写真は楽しいもの! 結婚式が大好きなカメラマン、岩田 洸陽さん
オーダーメイドウェディングをご提案する『Peanne∞Wedding』です。
ホームページやSNSだけでは伝えきれない想いを届けたい! とnoteをスタートさせました。先日公開した『新サロンはキャンピングカー! Peanne∞Weddingのサロンは「移動型サロン」として生まれ変わります』では、たくさんの方から反響をいただき、嬉しく思います。
今回から『Peanne∞Wedding』を一緒に盛り上げてくれているスタッフをご紹介していきます。代表である岩泉ピアンとの対談から、『Peanne∞Wedding』の雰囲気や、オーダーメイドウェディングの楽しさを感じてもらえれば嬉しく思います。
第1回の対談相手は、2年前から『Peanne∞Wedding』でカメラマンをお願いしている岩田 洸陽さん。洸陽さんがカメラマンになるまで、そしてこれからやってみたいことについてもお伺いしています。(聞き手:岩泉ピアン)
岩田 洸陽(カメラマン)
もともとはフィットネスインストラクターとして活動していたが、友人の結婚式で見たカメラマンの姿に憧れ、カメラマンに転身。2015年株式会社アトリエカーシャに入社し、2017年に同社東京事務所に異動。2020年に独立し、現在はフリーランスのカメラマンとして活動中。
憧れから、ウェディングカメラマンへ
–僕と洸陽との出会いは共通の知り合いからの紹介だったんだけど、「人間味があるいい写真を撮るカメラマンだな〜」っていうのが第一印象でしたね。撮影した写真がどれもイキイキしていて、これはスキルだけでは補えない部分だなぁって感じました。カメラマンになるキッカケから教えてもらえますか。
もともとフィットネスのインストラクターをやっていたんですけど、24歳になる頃、漠然と「みんなとは違う仕事がしたい」と思い始めました。そんな時、たまたま結婚式を撮影しているカメラマンを見て「かっこいい!」と思っちゃったんです(笑)。それで、カメラマンに転身したのがキッカケです。
–それで、ちゃんとカメラマンになれるのが洸陽らしいね。
当時は趣味レベルでしたけどカメラは好きでした。カメラマンとしては未経験のまま大阪の会社に就職したので、右も左もわからないことばかり。でもその会社には異業種からカメラマンに転身する人が割と多くいたんですよ。現場で経験を積んで、カメラマンとして力をつけていくようなところでした。だから、就職してすぐ友人の結婚式で撮影を依頼された時は正直、不安で。肩書きと自分のレベルが合っていないと実感もしていたから、胸を張って「カメラマンだ」と思えるまでには2〜3年かかりましたよ。
–なるほど。普段はどんな写真を撮影することが多いのかな?
95%結婚式。ほとんどが結婚式の撮影ですけど、途中から「俺、写真より結婚式が好きだな」って感じるようになってきたくらい結婚式が好きです。結婚式って一生に一度のことじゃないですか。一生に一度のその瞬間に立ち会える仕事ってすごく素敵だなって思ってます。
–「結婚式」が好きなんだ。
はい!カメラマンってプランナーさんたちと比べると、新郎さん・新婦さんと関わる時間って短いじゃないですか? 中には、前撮りの時間だけとか、披露宴の間だけの人もいます。その日会場に行って、初めましての状態から撮影だけって所がほとんどですから。
でも『Peanne∞Wedding』は、オーダーメイドウェディングなので撮影前に、カメラマンとの打ち合わせの時間があるんです。そこで二人の思いとか、結婚するまでの経緯とかお伺いするので、当日その思いを重ねてしまって、撮影しながら泣いちゃうんです(笑)。
–そうなの!? 知らなかった!
もう『Peanne∞Wedding』の結婚式撮影は、ほとんど泣きますよ! 「撮影だけ」の会場の場合は、ウェディングカメラマンは黒子になって撮影するっていうのがミッションなので、泣くことなんてないんです。もちろん撮影は楽しいし、結婚式ごとにいろんな刺激をもらえるけど、やっぱりプロとしてのスイッチが入っているからどんなに感動する場面でも「泣くわけにはいかない」って自分を律するんです。でも、ピアンさんと一緒の時はもうね、我慢できない。二人の思いがレンズ越しに伝わってくる瞬間が何度もあって、感極まって泣いちゃうんです。あ、プロとして撮影していないってことじゃないですよ!
–いやいや、そう言ってもらえて嬉しいよ。
自分自身がワクワクできるといい写真が撮れる
–『
2020年3月に海外の人のウェディング撮影で、「富士山をバックに撮影したい」とご依頼があって。3月だったから完全に油断していたんですけど、大雪の中の撮影で……! これが人生で一番大変だと感じた撮影でしたね。
–結構最近だね。写真はすごい綺麗だ……!
指が寒さで動かなくなってしまって、シャッターを押せないんです。こんなこと、人生で初めての体験でした。超大変でしたけど、めちゃくちゃ楽しかったんですよ。だってこんな撮影普通じゃできないですから。普通「やめましょう」とか「屋内で……」ってなりますからね。
僕自身、「知らない環境」で撮影するっていうのがすごく楽しいと感じちゃうんです。「あぁこの会場は〇〇だから、ここから〇〇しよう」みたいに勝手がわかっているところより、「この先どうなるの?」「ここから撮ったらどうなるの?」とかワクワクする方が性に合ってるんです。
–わかる気がするなぁ。カメラマン自身が楽しんで撮影すると、写真にもその雰囲気はちゃんと伝わるもんね。
「笑顔を作ってください〜」って言っても本当の笑顔にはならないんですよね。その雰囲気や空気感を生み出すのもウェディングカメラマンにとって大事な要素だと思います。写真の技術よりも大事かもしれない。例えば、歯を出して笑うこと=笑顔とも限らないわけですよ。もしかしたら歯並びが悪いからあんまり歯を出したくないって思っている人かもしれないし。
撮影される人たちの気持ちを把握した上で、楽しい空気感をしっかり作って、二人が幸せを感じている瞬間を撮影したいんです。そのためには、僕自身がワクワクしていないと「楽しい空気感」は作れないですし、常にワクワクした気持ちを持っておくことが大事ですね。
これは結婚式だけじゃないですけど、マンネリな状態だったり、「今日はちょっとしんどいな……」って思いながら撮影した写真の出来はダメダメ……。だから自分のモチベーション管理も大切にしながら、フレッシュな気持ちで撮影するようにしているんです。
–撮影スキルだけじゃなく、撮影する気持ち、モチベーションが大事ってことだね。
そうですね。あと会場によっては、新郎さん・新婦さんに渡せる写真のカット数を制限しているところとかもありますよね。『Peanne∞Wedding』はオーダーメイドウェディングなので撮影したら撮影した分すべての写真をお渡しできますけど、場所によってはスタッフは撮影しないでとか、〇〇枚以内でと制限される場合があるんです。仕方ないこととはわかっていても、「スタッフさんの今の雰囲気最高だったな!」とか「この写真もお渡ししたいのに〜」とヤキモキしちゃうことはありますね。
–なるほど〜。アルバムとして写真を提供するところはどうしてもそうなっちゃうよね。でも結婚式は二人のものだし、カメラマンが撮影してくれているんだから、二人が欲しいと思ったものは全部渡してあげたらいいのに……っていうのが正直なところだよね。
テーマパークに行くように、写真を撮影することも楽しんで欲しい
– 洸陽はすごく素敵なアイディアをたくさん持っているから、お互いに意見を出し合いながら話していると、いいものが生まれるよね。実は、前回のnoteでも書いたキャンピングカーのアイディアは、洸陽との会話で出てきたことでもあるんだよね。
そうなんですよね。僕の老後の夢が「キャンピングカーで日本一周する」だったんですけど、ピアンさんがもうキャンピングカーを買ってくれたので(笑)。どこまででもお供しようと思ってますよ!
–ありがとう(笑)。真面目な話をすると、さっき洸陽が言っていた「知らない場所」に行きたいって感覚は、僕もすごくあるんだよ。だから移動型サロンにしようと思ったわけだし。今後もいろんなアイディアを言ってもらえたら嬉しいな。まだ若いからどんどん挑戦して欲しいし、応援しているよ。
ありがとうございます。嬉しい! 僕もお世辞とかじゃなく『Peanne∞Wedding』でのお仕事が大好きなんです。どの結婚式もオリジナリティに溢れているし、結婚する二人の想いがギュッと詰まっているのが、撮影していても感じられます。だから冷静を装っていても泣いちゃうんだけど(笑)。
キャンピングカーでいろんな場所に行けると思うと、さらに楽しみが増えましたね。結婚式はもちろんだけど、節目ごとの撮影(七五三・誕生日・入学・卒業など)もいろんなことできるんじゃないかな? ってアイディアも出てくるし……。絶対、誘ってくださいね!
–もちろんだよ!この移動型サロンが広がっていくことで、写真を撮影することへのハードルが少しでも低くなればいいなぁとも思っているんだよね。普通に生きていたら、卒業アルバム以外でプロのカメラマンさんに撮影してもらうことってあまりないから。でもカメラマンがあなたの近くまで行きますよ〜となれば、もっと写真を撮ることが身近になってくると思うんだ。
確かにそうですね。写真撮影するよ! って言われると「緊張する」とか「不安だ」って思う人が多いけど、ディズニーランド行くよ! って言われてもそんなこと言う人はいないですからね。写真って本来、すごく楽しいことだと思うんです。もちろん苦手な人もいるだろうけど、家族以外のカメラマンに撮影してもらうのをもっと楽しんでもらえたら嬉しいですね。この非日常な体験をテーマパークに行くくらいまでハードルが下がる世の中になるよう僕自身も頑張らないと!
–引き続きよろしくね!
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文:つるたちかこ(ライター)
写真:岩田 洸陽/Peanne∞Wedding
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