コーヒーブレイク

あなたにとって最強の味方にして、最悪の敵。それは…

 noteマガジン「パートナーシップを磨く」は、日本中の人々が、日ごろの体験に引き当てながら「パートナーシップ」について深められるフィールドです。
 パートナーシップのあるコミュニケーションが日本中に広がり、イキイキと働く人、しあわせに生きられる人が増えることを心から願って、研修・セッションも依頼を頂けば提供しています。

 連投97日目。

 さて、このマガジンはパートナーシップをテーマにしているわけですが、わたしはパートナーシップって個人の間だけのものじゃないと思っています。会社と会社でも成り立つし、社内の部署間でも成り立つし、人間と動物の間にも成り立つし、雑踏の中で見知らぬ人との間でも成り立つものだとみています。

 そして、自分自身とのパートナーシップもあるという見方ももっています。

 例えば、「体をシェイプアップして、ウエストを5センチ細くする」という目標をあなたがもっているとしましょう。
 あなたは、その目標に向かって、運動をしたり、食べすぎないように意識するでしょう。
 ところが、もう一方で、運動をさぼったり、食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまう時があるでしょう?

“目標に向かって行動をする自分”だけかと思っていたら、“目標と相反する行動をする自分”もいる。言ってみれば、「味方と思える自分」と、「敵と思える自分」がいる。

 往々にして、「敵と思える自分」は、自分でもコントロールができないでいるのではないでしょうか。
・今日はお酒も飲んだから、筋トレは休憩にしよう
・今日は寒いから(暑いから)、ジョギングはいけないな
・楽しい雰囲気を壊すから、みんなに合わせて食べよう  等

 「敵と思える自分」は、たいていの場合、ムードや情緒、一時的な反応(お酒飲んだ、寒い・暑い、雰囲気を壊す、等)に基づいているのであって、意図に基づいているわけではありません。

 でも、自分の中でそれっぽい理由を考えて、自分に言い聞かせるというか、自分に弁明をしているので、こう考えているのも自分自身だと思えてくるんですよね(笑)

 そもそも「体をシェイプアップして、ウエストを5センチ細くする」という目標を掲げた時の意図は何だったんでしょう? 「入学式にカッコいいお父さん(お母さん)として参加する」とか、「着られなくなったお気に入りの服を捨てたくないし、もう一度着れるようになる」とか、何かしらの意図があるから、その目標を掲げたはずなんです。
 そういう意図に生きている自分は、目標に向かって行動する自分であり、味方と思える自分でもあるでしょう。

 意図に基づく自分と、反応に基づく自分の、どちらの自分とパートナーシップを組むか?

 意図に基づく自分を最強の味方につけて、行動するか。
 反応に基づく最悪の敵に、行動を決めさせるか。

 もしかすると、あなたから見て、「ゲームばかりして勉強しない」と見える子どもや、「運動不足でだらしない」と見える夫は、最悪の敵に行動を決められているのかもしれません。

 『その人の行動は、意図に基づいて選んでいるわけじゃない』と捉えたら、あなた自身も怒りやイライラといった『反応に基づいて会話することが減る』かもしれませんね。

記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。