龍谷大学農学部 持続可能な食循環プロジェクト part4

今回の投稿では「プロジェクトに参加して学んだこと・感じたこと」「プロジェクトに参加してよかったこと」について紹介していきます。

【プロジェクトに参加して学んだこと・感じたこと】


 今回のプロジェクトに参加してみて感じたことは二つあります。
 一つ目は、農業に対する考え方が変わったことです。今まで、大学の「食の循環実習」という授業で農業体験をしたことはありますが、このような大規模な農業体験をしたことはありませんでした。そのため、プロジェクト最初のキックオフミーティングの時は、期待に胸を弾ませていましたが、いざやってみると過酷な作業の連続でした。

キックオフミーティングの様子

農作業では様々な作業があり、その一つ一つの作業に時間がかかり、とても長いため飽きることもありました。また、農作業には自然災害がつきものです。台風や大雨などの自然災害による影響はどうすることもできません。前日の大雨で圃場が水浸しとなり晴れているのに作業ができない!そのようなやるせなさを感じながら過ごしていた時期もありました。

雨が降った後の圃場

他にも自然災害だけでなく、熱中症夏バテと隣り合わせで農作業を行うということに恐怖を覚えることもありました。そのため、暑さにやられて作業が進まない日もありました。

真夏の農場

そして、今回のプロジェクトで使用している農地面積は300平方メートルととても小さいです。しかし、農家はこの一連の農作業をプロジェクトで使用してきた面世紀よりも広く、何十年も行っています。そのことを知り、スーパーで並べられている農作物の見方が変わりました。「もう少し値段を上げても良いのではないか」などと思うようになりました。

 二つ目は食品ロスについてです。スーパーなどで訳あり野菜や果物をよく見かけることがあると思います。少し形や見栄えが悪い食品だけを集めて販売しているのです。それらの食品は形が悪いだけで味はきれいな形のものと全く変わりません。私たちが落花生を収穫している際、傷んでいたり商品にならなかったりするものも少なくありませんでした。スーパーのように商品化できなくても何かに使えないかと思い、みんなで話し合いました。そこで私たちは落花生の殻に注目し、落花生の殻を使いTシャツストラップを染めてみました。

落花生の殻で染めたTシャツ
プロジェクトオリジナルバッジ(左)と落花生の殻で染めたストラップ(右)

はっきりとした色は出ませんでしたが、手作りらしさが出た味のあるものができました。このように捨ててしまうものを利用することにより、食品ロスの改善に繋がるのではないかと感じました。

【プロジェクトに参加してよかったこと】

今回のプロジェクトを通じて他学科・他学年の学生との交流ができました。2020年、新型コロナウイルスが日本全国に流行りはじめ、大半の授業をオンラインで受けることになりました。そのため、大学に行く回数が格段に減り、他学科の学生との交流、同じ学科に在籍する学生との交流も減りました。しかし、このプロジェクトで様々な学科・学年の学生と交流を深めることができ、参加してよかったと思いました。また、同じ農学部の人たちと農業にについて交流することにより、他学科の視点で農業を考える機会を得られたため、視野を広げることができました。


次回の投稿では、「これからの日本の農業について」について紹介します。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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