2/11 【ただ優しくすることだけが、その人のためになるのか?】
まず、文を書くよりも先に紹介したい動画がある。
この先の文も読むのなら、まず、動画を見て欲しい。
この記事を読んでいるみなさんの中で、戸塚ヨットスクールを知っている方はいるだろうか。
僕は愛知出身で、このスクールのことを知っている。昔、本当に親の言うことを聞かず、学校でも暴れ放題の子供だった僕は、「あまりにも言うことを聞かない人は、厳しい海のヨットスクールに預けるからね。」と冗談半分で怒られたことがある。当時、カナヅチな僕は海でヨットとか絶望かよと感じ、嫌だ!とその都度親の言うことを聞いてきた。大人になった今、全貌を知ると本当にギリギリで言うことを聞いていてよかったと安堵している。
さて、ここまで読んだ人は動画を見ていること前提で話を進めたい。
どうでしょう、動画の感想は?
戸塚氏を残虐な殺人鬼と思いましたか?話の通じない老害と思いましたか?なぜこんな悪人が、表舞台に立っているのかと思っている人もいるかもしれない。これは、普通の感情。
現に、このスクールで人が死んでいる。これはあってはならないと思う。どうにもならない子達が、親にほぼ捨てられたような形でこのスクールにたどり着く。そんな手に負えない子供にも、命がある。それをどんな形でも他人が消してはいけない。これは大前提で、まだ話を進めたい。
どっちが正しいか、正しくないかは置いておいて
戸塚氏の言っていることは、果たしてすべて間違っているのか?
この動画、正直議論になっていなくて、戸塚氏vsその他出演者みたいな構造になっているんだけど、唯一戸塚氏が放った一言で誰も言い返せなかったワードがある。
『ちゃんと叱られなかった子供の結末知ってる?罪の意識が全くない。』
(動画では31:43~)
スタジオ全体が沈黙。もしかしたら、呆れてものを言うことすらやめていたのかもしれないけれど、どこか兼近さんは納得しているようにも見える。
体罰や過度に厳しい教育を、ギリギリ受けたか受けなかったかという世代の僕だが、中学くらいまでは部活で思い切りどつかれることもよくあった。当時は、なんやこいつくらいに思っていたが、確かに今思い返すと教員側が間違って怒られていたわけではない気がする。こっちの行為を正すと言う意味で、怒ってくれていたようにも思える。
まあそれでも、何が正解で、何が不正解かは正直分からない。厳しくすればいいってもんじゃないと思うし、すべて甘やかせばいいってわけでもない。けど少し、今の世の中は叱る、怒るということを悪と捉えすぎなのかもしれない。会社で叱ればパワハラになり、学校で叱れば体罰、家で叱れば虐待。度が過ぎるものは決してよくないが、無さすぎるのもダメな気がした。
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