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発信することのリスクも考えておこう

今朝、SNSをチェックしていると、ある方が「院外処方の説明なんていらないんじゃないの?あんなの時間がもったいない。」と書いていた。
ちょっとある地位にある方の書いたもので、気持ちはわからなくもない。

実は、過去に私自身が持病の薬が多くて、説明を聞くのがしんどくて、毎回だから、「もういい」と拒否したことがある。(恥ずかしい話だ)

薬剤師さんが、「実はね。お薬の説明は、たとえ毎回処方されるものでも、説明しないと、法律違反になってしまうんですよ。聞いてもらえますか?」ということで、お薬の説明をしてから、さらっと「なぜ説明する必要があるか」という理由を話してくれた。

薬剤師法という法律の第25条2番で「必ず患者に薬を渡す時には薬の中身と照らし合わせて、飲み方などを説明すること」という(かなりショートにしています)薬剤師さんに義務付けられていて、「投薬指導」なしで薬を渡すことはできないのだ。

数年前、正月に風邪を引いて、正月3が日の1日だけ空いている普段はいかない病院で診察を受けた。
薬を出してもらいに、処方箋を持って、向かいの院外薬局でお薬手帳を渡して、お薬を待つことにした。

名前が呼ばれて、私に処方された薬について説明を受けたが、ひとつだけ「私が飲んではいけない薬」が混ざっていて、すぐに薬剤師さんに「この薬、私は禁止されている薬なんです。」と言って、病院に確認してもらった。

その薬を飲むと、ホルモンにも作用する薬なのだが、なぜ風邪薬として処方されたかを、後日亡くなった義姉(薬剤師免許あり)に聞いたけれど、忘れtしまった。

結局、別の薬に変えてもらえて、しばらくしてから治った。
もし、あの時、説明なしで帰っていれば、家でびっくりするところである。
こういうことがあるから、「投薬指導」というのは必要なのだと、義姉は生前話していた。

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「この人なら知っているはずなのになぁ」と「薬の説明はサービスじゃなくて義務ですよ」とコメントを入れようとしたところ、ほんの数分で、該当する書き込みを削除していた。

誰かに注意されたのか、ご自身で気づかれたのかわからないけれど、目を離していた数分で消えた。

「何かを書き込む」ということは、別に制限はないけれど、書き込むということは「書き込んだ内容の責任を持つ」ことも出てくる。
だから、私自身も書き込む時、一瞬考え込んで、「やっぱりやめておこう」と書き込まずにやめる時がある。

「ネガティヴなことを書くな」と言われることもあるけれど、ひとりで抱え込んでいる悩みで、誰にも迷惑をかけない「むしろ励ましてあげたいこと」については、書き込んでもいい。

何かをネットで書くというのは、本当に難しい。
このnoteでさえも、書く内容を考えながら書いている。受けを狙って書いているものでもなく、ただ、単純な私の心を書いているのみだ。

でも、誰かを傷つけてしまうような内容は、ちょっと書く前に深呼吸してみましょう。

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