中毒かも?と思ったら③
毎回写真はフリーの写真サイトから落として使用していますが、前々回の「中毒かも?と思ったら①」のタイトルに使用した写真の骸骨で思わぬ問い合わせが、、、、
何の骨か?と、、、いや、あごの形が明らかに人じゃない、、とか、知りませんから。。。まさか本当の骨はおいてないでしょうから、模型なんですかね。どなたか詳しい方教えてください(笑)
さて、中毒も3日目です。
中毒の治療のストラテジー
最終的には、中毒物質を解毒したり、体内から取り除く、というのがもちろん目的ですが、診断に時間がかかることも少なくありません。
ということで、いつもと同じです。まずは病態に対応しよう、ということで、ABCDE アプローチに従って、その安定化を図ります。
トキドロームとは?
その上で、診断していくことになりますが、中毒の症候学をトキシドロームといいます。
つまり、こんな症状があったらこんな物質の中毒を考えましょう、ということです。
いくつか流派があって、分類の仕方が多少違います(下図)
一つ一つ検証すると長くなりますので、簡単にまとめておくと、次のようになります。
手元にこの表ひとつもっておくと結構便利です。
で、中毒の原因物質に当たりを付けていくことになります。
小児科、小児集中治療室を中心に研修後、現在、救命救急センターに勤務しています。 全てのこども達が安心して暮らせる社会を作るべく、専門性と専門性の交差点で双方の価値を最大化していきます。 小児科専門医/救急科専門医/経営学修士(MBA)/日本DMAT隊員/災害時小児周産期リエゾン