瀬野ユウ

3分以内で読み終わるので暇つぶしにでも覗いてってみてください!

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最近の記事

「ラストマイル」

※ネタバレを含みます。 映画を観て丸24時間以上が経っても未だに言葉がまとまらないので、とりあえず殴り書きをしたい。 感情がぐちゃぐちゃになってボロボロになって、生きるってなんでこんなにしんどいんだろうかと思った。 舞台は物流倉庫。 今を生きる人なら誰もが触れる機会のあるもの。 普段インターネットで買い物をしない人だって触れる。 例えば病院に通えば、病気を治すために、生きるために薬を飲んだり手術をしたりする。 薬や手術のための薬剤はどうやって届くか。 物流によって病院へ

    • 「関心領域」

      「特に何も起こらなかった」 これが映画を見終わった私の率直な感想でした。 これは間違いではないです。起承転結があるのかと言われればそういうわけでもなくて、普通の家族を映した120分です。 アウシュヴィッツ強制収容所の隣に住んでいるということを除いて。 家族の日々を淡々と流していく映像の奥から聞こえるのは、微かな喚き声や叫び声、銃声のようなものです。 初めはその音が耳に入って仕方がありませんでした。明らかに聞き逃すべきではないものだとわかりました。 しかし時間が流れてい

      • 誰かの1番になることはもう諦めた

        誰かの1番になれたらどれほど幸せなのだろうか。 私は誰かの1番になったことがないと思っています。 「それは誇張表現だろ」と思いますか? 例えば家族。 物心ついたときから両親は毎日のように夫婦喧嘩をしていました。夜中に目が覚めたら母の罵声が聞こえ、何かを投げる音が聞こえ、その直後には父の呻き声のようなものが聞こえました。 翌朝起きると母に「お父さんみたいな人と結婚しちゃダメだよ」と言われました。私から言わせれば、あなたのような妻になることのほうが恐ろしいし、もっと言えば結

        • 私の選択の全ては私の人生においての最適解である

          「後悔」という言葉がある。 それが頭に出てくるときは、さしずめ現状に満足がいってなかったり、過去の自分の選択を悔いていたりするときだろう。 タイトルであんなに強気なことを言ってしまっているが、私の人生は解像度を上げれば後悔がゴロゴロ転がっているかもしれないから、こうやって強がることで正気を保っている。 しかし、私は自分がしてきた選択に間違いなどないと思っている。 今生きている私と数年前の私、下手したら昨日の私とだって考え方が違うから、今の私から見た過去はほぼ他人の過去

        「ラストマイル」

          「ナイトオンザプラネット」

          映画館に行きたくて上映中の作品をスクロールしていたら偶然見つけた題名。 クリープハイプの「夜にしがみついて、朝で溶かして」が好きで、映画「ちょっと思い出しただけ」が好きな私にとっては願ってもないことだった。 ウィノナライダー、本当に一体何本煙草を吸ったのだろう。 「リバイバル上映」。心が躍るのを感じた。私はすぐに1番後ろの席を予約をした。 同時刻に5つの異なる場所で起こるタクシー内の出来事を描いていく内容は、全てが日常で、それでいて一人一人の大切な一瞬だった。 夢も本

          「ナイトオンザプラネット」

          日常ほど残酷なものはない

          人の数だけ日常がある。 朝日と共に起きて起きて働く人もいれば、夕日と共に起きて働く人もいる。起きる時間も寝る時間もなく過ごすのが日常の人もいる。 そこに突如として入り込んできた人物がいたとする。 それは暇さえあれば会いたくて、ちょっとくらいなら我慢だってしてしまう存在。 「恋人」がフレームインしてきた日常は、その瞬間から今まで過ごしてきたものとは別のものになる。 今までの日常が変化するのではない。新しい「日常」が出来上がるのだ。 出来上がってしまう。 その日常が

          日常ほど残酷なものはない

          もっと思い出を作りたかった

          付き合ってるのかどうかわからないくらい何もない2人だった。 「別れようか」の一言で私たちは付き合ってたんだと実感した。 好きだったから我慢できたことがいっぱいある。 好きだったから我慢できなくなってしまった。 もっといろんなところに行きたかった。 一緒に綺麗な景色を見て時間を忘れてみたかった。 クリスマスにはイルミネーションなんか見てみたり。 大きな生き物を見て圧倒されて、自分たちの小ささを実感しちゃったり。 たまには家で何もしないでただ2人でいて、お腹が空いた

          もっと思い出を作りたかった

          愛しさを憎しみに殺してもらった

          好きな人の命を、自分の手でこの世から消してやろうとする人の気持ちが理解できる。 最初は愛しくて大好きで堪らなかったんだろう。 相手もそれをなんとなく応えてくれていて、不満など何一つなく生きていたんだと思う。 ただ、それが途切れると全てが崩壊する。 優先順位が下がっていることを実感したり、寂しさで頭がぐるぐるしたりする。 そしてまず初めに、希死念慮に襲われる。 ただ、こいつは自分で何かをするわけではなく、こちらにすべてを委ねてくるので血反吐を吐く勢いで無視をする。 そ

          愛しさを憎しみに殺してもらった

          私を大切にしてくれないならお前なんかいらない

          イライラする。 付き合っているのに3週間も連絡がないばかりか顔を合わせてすらいない。 じゃあ自分から連絡すればいいじゃんって思いますよね?私もそう思います。 「俺、用事ないときにLINEで会話続けるの苦手なんだよね」 こんなことを言われてもめげずに意味のないLINEを送れるような心を私は持っていません。 最近は資格試験で忙しいようで、休日も勉強をしたいそうなので私は気を使って何も誘ってませんでした。 でも、飲みに行ってるみたいです。 じゃあ私も無遠慮に誘えばよかっ

          私を大切にしてくれないならお前なんかいらない

          性格が良いとか悪いとか

          私はあまり性格が良くない。 人の言動や行動の些細なものに敏感に反応して、『こいつうぜえな』と思ってしまう。 世間から見て「良いこと」をしたとしても、それは相手のためではなくて自分のためだ。 毎日、言葉にしたら社会的に死んでしまうようなことを思い浮かべては、口から出る前に頭の中に逆流させる。 それでも湧き上がるものは、こうして指でSNSの海へ打ち込む。 声にしたらだめなものでも、文字という音のないものであれば社会が許してくれる。 それで正気を保って、毎日愛想振り撒き

          性格が良いとか悪いとか

          この恋愛に涙なんて登場するはずじゃなかったのに

          登場するとしても、嬉し涙のはずだったんです。 目から溢れて口に入ってきた涙は塩気のあるものでした。 相手が完全に悪いはずなのに、深掘りすればするほど私にも非があるんじゃないかとか、私があのときこうしていたらとか、もうどうにもできないことを思い浮かべてしまって、心が今にもバラバラになりそうです。 でも私は頑固な捻くれ者なので、あなたが悪いという考えは揺らいでいません。 さっき明日のお昼ご飯になるおにぎりをつくっているとき、急に涙が溢れて止まらなくなりました。 こんなに

          この恋愛に涙なんて登場するはずじゃなかったのに

          別れ方が分からないって致命的って今になって気づいた。

          別れ方が分からないって致命的って今になって気づいた。

          正直、一般人で他人のエッセイなんて1㎜の興味もなくない?

          個人的には友達や知り合いでも別に興味はない。 SNSが蔓延りまくっているこの世の中、人々は承認欲求を満たしたくてしょうがない。 顔はおろか、時には性別すらわからないような赤にも程がある人間の一部を無限に見ることができる。 ある人は好かれてバズって注目を浴び愛され有頂天な人気者。 ある人は炎上して注目を浴びナイフを向けられ時にはソレを投げられる嫌われ者。 そして何をしても特に誰にも好かれず炎上もしない者。 この層が、浴び方はどうあれとにかく注目を浴びるための手っ取り

          正直、一般人で他人のエッセイなんて1㎜の興味もなくない?

          曖昧な関係を音楽で表現してくれたバンド

          付き合ってはいなかった。 でも、恋人たちと同じような過ごし方をした夜があった。 苦しみと幸せが8:2くらいのこの思い出に音楽を添えてくれたのは、クリープハイプだった。 これは意味不明な2人の話。 ラブホテル 夏。 「ああもうだめだな」と思った。 春に知り合ったとき、初めのうちは彼を知ろうとしていた。でも途中から彼が何を考えているのか知るのを諦めた。 正確には、知るのが怖くて知らないふりをした。 目的なんてなんでもいいと思ってしまった。 フロントで無意識のうちに選んでいた

          曖昧な関係を音楽で表現してくれたバンド

          幸せを感じれば感じるほど、人は配慮に欠けていく

          恋愛でとても悩んでいた時期、私は電話で友人に相談をした。 初めはとても親身に話を聞いてくれて、優しい言葉をかけてくれて、寄り添ってくれた。 涙声にならないように「ありがとう」と言って私の話題が終わると、次は友人が話を始めた。 その話は、友人が彼氏と楽しく遊んだときの話だった。 「今の私にその話する?」と思ってとても驚いた。 さっきまで出ていた涙も感謝の気持ちもどこかへ行き、私は感情が声に乗らないように気をつけて相槌を打つしかなかった。 今思えば、幸せな自分の状況を私に自慢

          幸せを感じれば感じるほど、人は配慮に欠けていく

          大好きだった。だから大嫌いだ。

          もしかしたら状況は変わるかもしれないけど、今のこの瞬間の自分の感情を残しておきたいから、ここに書き残していく。 秋と冬 出会い方はとてもよかった。秋と冬の間くらいの時期だった。話しかけられたとき、私はびっくりしてまともな返答を出来なかったけど、内心とても嬉しかった。 春 それから、話す機会はなかなか無くて、次に言葉を交わしたのは年が明けて春を迎えたころだった。 そのときは私から話しかけた。忘れられていたらどうしようかと思ったけど、「覚えてるよ」という言葉に安心した。 夏

          大好きだった。だから大嫌いだ。