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さりげなくプレゼントしてくれた第2の結婚指輪

今日(11月22日)、日本では「いい夫婦の日」というらしい。

私達夫婦は、同い年(正確には私が2週間生まれが早い)で来年の3月で結婚18周年になる。

知り合いの紹介で出会ったのだけれど、初顔合わせで意気投合して、あっさり交際スタート。

1年後にはあっさりと結婚していた。

あっさり結婚して、順調に結婚ライフが始まるかと思ったけど、最初は大変で、見知らぬ土地に住んでるし、相談出来る友人もいない。

夫だけが頼みの綱だった。

お金はあったけれど、節約にとお昼ご飯を制限してるのを知った夫は「しっかり食べなきゃ」と、休みの日にはプチ贅沢を許してくれた。

子供ができたとわかった時、少し戸惑ってはいたけれど、「僕は頑張る!ぺんさんや子供を困らせない」と言ってくれた。

お産は里帰り出産だったけれど、毎週自宅から車で見に来てくれて、お風呂も入れてくれた。

その後引越しをして、産後1年後にうつ病を発症。

病気と向き合いながらの生活が始まり、1歳半の娘を発病時は一人で始めた。起き上がるのがしんどい日はあった。

忙しいのに、休んで私と娘の世話をする夫。

休んだり遅刻が多い為に、会社から「これ以上休むことが多ければやめてもらう」と上司から言われて、双方の実家とも話し合って、私の実家近くの地へ引っ越した。

せっかく買ったマンションなのに。通勤には便利な場所を手放して、田舎町に引っ越しを決めた時の夫は、多分私より不安だったと思う。

私は病気、夫は慣れない土地。

しばらくの間、私自身も環境に順応するまではイライラして、夫とよく喧嘩した。大号泣して夫を困らせた。

幼い娘の世話をほったらかしにした日もあるので、一時的に実家にも帰った。

帰ったら帰ったで、認知症発症寸前の祖母がいたから、余計精神的にまいりかけた。

夫に「もう離婚しよう。迷惑やろ?別れた方がいいで。役所にいこ」と言った。

「ペンさん、何言うてるんや!僕も悪いねん。病気のこと、よくわかってなかったし、辛い思いさせたしな。一緒にいよ。」

夫の言葉に1時間号泣したなぁと覚えている。

産後の肥立が悪い中で、いろいろと双方の実家同士でもめて、気が滅入ってしまったことなどたくさんあるけれど、ややこしい病気にかかった嫁を見捨てずにいる人は少ないだろう。

その後、左薬指につけていた結婚指輪がきついのに気がついた。服用している薬の副作用や運動不足で太ったからだ。

ふたりで気に入って選んだ結婚指輪。

もう外しておこうかなと思った時、ふと小指につけると入った!
どんだけ痩せていたの?

気がついた夫は、ショッピングセンターのとあるアクセサリーショップで、かぶれにくいサージカルステンレスの指輪を「結婚指輪の代わりに」と買ってくれた。

この指輪の内側には、本当の結婚指輪と同じ刻印が刻まれている。夫がお店の無料刻印サービスで入れてもらったそうな。

結構冷静判断ときついことはいうけれど、実は優しい夫。

気が付かないところもあるけれど、まだまだ一緒にいたいねと思う。

今晩は、娘の数学の勉強に付き合わされるらしいので、パパ業も頑張れと応援しとこ。


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