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大好きだった。だから大嫌いだ。

もしかしたら状況は変わるかもしれないけど、今のこの瞬間の自分の感情を残しておきたいから、ここに書き残していく。

秋と冬
出会い方はとてもよかった。秋と冬の間くらいの時期だった。話しかけられたとき、私はびっくりしてまともな返答を出来なかったけど、内心とても嬉しかった。


それから、話す機会はなかなか無くて、次に言葉を交わしたのは年が明けて春を迎えたころだった。
そのときは私から話しかけた。忘れられていたらどうしようかと思ったけど、「覚えてるよ」という言葉に安心した。


何度か一緒に帰って、遊んで、そのまま夏休みを迎えた。
この夏は、少なくとも私にとってはとても大きかった。夜の蒸し暑さが全てを包んでいた。
おそらく、この夏の出来事は一生忘れることはないだろう。

この夏で関係が終わったと思った。でも連絡をしてくれたから、私はそれに縋った。
縋るしか出来なかった。


肌寒くなり始めたころ、月に何度か家で会って同じ時間を共有した。一つ前の秋とは真逆の感情を抱いていた。この関係をどう呼ぶのか、大人な私はなんとなく知っていたけど、幼いフリをして目を背けた。


本格的に毎日が寒くなってきて、さらに人肌が恋しくなった。でも、いい機会だから2022年に全て置いていこうと思った。今年までは一緒にいよう。来年になったらもうやめよう。そう考えた。
私の意思は私が思っているよりも軟弱らしく、新しい年を迎えてもまだ一緒にいた。


季節が巡って、出会ってから2度目の春が訪れようとしている。
現在、私はもう2度とこの人に会うことはないのではないかと思っている。
2月、3月のうちに「何か」が無ければ、終わるだろう。
私がアクションを起こさなければ、「何か」は訪れないかもしれない。

会ったあとに泣いてしまうのは自分だし、何回もこうやって泣かされてきたのだから、会わないほうがいいのは分かっている。
なのに、少なくとも今の私は、会いたいらしい。

離れるために、私からはもう連絡をしなくなった。
でも向こうからの連絡は来た。
どうなるか分かっているのに、また会ってしまう。
後悔とまでは言いたくないけど、自問自答の毎日だった。

会ったら傷ついて泣くのは自分だと、そんなことは分かっている。なのに離れられない。

今度こそ本当に、さよならなんだろうか。
あんなにときめきを覚える出会い方をして、こんなにボロボロになるような別れ方をしていいのだろうか。

あなたにとっては複数人のうちの1人でも、私はそうじゃなかった。

今何をするのが正解なのか私にはもう分からず、誰が見るか分からない場所にこうして指先で気持ちを書き殴っていくことしかできない。

私がどれだけ泣いてきたか、あなたは知らない。

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