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【振り返り】How do you measure your life?

わたしはハタチの頃から毎年必ず観ている映画がある。それはミュージカル映画「RENT」。特に主題歌の「Seasons of love」がとても好きだ。

最初に観たのはハタチの誕生日前だった。それもあってわたしはその次の年からも誕生日前は必ずRENTを観て、どんな1年だったか自分の1年間に想いを馳せるようになった。

そして今年もいよいよその季節がやってきた。32歳の終わり。果たしてどんな1年だったのだろう。

「Seasons of love」の歌詞にこんな1文がある。

「How about love?」

愛で1年間を測るのはどうだろう?という意味。1年間の出来事の振り返り方は色々あるけれど、愛で1年間を振り返るとどんな年だった?という意味。なのでわたしもどんな愛があったかなあっていつも振り返ってみている。

32歳、正直愛を信じられない年だった。特にプライベート。32歳になってすぐに彼氏が出来てすぐに別れた。自分の本心をやっと伝えられたと思ったら、「そういう関係は求めていない」とバッサリ切られ、一方的にお別れの言葉を送られてLINEブロックされたり、それ以外でも出会った人に自分がやりたいことを否定されたりなんか人間不信一歩手前だった。

そんな人間不信が仕事にも出てしまったのかなって冷静に振り返って思う。仕事も正直どん底だった。32歳になったときに「結果を出す1年にしたい」って決めたのに、実際に結果としては、入社して以来のボロボロの年だった。自分としては文字通り朝から晩まで働いて、土日も何なら仕事をして、なのに結果が出なかったという事実にしばらく向き合えなかった。本当に辛い1年だった。

だけど今思えば、人を根本から信用していない人が何をしたところで人に信頼されるわけなんてないし、そんな人が結果を出せるわけないんだ。

どん底をさまよっていた12月。このままではなんとなくやばいなと思った。よく自分の状況を変えるには、住む場所か仕事を変えるといいと聞く。けれどわたしの場合どちらも変えたくなかったので、「付き合う人を変えてみよう」と思いついた。

そこからわたしは「愛」を少しずつ感じられるようになったんだと思う。

通っていた料理教室を辞めて、浮いたお金でコルクラボに入った。最初は仕事の超絶繁忙期で全く活動できなかった。何度も辞めようと思ったけれど、仕事で活動出来ない自分を責める人は1人もいなかったし、みんなどうやったらわたしがなじめるかを一緒に考えてくれた。とても居心地が良かったので、仕事が落ち着くまで続けられ、今は色々なことが出来ている。

仕事も結果がボロボロで辞めていく人がいる中、わたしもいつフェードアウトしようかなってずっと考えていた。けれど他部署の人が声かけてくれたり、普段仕事で関連がない人が、飲み会の時に励ましてくれたり。そうやって少しずつわたしの人間不信が解消されていった。

もちろんきれいごとばかりではなく突き放す部分も自分であえて作った。自分があまり心理的安全安心が得られなさそうだなって人は、距離を置くようになった。今までは我慢していいところを無理やり探したり、何かしら接点を持たないといけないと頑張っていたけれど、あんまり意味ないなあってことが8月の失恋の時に身に染みて分かったんだと思う。

そうやって暗くて長い長いトンネルをくぐりぬけて、物事が好転しだしたのは5月。

お客さんにこう言われたことにはっとした。

「みよよさん、これからも私たちを担当して私たちの良さを見つけてくれますか?」


仕事の数字面ではボロボロだったわたし。けれど当たり前だけどお客さんからしたらそんなことは分からない。お客さんからしてみたらわたしがお客さんに真剣に向き合っているかどうかが大事なんだ。そんな「真剣に向き合えるひと」としてわたしを見てくれたことに対して、お客さんの揺るぎない愛を感じた。

そしてこの経験を皮切りにすごく愛を感じる機会が増えた。コルクラボで説明会をやってみて色々な人に支えられて、感謝の言葉を言われたり。プライベートでは1人の人とお付き合いが始まったり。

そこでやっと気づいた。今までわたしはそこにある愛を感じようとしなかっただけなんだなあって。

わたしはたぶん「やりたいことお化け」になっていたんだとおもう。何か自分で高い目標を掲げてその達成のために努力をして、そこに繋がらないものはムダ!って思っていた。常に向上していないと自分は役に立たないし、愛されないって決めつけていた。

けれどお客さんが数字がボロクソだったわたしを愛してくれているんだなあって知ったことで、そんなでかいやりたいことがなくたっていいじゃんって肩の荷が下りた。目の前のお客さんをHAPPYにすることだって立派なやりたいことだし、自分がどんな人間でありたいかがぶれなければ人はついてくるってことを1年間の様々な経験を通して身に染みたんだろう。
目の前のことに集中することで周りの人の感謝とか愛とかに心から感謝できるようになったし、受け取ることが出来るようになった。これが1年間の大きな成長だと自負している。

あと4日で33歳になる。32歳になったときはいい意味でも悪い意味でもすごく鼻息が荒かった。何が何でも結果を出す!そしてもっとみんなに認められたい!って。

でも今は不思議とそんな感じはない。もちろんやりたいこともあるし、自分の軸もあるけれどそれよりも目の前のことにフォーカスをしてやり切りたいし、今ある幸せをしっかり噛みしめて成長したいという気持ちが大きい。

33歳。色々環境が変わっていく年になるだろう。来年の今頃はどんな気持ちでいるのかな。どんな愛を感じているのかな。願わくば今と同じくらいに周りの人からの愛を感じていますよう。







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