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ボーイ・ミーツ・ガールin台湾

台湾に留学中の大学の同期(絶対お互いちゃんと認知してない)が観てて、インスタでゴリ押ししていた。台南で聖地巡礼してたところをみると、台湾でも人気なのだろうか、、?
私も去年台湾いたし、台南も行った。台南で撮った写真全部消えてて悲しかった思い出。ただ台南・高雄を1日で周るのは無謀すぎたので、就活終わったら卒業までにリベンジしたい。
日本で普通に上映してたので観てみた。




紀行文が原作らしい。エンドロールで著者:ジミー・ライってなってたけど、ジミー・ライって苹果日报のジミー・ライ、、、ではないかさすがに。香港の人だし。


ーネタバレありー

役者さんについて
ジミー役の男の子が好みすぎる。
あみ役の清原果耶さん、ちょうど私がセブンティーン読んでた時にモデルやってたな、、今お芝居してるんだ。
道枝くんとか黒木華さん出てて、キャストがとても豪華

台南について
台南半日しかいなかったんだけど、行ったことあるところたくさんでてきてすごくおセンチな気分になった。全美戯院とか神農街とか、王道観光スポット混ぜてくるあたり日本受けを狙ってそう。まんまと刺さった。
作中にあみが「台南の風景を懐かしく感じる」と言ってたけど、ああいう田舎の風景や市場の騒々しい雰囲気に、台湾人はノスタルジーや価値を感じないと読んだことがある。やはり日本人のオーディエンスを意識して作っているのか?
ただ台北で0からビジネスをスタートさせた成功者とその盛衰が描かれているところに、台湾人オーディエンスを意識している気もする。
台湾でも同時上映されていたけど、台湾人の反響はどうだったんだろうか。

日本×台湾
今まで台湾の映画は意識的に観てきた(海角7号,返校,悲情城市,ミレニアム・マンボ,軍中楽園,アメリカから来た少女など)が、日本は「憧れ」の対象として描かれていることが多い印象を持っている。
しかしこの映画は日本と台湾のクロスオーバーが大きなテーマにも関わらず、あまりそれを感じない。日本=憧れの場所のイメージ薄らいできたのか?
ただ台湾人男性が日本人女性を追うストーリーには、海角7号を想起させるものがあった。もし憧れとしての日本の姿が残っているとしたら、ここだと思う。
またミレニアム・マンボのように寒冷な日本(雪)↔︎熱帯の台湾(夏)が対比して描写されているのも興味深い。台湾って雪降らないし、そういう意味でも日本って台湾人にとって未知で興味深い場所なのかな。

ボーイ・ミーツ・ガール
個人的には苦手なジャンル。ファンタジーというか、制作側の妄想要素詰まってて、人の性癖覗いてる気持ちになる。とにかく落ち着かないし、ちょっと共感生羞恥。
だからこそ終盤は、「とにかくあみには再会しないでくれ!!!」と思ってた。
そしたらあみちゃん死んでた。うわそっちか。
けど面白くなかったといえばそういうことではなくて。最近意味わからない映画ばっかり見てたから、肩肘張らず純粋に楽しめる内容で新鮮だった。

ーーー

改めて、台湾ってほんと素敵だな、、と思った。
カラオケオーナーの言ってた「人情味」というか、あったかい感じがするところとか、等身大で飾らないところとか、成長意欲旺盛で常に新しいものを創造し続けようとするところに、なんのしがらみも存在しない自由を感じる。
ある本で、台湾には衣食住に加え、「行」があると読んだ。常に移動し続けること、環境を変え続けること、変化に怖気付かないことが生活の原則にあるなんて、変化を好まない日本にはない考え方。
そんな台湾だからこそ、あみがすんなり馴染めたんだろう。

そんなこと考えながら、お昼に鹹豆漿食べに行った。外の屋台で食べるようなのじゃなくて、おしゃれフードとしてカフェで食べる鹹豆漿はなんか新しい。こういう文化の変化球を素直に取り入れて発信できるところも「台湾らしさ」なんだろうなあ。


吉祥寺「豆漿日和」の鹹豆漿+蛋餅


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