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こどもを預けるという罪悪感からわたしを救ってくれた言葉

この4月に1歳8ヶ月になる我が子が保育園に入園しました。と言っても、まずは短時間の慣れ保育。最近は「慣らし保育」ではなく「慣れ保育」と呼ぶんですね。あくまでも、こども主体ってことらしいです。

さて、タイトルにもあるように生まれてからずーっと24時間べったりだった我が子を人様に預けるというのは、なかなかに辛いものでした。入園前日は寂しくて寂しくて、何度も無意味に我が子を抱きしめたり。今思えば、今生の別れじゃあるまいしって感じなのですが。。。これからは自分の知らないところで色々な経験をするんだ、と思うとジェラシーのような感情が生まれたりで、まるでヤバイ恋人のよう。

そして、それと同時にこの子はなにもわからないままずっと一緒だったママと突然離れるんだ・・・自分はなんて鬼畜なのだろうと思うほどに落ち込んでいました。

いよいよこの日がやってきた。

慣れ保育1日目。ただでさえとんでもない人見知りの我が子。予想通り、園に着いた途端にギャン泣きです。まずは2時間ですが、果たして大丈夫なのだろうかと心配しながらも、泣き叫ぶ我が子に背を向け、保育園をあとにしました。

あずける前は『スタバで茶をしばこう』などとひとり時間を楽しむことさえ考えていたのですが、とてもそんな気持ちにはなれず、溢れる涙をこらえながら小走りで家に帰りました。笑

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2時間なにも手につかずそわそわし続け、少し早めにお迎えに。すると、先生に抱えられて泣きじゃくる我が子が登場。泣き過ぎて一時的に38℃近い熱を出したと聞き、かわいそうで、申し訳なくて、その場で少し涙をこぼしてしまいました。(先生困惑)

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泣き疲れて眠る我が子を抱いて、ゆっくりと歩いて帰りました。

わたしを救ってくれた言葉

わたしには5つ歳上の姉がいます。昔から明るく、愛情深く、賢い人で、いつも欲しい言葉をくれる存在でした。そんな姉に、これからどんな気持ちで愛する我が子を預けに行けばいいのか。そうこぼすと、こんな言葉が返ってきました。

保育園は、がんばって行くところじゃなくて、遊びに行くところ!『かあちゃんも一緒に遊びたいけど残念だなあ!また迎えに行くから、楽しんでおいで!!』そうできると楽になるよ。子供は母さんの感情に引っ張られるから、泣かれても『絶対迎えにくるからー!まったねー♪』で通せばいいんだよ。

この言葉で、自分の気持ちがふわっと軽くなるのがわかりました。保育園は遊ぶところ。預けてごめんね、寂しいね、ではなかったのだ。ましてやプロに預けるのだから、素晴らしい経験をたくさんしてくるに違いない。ママが悲しい顔をして預けたら、子供が不安になるのも当然だった。

笑顔で、いってらっしゃい

慣れ保育2日目。今度はちゃんと、笑顔で見送った。もちろん子供は泣いていたが、姉の教えにならい『絶対迎えにくるからねー!』と明るく、目を見て伝えました。心なしか子の表情も、少しだけやわらかくなったような。

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保育園という人生初のコミュニティに無事所属を果たした我が子でしたが、今では慣れたもので毎日楽しそうに過ごしています。いつの間にかご飯もおやつも完食するようになり、先生にべったり甘えたりもしている様子。
子の親離れは、想像以上にあっさりしたもので、寂しい反面とても安心しました。家庭の他に心の休まる場所があるって、幸せなことですよね。先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、親の子離れの方が、ずっとずっと時間がかかるのでした。笑


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