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2/21 【人から受け取るギフトには、2つの意味がある。】

バレンタインが数日前にあった。地元、名古屋のアムールドショコラは、チョコ好きの女性で行列ができている。9割女性で、莫大なお金がこの期間中に動く(数十億の売り上げになるとも聞いた。)

自分の好きなチョコを買う人もいれば、本命のあの人へ少し良いチョコを渡したり、会社の方へ義理チョコを選んでいる人もいるだろう。このイベントで、ギフトを選んでいる人も多数いることだ。

人にギフトを与えるということは、素晴らしい行為のように思える。相手のことを考え、喜ぶ顔を想像して購入し渡す。すごいポジティブイベントのように見える。

いや、そりゃ嬉しい。人からもらうものはなんだって嬉しい。恋人や、心を許している関係は枠組から外し、いや、バレンタインからも少し離れてみて、人へ渡した善意が、時に相手にとってはありがた迷惑になることを考えなければならない。



この本の中で、こう記載されている。

ギフトには、2つの意味がある。
それは贈り物という意味と、毒という意味である。

思いがけず利他より、抜粋


シンプルに贈り物という意味と、まさかの毒という意味。良かれと思って渡したものが、相手には毒になっているなんて悲しい話である。が、こういったことは割りかし日常の中で多い気がする。なんとなく相手に申し訳ないから言わないけど、心の中ではそう思うことが正直ある。

相手から受け取りに来ているものは、また少し違う。それは、欲しいものを、こちらが与えられる範囲で渡していることだから。でも、こちらのエゴでギフトを渡したりすることも日々の中であったりする。絶対に相手が喜ぶと思って、良いことをしていると思ってするのに。


善意というものは、渡した段階ではまだなんの形もない。善意は、相手が受け取って初めて善の形にもなるし、悪というか負の形にも変貌する。結局、受け取り側が決めることなんだ。どんなものも、ギフトの善悪を判断するのは相手なんだ。

とまあここまで書いてみたものの、ある程度精査しつつ、寄り添う形を取っていきたい。相手が決めることなら、こちらは何もしない!という極端な形でなく、少し寄り添ってみる。そうすると、また見えるものが変わってくるかもしれない。

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