進んでいけば必ず壁にぶちあたる。 折り返すか、壁を登る術を身につけるか。 技術仕事っていつまで経っても発見だらけ "縫えるようになった?" と聞かれると、とても困る。 生地の素材によっては難易度が様々すぎる。 縫ってみないとわからない。 これは言い訳なのかも知れないけど、 生地を見てもないのに、納期の短すぎる仕事を受けると大変なことになることは勉強になった。 なかなかコツを掴めず、目処が見えなくて涙が出てきて、悔しい思いをした。 道具が揃っていれば...となってしま
なぜ、この繊維業界はこんなにも低賃金なのか... そして加工屋はなぜこんなにも納期に追われなくてはいけないのか。 長年の当たり前によっておかいしと感じつつも変わらないこの業界に疑問が沸々と湧いてくる。(知らないだけで変わってきているところもあるはず) なぜそう思ったのか。 私は小さな工場にいて、70代の師匠やパートさん達と私の4人で工場を回している。 大口の仕事が来てとてもありがたいのだけど、生地の上がりが遅れていて裁断に取り掛かるのも遅かった。縫製工場に来た頃には納期
私の師匠は常々こう語ります。 何年もやってきてるけど、こんな丁寧に教えてもらったことなんてないからね。 自分で研究して解明して、習得した技術の数々。 縫い方なんて型が変わればばらばら。 師匠は洋裁学校など行ってもいない。 大きな縫製工場に勤めていただけ。 大きな工場だと同じ工程ばかりやるそう。 なので、いくら縫製をやってきた人でも、 1着丸縫い出来る人はいないんだとか。 師匠のように意欲があって、研究心があって、 ようやくたどり着ける場所なのだと、この話を聞くたびに
もう夏が終わろうとしていますね。 この3ヶ月、いろんなことがありました。 プライベートでも職場でも。 そこで疑問に思ったことは「出来る」の価値観について。 今、縫製工場に勤務しつつ、型紙の見方すら何もわからないような初心者でも、とても丁寧に指導して頂いています。 普通はそんなことないはず。 “これこう縫って” それだけなはず。 でも丁寧に一から教えていただけて感謝しかないです。 仕事をやり続けていろんな型や生地が来ます。 そしていろんな工程をやらせていただけ
とても久しぶりの投稿になります。 自分の記録用としてやはり続けて行かなきゃなと思いました。 言葉を綴る勉強も兼ねて、練習していきます。 実は、この6月から再スタートを切りました。 コロナ禍の為、4月下旬からはずっと在宅ワークでした。 約1ヶ月半ぶりの工場出勤。 まず初めは環縫ミシンからでした。 久しぶりなのにいきなりハイレベル...笑 なので、改めて変な癖がないか 自分の手の使い方などを確認する為に動画を撮りました。 結果、癖だらけで見ていられません笑 でも、動
最近こういうことを考えさせられる。 例えば、作りたいものがある。 きっとそれには作りたいと思う動機になるベースがあるはずで。 それを見て研究して作る 初めから考えもせず人に聞く これで大きく分かれるんだと感じる日々。 はたして自分は前者でいられているのかすらわからないけれど、少なくともそうあれるよう努力していきたい。
うるう年なので記録に。 今世間は新型コロナウィルスのおかげで大変なことに。 でもこれはいろいろ考えさせられるいいきっかけなのかもしれない。 経済はがたがた。政府の動きもてんやわんや。 その国のトップを選んだのは私達だから、選挙への政治への関心を改めなきゃいけない。と感じさせられる。 経済が大変なことになっているのもそう。 こういう時にどうあれば流されずに生きていけるのか。 いろんなことでいいきっかけを与えてくれてる機会なのかもしれない。 そろそろ世界が変わらなきゃ
今、とても難しい壁にぶち当たっています。 職人技っていうものは、教えてもらって出来る様になるものじゃない。 方法は教えてもらえても、後は自分の努力次第で自分のスキルになるか否かの問題。 だからまず、私は師匠の手の動きのマネを心がけている。 少しでも仕上がりが違うと、また師匠の手つきを見て自分との違いを見つける。そしてまた挑戦する。 おかげで、師匠本人にも手つきが一緒と笑われるようになってきた。 技術は盗むもの よくこういう言葉を聞きます。 本当にそうだなと実感してい
今日は襟の剣先を綺麗に出すことをしました。 接着芯を貼った後、出来上がりの大きさに合わせて線を引きます。 それは断ちから縫い代1cmと地縫いしてしまうと、左右の柄が合わなかったり、剣先の長さが変わってきたりする為です。 きれいに仕立てるために、一工夫しています。 そのあと、縫い代を少し切り、剣先を出して、プレスしてアイロンかけまでやりました。 この工程がとても繊細で難しいのです。 ※あくまで初心者にとって まず剣先を出しやすくするために切る縫い代。 切りすぎると、
今、縫製をしているシャツはプロにとってもハイレベルなシャツです。 その与件は、柄があることと、ウール素材ということ。 ①柄 これは柄合わせの指示が来ているからなのだけど、ポケットなどのパーツを見頃と柄を合わせて縫います。 ほんの1ミリずれるだけで大きく違って見えてしまうのでぴったり合わせなければいけません。 それがとても技術のいることで、難しいのです。 ②生地 これはウール素材でとても柔らかい生地です。 普通に縫っていくとこうなります。 膨れ上がって生地が押
急遽バイトしてきました。 いつもお世話になっている朝ごはん屋さんです。 朝ごはんとは言えども、お昼でもいつでも食べられます。 ここへ訪れたお客さんは皆、笑顔で帰っていく。 美味しいご飯に満たされて、店主との他愛もない時間を過ごす。 “おいしかった!” “ありがとう!” “またくるね!” etc... こんな言葉をかけずには帰れないくらい各々の素敵な時間をここで過ごす。 いつも素敵だなぁとしみじみ。 誰かを笑顔にするって本当に素敵なことだけど、難しい。
増税前にミシンを購入しました。 決して安い買い物ではありません。 なのでなかなか決断出来ずにいました。 縫製工場へ勤めに行くのは週4日、9時-18時という素晴らしい勤務時間。 夜遅くまで残ろうにも、師匠の自宅でもあるから気を遣ってしまい残ることができない。 家に帰ってからも少しでも技術を磨きたくて、購入に至りました。 道具は揃っていませんが、家でも仕事ができるようになったことが嬉しい。 やりたいことはいろいろありますが、ひとまず技術をより高いものに磨き上げます。
先日、もうひとつの職場で座布団のワークショップが開催されました。 どうしても作ってみたくて、参加者の方全員が終わってから個別にやらせて頂きました。 毎月実演は見ていたので要領はわかるかと思いきや、全くできませんでした。 職人さんは皆、”自分にもできそうじゃん!”と思わせてくるのです。 いかにも簡単そうに進めていくから。 だから、見ているだけではわからなかった技術の凄さを 改めて感じることができました。 やり方を説明してもらっているとき、こんな言葉がありました。 ”
最近、同級生の子が縫製工場に入って来ました。 ミシンを踏んだこともなければ触ったのも小中学生が最後の全くの初心者。 彼が一生懸命練習している姿や、思うように縫えない姿を見ていると 自分を見ているように感じて、懐かしくもあり、成長していることを感じられたりする。 初心は忘れがち。 新しい人が入って来てくれるとこういう気持ちを思い出せるからありがたい。 自分もまだまだ。まだまだまだ...
縫製を初めて約半年。 ついに環縫ミシンデビューをしました。 想像以上に難しすぎて吐きそう。笑 このミシン考えた人すごいなあって。 しっかりこの技術を習得して、かっこいいワークウェア作れるようになるぞ。 とにかく生地の入れ具合や、フットの力加減がいまいち掴めなくてあたふた。。。 全身体がバキバキになりながら、発狂しながら楽しいんでいきます! これは師匠の手☺️
自分はなぜいつも、自分を守ることしか考えられないんだろう。きっと怖いんだろうな。覚悟が出来ていないんだろうな。いろいろと。毎週末、この問いを自分に投げかけている。