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外から見れば

2024.06.15
ぺぎんの日記#74
「外から見れば」


小学時代、高校生はみんな大きくて怖い人たちだと思っていた。
中学時代、高校生は沢山勉強させられて、社会人に矯正されていく可哀想な人たちだと思っていた。

6/14(金)
3時間目の論理国語を受けながら、窓の外を眺める。
教科ごとの席替えで、論理国語の時間だけ勝ち取った青春席。

風も、光も、もうすっかり夏のそれ。開けっ放しの窓から飛び込んでくる夏が白いカーテンを揺らす。

ノートから照り返す鋭い光が眩しい。

「眠い」が口癖の高校生。私も例に漏れず、あたたかさに思わず浅い夢をさまよう。

いつの間にか、窓の外からは吹奏楽アレンジの「ブルーバード」が聞こえている。

学校の前の道を、高校の近くの小学校のスクールバンド隊が通る。
先生を先頭に、指揮者がいて、カラーバンドがいて、楽器たちがいて。小さな体に大きな楽器。そしてかなり仕上がっているブルーバード。

うつらうつらして、文学をして、青春席で外を眺め、SBのブルーバードを聴く高校生活。
外から見て勝手に拒絶していた高校生も、意外と悪くないよって、昔の私に伝えたい。

汗ばんだ肌をかすめる夏の風が心地よい。


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