広告校正の悩み

今日はちょっと、仕事の悩みを書いてみようと思う。

校正の仕事は楽しい。だけど、自分の特性と先方に求められることが合わなくて、ずっと苦しい感覚がある。

広告の校正をしていると、明らかに言葉の選択が不自然で、読んでいて違和感のある文言とよく出会う。

たとえば「ご利用できる」。これは「ご利用になれる」か「ご利用いただける」に変えたほうがずっと自然になる。だけど、「ご利用できる」のままでも、「利用できるんだな」と文意自体は伝わる。

広告制作の現場は基本的に時間もお金もない。だから私が担当する校正は、時間も単価も決まっている。すべてを見ようとすると時間を超過するし、集中力も体力ももっていかれる。つまり単価に見合わなくなる。

「ご利用できる」のこのちょっとした違和感程度なら、たぶん、見逃すべき。もっと大事なのは、数字や固有名詞、画像、ロゴのミスがないかどうか。

それを頭ではわかっていても、ちょっとした違和感に引っかかってしまう私の特性がいつも邪魔をする。ほんのちょっとした作業の積み重ねで、あっという間に時間は過ぎるし、身体に疲労はたまる。「さらっと素読みでいいですよ」と言われ、そうしているつもりがいつの間にか過集中に入っていて、依頼時間にも単価にも見合わない内容になってしまっている。

強制的に私にストップをかける係の人が欲しい。

変えていかないと、この仕事を続けるのは難しいだろうなと思う。ただ変えられるものなのだろうかとも思う。

いい意味で手を抜く感覚を覚えたい。

校正を続けていくべきか、定期的に悩む私でした。

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