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ラックに向かって何かを考えている店員さん

2024.05.24
ぺぎんの日記#54
「ラックに向かって何かを考えている店員さん」


今日の放課後、スーパーに寄ったときに、見慣れない光景と出会った。

スーパーの店員さんが腕組をして、ラックと対面している。
その足元には大量の瓶。

そこは佃煮とか、そういう瓶詰めされたご飯のお供的なものが並べられているコーナーだった。

「目新しい商品が脚光を浴びながら並ぶ場所」というよりかは、「いつもあるものがちゃんとあって安心する場所」って感じのするラック。

そのラックの前で、30代くらいの男性の店員さんが、腕組をして立っている。床には商品が入っているのであろう段ボールや、瓶の入ったプラスチック製のカゴ、それらが店員さんの足を中心に、ぐわぁと散らばっている。
散らばりすぎて、ラックとラックの間の通路いっぱいに広がっている。
これじゃそこの通路使えないよ笑。

そんな状態で何かを考えている店員さん。おそらく配置を考えているのだろうけど、そんな状態にして考えるか?普通。

しかも凄いのが、私がそこら辺を何度も通過しているのに、状況が全く変化していないこと。
いや、その店員さんの中では何かの進展があったのかも知れない。けど、客として来店している私にとっての、「店員さんが何かやってて通路が使えない」という事実は、一向に変化しなかった。

何度も何度も同じ光景を見ていると、だんだん面白くなってくる。

珍しい光景に心が踊り、「今何考えてるんですか?」と聞きにいってみたくなったけど、少し怖くてやめといた。

買い物を続ける。

結局、分からずじまいのまま買い物を終える。

さっきの店員さんは何を考えていたのだろう…。分かるはずのない問いが、私の中でグルグルと回る。

今日の夕ご飯は何かな。

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