コーヒーブレイク

「葛藤」を解消するパートナーシップ

 仕事もプライベートも充実するカギとなる「パートナーシップ」を専門とするコーチ・HOSUが、パートナーシップをより大きな結果につなげられるように、いろんな切り口でつづっています。

 noteマガジン「パートナーシップを磨く」連投66日目。

 昨日に引き続いて「葛藤」について。
 ここ最近、読んだ本の中でも「葛藤」について触れているものがありました。

「敵とのコラボレーション〜賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法〜」(アダム・カヘン著、英治出版)
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「学校の『当たり前』をやめた。生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革」(工藤勇一著、時事通信社)
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 どちらの本もタイトルが強烈だったので購入して読んだわけですが、改めて、「人は対立するのがデフォルト」ということを思いました。だって、人って、人それぞれなんだから、そもそも「意見、一緒ですよね?」というコミュニケーションの方が変なんです。
 意見が違う、対立するということが自然なことで、その中で、どのようにすり合わせるか?という時に、パートナーシップがあるかないかで話し合いの方向が変わってきますね。

 そして、それぞれの本で、前者は諸外国の国内対立が、後者は学校改革にともなう対立なので、テーマは違うのですが、それ故に共通項が際立ちました。
 どちらにも共通していると思ったことは、自分たちが置かれている状況を踏まえ、意見が対立する者どうしが一緒に手を取り合える”意図”を明らかにする対話を行っているという点でした。

 パートナーとして立ち返れる軸(意図)があるということは、何よりもの安心感につながるんだなと思います。ところが、わたしたちはこの”意図”を言葉にしない。わざわざ言わないことが美徳であるかのように、とにかく言葉にしない。

 「嫌われたくないし、誤解されたくない」から言わない。 

 じゃなくてさ、

 「嫌われたくないし、誤解されたくないんだけど、伝えたいことがあるから伝えるね」と言って、伝えたいことを伝えればいいのに、このひと言を添えることなく、だんまりを決めて、「わかってもらえない」って嘆くなんて、とてもこっけいなことです。
 どんなに上手に言えなくても、結果的にあなたが伝えたい”意図”が伝わらなかったとしても、自分の”意図”を言葉にするようにしましょう。その先に、パートナーシップのあるコミュニケーションが生まれますから。
 

記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。