見出し画像

若いうちにいいものを知る!「伝統の学び方から今の学び方へ」

茶道の知り合いの方から

「今の時代茶道の生徒さんも集まらない、コロナのせいで学んでいる生徒さんも集まらない、どうしたらいいものか。。」

そう相談されました。

僕自身彼女の茶道体験を含めて他のイベントなどでも何回かは茶道でお茶を頂きましたがはっきり言って

「面白くない。。」

そう思った人は意外と多いのではないだろうか。。

畳の上で正座をして全くわからない作法を教わり、何も離せない環境での緊張の中で美味しくない生菓子やお茶を飲む。。

外国人を含め、日本人でも体験はしたものの、茶道をやってみたいと思う人は1割もいないのではないだろうか。。

昔は花嫁修行という形で今60代以上の方は多くの茶道経験者がいます。
今の時代はご存知の通りにものすごく多くの種類の趣味や体験、遊びが存在しています。

昔と同じような働き方8時間労働で同じような休暇でどうして昔のような教え方や学びで、数十年稽古を積んで学んでいける時間があるでしょう。。

はっきり言って今の若い人たちにはそんな時間はなく。。

自分に合った趣味、そしてこれからはさらにx2パーソナライズされて行き、その人個人に合う趣味に選出されていきます。

今でさえすでにネットフリックスなどの映画もその人個人の好みのエンディンになるように方向転換され、アマゾンなどのネットショッピングや音楽などでもその人や世界中のデータを集めてその人が好むようなものをお勧めしています。

昔のような1つの伝統的な教え方で「ついて来れない人は来なくていい!」という時代ではなくなっています。

でも多くの職人さんは同じやり方や教え方を長年やってきていて根性があるような真面目な生徒さんが数人はいるので「それが正しい」と思い込んでいる頑固な固定観念の人も多く見られます。

それはそれで正しいと思うのですがそのまま続けていっても生徒さんはさらに集まるとも思わない。。

その人たちはその人たちでいいのですが、

目的が何かを考えると方向性を変えるか、変えないがはっきりしてきます。


知人の茶道の先生の目的は「茶道の素晴らしさを伝えたい」という。

他にも仕事は持っているので昔から趣味で教えています。

安い月謝で高級なお抹茶と生菓子をいつも用意してくれます。

茶道は僕も本当に魅力的な日本伝統文化の一つだと思います。

それがわかるのは彼女とのプライベートのお話であって決して茶道をやっている時ではありません。

茶道をやっている方でも知らないお話をたくさん聞けます。
僕は彼女にそう話しました。。

「それですね、それをやるべきです。それを知ったら茶道の魅力が伝わります!」

実際僕がそうでした。

茶道は学んでいませんが茶道の魅力にハマりました。まだまだ知らないことはありますが、とにかく魅力を伝えること、そしてその中で興味がある人が茶道を学んでみればいいと思います。

昔のように形から入る。。何度も何度も同じような形をやり体で覚えさせる。。これも本当に大切なことです。

これが「道」なのですが「道」とつく日本の伝統のスポーツなどもそうです。同じことの繰り返し。。基礎の繰り返しです。。

でも今は楽しまないと続かない人もが多い

僕もその一人です。

茶道には千家十職という昔から千家に関わっている家柄があります。

千家の茶道具を調製する10種の家柄。 明治以後指定されたもので、陶工の楽家、 塗師 ぬし の中村家、 茶杓師 ちゃしゃくし の黒田家、表具師の奥村家、金物師の中川家、指物師の駒沢家、袋師の土田家、一閑張細工師の 飛来 ひき 家、釜師の大西家、 土風炉 どぶろ 師の永楽家のこと。

wiki

すごくないですか?

千利休の時代からずっとですよ。。

日光東照宮などもそうなんですけども将軍、国のトップの人が造らせたものって宮大工からデザインから設計から全てに携わる日本トップレベルの人の集大成なんです。

茶道も同じ。。

本当にいいものを知る!


その茶道の知人はもともと家柄が茶道をやっていたことと県内屈指の富豪なためにいくつか彼らの作品を持っているんです。

でももちろん、生徒さんなどはそれを触ることも見ることもできません。
なぜならばもし傷でもついてしまったら大変だからです。
だから先生はそれを出すこともしませんし倉庫に何十年も眠っています。

きっとその女性が亡くなったら茶道に興味のない娘さんに捨てられるか売られることでしょう。

そう彼女自身も思っています。


それならば。。

「見せましょう!そして触れましょう!


ずっと倉庫なんてもったいなさすぎる。。。


それよりも僕が見たい。

日本伝統最高レベルの職人さんが作り上げた最高傑作。。
和の素晴らしさを知るべきだと思います。

100円ショップの食器などもいいとは思いますが
本当にいいものを知れば素敵なレストランなど料亭など行ってレベルがわかるんです。

料理でも一緒です。

日本最高レベル、もしくは世界最高レベルのレストランにいきましょう!

それを知ればあなた自身が何を求めればいいのかもわかります。

僕は以前noteにも書いたデンマークの大好きな料理人

レストランGeraniumへ行きました。

誰が世界トップか決めるかは別ですが彼の料理を知ればそこから料理の世界を知ることができます。世界トップクラスの料理、ウエイター、テーブル、椅子、食器、ワイン、雰囲気、レストルーム、働き方、サービス、価値観、付加価値、。。それを知ることは本当に大切です。

大抵3万円ほど出せば日本トップクラスのレストランは行けることでしょう。
100円回転寿司に30回行くよりも一度そのようなレストランに行くこともとても勉強になります。

音楽の楽器なども一緒です。

初心者はなぜか安い楽器を与えられます。
ギターでもバイオリンでも。。。

続くかどうかわからない。。
最初から大金を出せない。。

わかります。。でもいいものを聞かせてあげる、触らせてあげる。。
それが大切だと思います。

プロは初心者が使うような楽器を使っても高級楽器のような音色を奏でることができます。

それはなぜでしょうか?

上手いから?

それもそうでしょうけども

最大の理由はその「いいものの音色を知っている」からです。


だからプロはその安い楽器を使ってどのようにしたらこの楽器であのいい音色を出せるか試行錯誤します。だから安い楽器を使ってもいい音色を出せるんです。


そのいい音を知らなければそれは不可能なんです。

芸能人格付けチェックなどを見ていてもわかります。

数千万円の楽器と数十万の楽器

それが人間で身体で覚えられるんです。。


料理などでもあの味美味しかった。。
知れば料理している時にその味に近づけることが可能なんです。

知らなければその味の存在すら知らないのですから。。


だから僕の山菜体験教室などもそうなんです。

トップレベルの山菜たちを試食できる。
見て、学んで、食べられる。。
しかも最高の鮮度で。。

それを知ればもう山菜がわかるんです。。

自分がどこに向かうのかがわかるんです。。

どんな山菜を食べても
鮮度が悪いのか、ものが悪いのか、ただ美味しくないのか。。

いいものを知る。。。



少しでも役に立てたら嬉しいです。


開催しているイベント

山菜4月は終了、次回は5月4〜8日ごろまで
4、7、8日はほぼ満員です。



全国を愛犬と旅しながら地域の習慣や食などをそこにいる人には気づかない素敵な文化などを伝えてより良い楽しい生活になったらいいなと思います。こんな美味しい食べ物や習慣、生活に気付いたらシェアできたらと思います。私たちが知らない素敵な日本を世界にも伝えたいと思います。