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読み始めた三体

Netflixのドラマから入った三体。
ドラマも全部見終わり、非常に面白かった。

こうなってくると原作小説にも手を出したくなってくる。
本の読み時=興味が高まっている時、だと思います。
勢いのまま文庫本を買い求め、読み始めました。

『三体』の名を知ったのは2019年頃。
当時、最初の1ページを立ち読みしてみると、中国読みの漢字が多い。そして、内容も長編ハードSFの1作目との触れ込み。
面白みを感じるまで時間がかかりそう…と勝手に気圧されていました。

実際、読み始めてみると、読みづらさは一切感じない。日本の小説のごとく読めています。
ただ、難点ひとつ。
登場人物が中国人のため、名前が覚えにくい(読みづらい)のです。
中国の登場人物だと、読み方が中国読みと日本読みがあります(日本特有の悩み?)
どうしても日本読みに引きずられてしまう。いっそ割り切ってしまうのもひとつの手ですが、出来れば中国読みの名前で読みたい欲があるのです。
例えば、以下の名前だとついつい「ヨウ・ブンケツ」と読んでしまいます。

・葉 文潔
 → イェ・ウェンジェ(中国語読み)
 → ヨウ・ブンケツ’(日本語読み)

その悩みを翻訳者か編集された方が理解されているのか、本書の翻訳はストレスが出来る限り無いように工夫されていました。

ひとつは、文庫版には一枚のネームカードが入っていて、手元に置いておける。
もうひとつは、名前のフリガナは2ページ毎に振ってあり、見開きに一度は振ってある親切仕様なことです(よくあるパターンは、最初の登場時はフリガナがあるものの、その後は無しが多い)
この2点はありがたい仕様でした。

中国国内でも日本語訳版は高い評価を得ているとあとがきに書かれていたので、他の語訳版より読み易く、原本に近い読み心地なのでしょう。
翻訳本をこういった形で読めるのは嬉しいことです。
ちなみに、まだ読み終えてませんが、先にあとがきを読んでしまいました。あとがきを名前通り、読了後に読む確率は非常に低いですね。なんか読んでる途中に気になってしまいます。
中華でランチセットメニューを頼んだら、一緒に杏仁豆腐も出てきて、最後ではなく途中で食べてしまうみたいなものでしょうか?

ドラマ版を先に見ていたメリットで、ストーリーの大筋は理解済みなので、何が起きているのか分からないといったことなく読めています。
むしろドラマ版を見ていた時、最初の方は状況が掴めない部分があったので、小説を読んだ後に改めて1話を見直したら、また面白そうだなと感じています。
まだ半分に差し掛かった程度ですが、この小説を計5冊のボリュームで読めるのかと、嬉しさににやついてしまう毎日です。


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