香りを届けるプロジェクト Vol.3_220520_MMB_Day2
PeachのPEACH SHOP ONLINE 店長です。
オホーツク現地レポート2日目です。
昨日に引き続き、曇り。
東京農大オホーツクキャンパスにお邪魔する前に
「オホーツク流氷館」というスポットで実際の流氷とご対面。
(流氷シーズン以外でも流氷に触れられます)
展示エリアで見たムービーによると、大きな氷が海一面に流れてきて、
氷同士がぶつかりあい、独特の音がするそう。
静かだけど力強いオホーツクの自然のムービーを見た。
学生さんからのプレゼンで「窓から見える流氷」のキーワードがあったのを思い出した。
流氷の1つ1つがとても大きく、自分も流氷の1つにぽつんと乗っかって漂っているような妄想をぼんやりしてしまった。
そして遂にオホーツクキャンパスへ。
ずっとオンラインでやりとりをしていたけど、対面で会うのは2回目。
(人見知りも相まって)ちょっとどきどきしながら教室に入ると、
7人の学生さんがしっかりセッティングして待っていてくれた。
前回のワークショップから色々と彼女たちで試行錯誤して
さらに磨き上げたプランをうかがう。
直近のリモート開催のワークショップでは
ターゲットとなる「都市生活をする人」を想定して、24hの行動パターンと「背中を押してもらいたいタイミング(勇気づけられたいとき)」を考えるブレストを行った。
前回のワークショップの後、さらにブラッシュアップして考えてくれたらしく、よりイメージがクリアになっていた。
そして香りのテイスティング。
今回用意くださったのは2種類。
1つ目はプラムの様な甘ずっぱい中にふんわりと甘さを感じる香り。
2つ目はウッド系の落ち着いていながらも爽やかさを感じる香り。
ふと昨日通った空港からの緑が続く道、能取岬までの林道が頭に浮かんだ。
まだ現地について24時間足らずだが、オホーツクの森の佇まいを感じた。
ワークショップを終えて学生さんたちが普段生活するエリアに案内してもらい、少しインタビューの時間をもらった。
ほんとうにどうしようもなく孤独で辛かったんだなっていうのが初めてわかった。
ちょっとすぐふらっと行ける距離にコンビニもない環境。
私達がきれいだねきれいだねって言いながら見た大自然も、
ただただ広い所にぽつんと取り残されたような孤独を感じざるを得ない環境だったんだろうなと。
ふと自分の学生時代のことを思い出す。
大学時代、私も初めての1人暮らしで実家に帰ろうにもすぐに帰れない場所に行った。山の中腹にたつ学生寮で、もちろんコンビニなんて存在しない。窓からは森しか見えず、野生の七面鳥が歩いているような場所だった。
全然知らない土地に人、周りは見渡す限りの森で、入寮初日は1人知らない場所に遭難したような孤独感や逃げ場のない様な気持ちで、自分でなんとかこの建物にいる人に話しかけて友達にならなきゃ、と焦った記憶がある。
私の場合は東京農大の彼女たちとは違って自由に動いて対面で話せて、共有スペースの食堂は黙食どころか集まって大騒ぎする場所、時間がたてば自然と話す人もできて、孤独や焦りはいつの間にかなくなっていた。
あの時部屋から出るな、なんてことだったら、私はあの学生寮も学生生活にも馴染めず、きっと記憶から消してただろう。
現地の土地を訪れて、彼女たちの生の声や表情をPC越しでなく直接聞いて、彼女たちのストーリーをより深く感じれたような気がした。
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