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私の憑き物についての考察

お化けだとか悪霊だとかオカルト的な話にするつもりは全くないのだけれど、自分の中で1番しっくりくる表現がこれだったのでここから書いてみようと思う。


平素比較的落ち込みやすい私に、3ヶ月から半年くらいに一度自分でもびっくりするようなネガティブがやってくることがある。これが私のいう「憑き物」。

憑き物の時期がやってくると何をしてても悲しくなるし、涙が止まらなくなることもある。それでも労働せねば対価はもらえないので、マスクとメガネで顔のほとんどが隠れているのをこれ幸いと職務を続けるのだ。

そのくせ予測もつかないタイミングでひょいとどこかへ行ってしまい、まるで何事もなかったかのようにいつも通りの日常が再開されていく。意思を持った何かの気まぐれのようで、本当に、大変に、厄介なやつ。

そしてこの憑き物、気まぐれにどこかへ行ってしまうということは、逆を返せば気まぐれに戻ってくるというわけで、私は対策を打てるはずもなく毎度涙でマスクをビシャビシャにしている。


もしこいつががなかったら、と考えてみた。
きっと毎日心穏やかに、静かに、平凡に暮らしていけるはずだ。
意味がわからないタイミングで泣くこともないし、大事な人に心配をかけることもなくなる。

でもそうしたらきっと私は、今ほど人の悲しみに寄り添う器量を持ち合わせられなかっただろうし。
最悪の事態を想定したリスクヘッジをすることもできなかっただろうし。
何よりも、こうして自分の気持ちを文字に起こそうなどとも思っていなかっただろう。

憎らしくて、苦しくて仕方ないけど、この憑き物と一緒に生きていくことは、私が私らしく生きていくために必要不可欠な要素なのかもしれない。

今のところは一旦そう定義付けて、心を落ち着けてみようと思う。

これが私の憑き物に関する考察である。



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