分ほど歩いて、「Kilimanjaro Plantetion Ltd.」の入口へ到着すると、そこは広大な敷地を持つ、ちゃんとした会社っぽい雰囲気。

恐る恐る「アポイント無いのだけれどいけますかね…」と警備の兄ちゃんに聞いてみて、確認してもらったところOKとのこと。

案内役の人が、中へ連れて行ってくれた。


めっちゃ広い



3.プランテーションとはこういうこと


進行役の人が、農園担当と工場+カッピング担当の2人(どちらも英語が十分に流暢)のところへ案内してくれた。

見学内容の詳細は割愛するが、概ね以下の内容を丸々2時間ほどかけて案内してもらった。

・コーヒーの苗木から農場に植えるまで

・コンポストによる堆肥作成(※このプランテーションは完全オーガニックではないが、環境に配慮した経営を進めているとのこと)

・品種別コーヒーの木と実

・ウォッシュト(こちらがメインのようだった)、ハニープロセス、ナチュラルの3種類の製造過程

・天日干しエリア

・乾燥機械や貯蔵庫

・カッピングとコーヒーの試飲


かなりちゃんとしている



感想としては、ここにこんなちゃんとした会社があるんだ…という驚きが1番大きかった。

オーナーはGermanyの人のようで(世界史に疎いがこのエリアはゲルマン統治だったらしい)、ああそれで、と納得する部分もあったが、それにしても設備投資や人的資本はものすごく充実しているし、製品をより良くしていこうとする姿勢が社員たちからひしひしと感じられて、やり手の経営者なんだろうな〜と感心した。

また、プランテーションというものを初めて見学したので、その規模感には圧倒された。

コーヒーの木が100万本以上自社農園に植えられていると説明されたけれども、見えている範囲のあと何倍なんだ…と脳の想像が追いつかなかった。

文字上では経験できないことなので、ぜひ足を運んでみてほしい。

事前に予定が組めるのであれば、一応メールで問い合せてから行ったほうが良さそうです。


想像の3倍洗ってた


4.気になるお値段

コーヒープランテーション会社に支払ったのは1人10ドル=26,000シリング。

充実した見学内容と、カッピング(製法別に3種類+カカオティーまであり)+コーヒー1杯までついてこの値段は、なかなかオトクだと思う。

そしてなにより、コーヒーがうまい!

有名店であるユニオンカフェで飲んだコーヒーよりもおいしかった。

抜群です


今回は以上です。

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