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人生で初めてCHANELを手にしたときの話
CHANELって夜の匂いがする。
憧れるブランドではあるけど、どことなく異世界のものだった。どこで得たか分からないけど、派手目な女性がオネダリしてオトコに買わせるブランドというイメージが私にはある。もしブティックがあっても前を通り過ぎるだけだった。季節になると変わるディスプレイを横目で追う程度で十分だった。だから、私にとって無縁の存在だと思っていた。
結婚式を終えて、新婚旅行先のラスベガス
泣いて食って寝て、最後に笑うのは私だ。
専業主婦になって2年目になる。
まさか自分が主婦することできると思っていなかった。なぜなら、私は結婚するまで実家から出たことがなかったからだ。オフィスでパソコンをいじったり、かかってきた電話を受けたり、人の話を聞くことは出来ても、毎日の生活維持に焦点を当てて生きたことがない。
大学卒業してからずっと働いてきた。ある専門職として朝から晩まで、他人の幸せのために必死に働いた。仕事が終わってからも勉