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異国の家庭で飲む日本茶

今日から、娘の学校は文化祭で明日も含めての開催になります。

今年の夏。私の娘は、学校主催の海外語学研修旅行として、オーストラリアにいきました。5日間ほど、ホームスティをしたのですが、事前にホームスティ先とのやりとり(メールなど)は許可されていたので、出発前までやりとりをしていました。

ある程度、メールでのやりとりで、娘を預かってくださるスティ先が、親日家で、何度か日本に訪問したことがあることは知っていました。

実際に、ホストシスターとマザーがお迎えにきて、家に到着するまではドキドキしたようです。

着いてみると、「お茶はいかが?」とお茶やちょっとしたお菓子を用意してくれて、ティーパーティーをしてくれました。

オーストラリアでは、ホストマムから聞いた話では、イギリスの統治下にあった影響で、イギリスのお茶文化は根強く残っているそうです。

学校でも朝は「モーニングティータイム」があって、紅茶であったり、ジュースであったりと、バリエーションは豊富。行った季節が冬から春に切り替わる頃だったので、温かい紅茶はさぞ美味しかったことでしょう。

さて、ホームスティ先ではどうだったのでしょう?

娘が早起きをして、トイレに行った時に、ホストマムと出会って「お腹空いていないかな?」と聞かれた時(全て英語です)、「お腹は空いていないけど、何か飲みたいです」と返事しました。

「そしたら、あなたの国のお茶があるから、飲まない?」と言われたので、「え?」と驚いたところ、日本のほうじ茶のパックが出てきたのです。

さらに、日本での旅行でお湯のみなども購入していて、日本で私が入れるお茶の入れ方で、ホストマムがほうじ茶を出してくれたそうで。

飲んでみると、「あ!日本の味。懐かしい味」とあったかいほうじ茶を飲んでほっこりとした模様です。

後日、スーパーマーケットに買い出しにいくと、「Japanese Food corner」と売り場があって、日本米はもちろん、お好み焼きソースなど、日本料理に必要なものがたくさん売られいて、お茶も種類が豊富で驚いたとか。

ホームスティ先の初日の夜に、ホームシックになって、シクシク泣いていて、シスターやマムがいろいろと気を使ってくれたけれど、その翌日の1杯の日本茶が、気持ちを和らげてくれたと娘は話します。

まさか、異国の地で、日本茶が飲めて、しかもお湯のみで飲めるなんて驚きの連続で、オーストラリアの「お茶の習慣」が、日本のギスギスした学校にはないから、また驚いたといいます。

私は、悩んでいるライター仲間や、落ち込んでいる友人に「温かいものを飲んで落ち着こう」とよく話します。

内臓から温めてあげると、心もなぜか落ち着くし、温かいものを飲んでいる時は「飲むこと」に集中しますから、どんどん嫌なことも内臓から心を温めます。

私も、イラっとしたときは、なるべく温かい飲み物を飲むようにしています。しかし、オーストラリアの学校で、お茶の時間があるというのは、とても素敵。

日本の学校でも、体系的ではありますが、「お茶の時間」を設けている学校はありますが、ほぼ私立でほぼ実施していないことだろうと思います。

ギスギスした競争心だけを煽る学校は、いつか心を壊してしまうのではと、心配しています。

しかし、娘がオーストラリアで経験したティーパーティーのこと、そしてホームスティ先でいただいた「一杯の日本茶」は日本人が忘れかけている「温かいもので、気持ちもほっこりする」ということを、思い起こさせるものでしょう。

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