円陣

“不安”や“心配”で動けない人に、あなたならどう関わる?

 連投133日目。

 安心できるパートナーがいると、人はチャレンジできます。

 チャレンジとは、いままでに経験したことのないこと、つまり未知の領域に足を踏み入れるということですから、慎重になったり、臆病になったりと、ざわつくことがあっても不思議はありません。

 自分ひとりだと「無理だ」「失敗したらどうしよう」と思うことであっても、ただ、それを受け取ってくれる人の存在があるだけで、人はその感覚から自分を解放していくことができます。

 たいていの場合、不安や心配があれば、それを打ち消したり、減らしたりして、行動へとつなげようとしますね。

 受験前に、「合格できるかな…でも、ここまでやれることはやったし、最後の模試でもB判定だったし、なんとかなるはず」と自分に言い聞かせて試験に臨むとか。

 こういう場面で、自分が自分にどんな言葉をかけているか?を観察すると、自分の他者への関わりの傾向も見えてきます。

 自分に言い聞かせて行動する人は、他人が不安や心配を言葉にしていると、ついつい「考え過ぎだよ」「きっと大丈夫」と、言い聞かせて行動できるような言葉をかけているのではないでしょうか。
 一方で、勢いや危機感で自分を奮い立たせて行動する人は、「このままじゃやばいよ」「やってみなきゃわからないよ」と、相手に奮い立たせるような言葉をかけているのではないでしょうか。
 (絶対にそうだという意味ではなく、傾向的にそうなる確率が高いーという意味です)

 いずれにしても、あなたが相手に働きかけることで、あなたが相手の前進をつくろうとしている。少しオーバーに聞こえるかもしれませんが、「この人にはわたしが必要=この人は1人では前進できない人」と無意識にみなしているという見方が成り立ちます。

 不安や心配は、未知の領域へ踏み出そうとして湧いてくることは自然なことです。
 むしろ、チャレンジしようとしなければ、その不安や心配は湧いてくることがない。
 ということは不安や心配は、自ら前に進もうとしている証でもあります。
 つまり、自ら前に進もうとしている人には”推進力”がある。

 不安や心配で、動けなくなっちゃっているように見えると、あなたにもどかしさがわいてくる。そのため、あなたがアドバイスをしたり、奮い立たせたりするのは、あなたのもどかしさを解消するためにやっている可能性はないか?ということも、ぜひ観察してみてください。

 そして、「この人は前進しようとしている」ととらえることができれば、相手の不安や心配を言葉にしていることが、まるで無意識に踏んでいるブレーキがないか?を自分で探しているようにも見えてきます。

 わたしは、この不安や心配に対処せず、ただ、受け取り続けていると、相手が勝手に前進の手がかりやきっかけを言葉にして発見する瞬間を、何度も経験しています。
 その経験則からいえば、不安や心配も、頭の中で巡らせているだけの状態より、誰かに話して頭の外に一旦出してしまえる人に話すだけで、次の行動を自由に選べるようになるようです。

 自分の内面を探ることができるように、存在していてくれるのが最高のパートナーだと言ってもいいでしょうね。

 あなたは、誰にとっての最高のパートナーですか?
 あなたにとって、誰が最高のパートナーですか?

記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。