円陣

「絶対、◯◯に違いない」と感じている時、裏であなたに起きていること

 連投140日目。昨日の続きのような内容です。

 相手の反応が気になるのって、一見すると、自然なことのように思いますよね。かくいうわたしも、相手の反応を気にはなりますからね。

 ところで。

 大切なパートナーに対して、反応を気にして、言うべきことが言えない、聞きたいことが聞けないってことになると、本来、その人とつくろうとしていた結果は手に入りません。場合によっては、相手のためにならないことだってある。

 実際、わたしが出会った人の中には、「相手との関係をこじらせたくないから、注意しなきゃいけないことも注意できない」と言う人が少なからずいました。

・相手が怒るんじゃないか
・相手が悲しむんじゃないか
・相手を傷つけるんじゃないか
・相手に信じてもらえなくなるんじゃないか 等

 もちろん、確率的にそうなる可能性が、これまでは高かったのかもしれません。これまでは。
 これまでは、その人はそう反応したのかもしれない。
 これまでは、あなたはそんな反応を見たり聞いたりしたのかもしれない。
 そう、これまでは。

 もう勘のいい人は、ここにポイントがあることに気づくでしょう。

 あなたが抱いている予測は、あくまでも“過去”に基づいたものに過ぎません。
 
 カップヌードルは、お湯を入れたら、3分でできあがります。
 スマホのカメラは、シャッターボタンを押したら、写真が撮れます。
 カップヌードルやカメラは、必要な作業をしたら、これまでと同じ結果が手に入ります。

 しかし、人の場合は、これまでかなりの確率で起きた反応であっても、次もこれまでと同じような反応が起きるとは限りません。にもかかわらず、なぜか、自分が望まないネガティブな反応を相手が示すことを想像し、なぜか、それが間違いなく起こるとあなたは信じている。

 つまり、『あの人は、これまでと変わらず、想像通りの反応をするに違いない』と決めつけている。

 そんな風に決めつけちゃダメ!なんてことを言いたいのではありません。注目してほしいところはここからです。

 これ、わたしたちの意識の深い部分で・・・

「あの人は、きっとこういう反応をするに違いない」
 =「その反応をしなくなるような変化はあの人には起きない」
 =「あの人は変わらない」

 とつながっている。

 そして、さらに深い部分で、思いがけないところにつながっている恐れがある。

「あの人は変わらない」
 =「人は変わらない」
 =「自分も変わらない(変われない)」
 =・・・・・・

 『あの人は、これまでと変わらず、想像通りの反応をするに違いない』という感覚、ほぼ確信に近いくらいのものではありませんか? どうみたって、あの人はそう反応する。それ以外の反応、例えば、こちらが言うことにじっと耳を傾けて、納得して、すべてを受け入れてくれるなんて、想像さえつかないーというくらい、揺るぎないものになっていませんかね。
 現実をそれ以外の見方に変えられる感じがしない。
 まさに、「(あなたも)変わらない」ということになっちゃっている。

 ・・・とまぁ、ちょっと押し広げてみましたが、たったひとつだけ、言えることがあるとしたら、
 
 【相手の反応を固定化しない】

 ということです。次は、違う反応をするかもしれないし、その次もまた、違う反応をするかもしれない。期待に応えてくれるかもしれないし、期待を裏切られるかもしれない。
 人間って、それくらい、複雑で、変わり続けているものです。

 ぜひ、それを心の片隅に。

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