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珈琲に初めましてをしたとき。
っていうタグをふと見つけて、わたしが初めてコーヒーに出会った時のことを思い出した。
苦いものも酸いものも苦手。ひたすらにミルクと砂糖を入れ、甘く殺したコーヒーなら飲めた。
忘れもしない去年の夏。2020年夏。新型コロナウイルスが猛威を振るい、何もかもがなくなった年の夏。たったひとりの男が、「ほとんど全員が初めましての人と、無人島を貸し切ってキャンプをする。」と声を上げたあの夏。
人の縁に恵まれ、そんな声を聞くことができる場所に立っていたわたしは、迷うことなく無人島へ。
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その時に出会った、和歌山にある、ゲストハウスを併設しているCafe&Bar「ゲストハウスRICO」を経営する人。
その人のnoteがあったから、もし良ければ飛んでみて。桃に、「コーヒー」がなんたるかを教えてくれた人。↓
どこか不思議な色を持ってて、最初は少し怖かった。話してみても、少しばかり恐れを抱いていた。
そんな彼が、二日目の朝、浜辺でコーヒーを一杯淹れてくれた。
「ブラック飲めないです。」
と伝えると、いつもはミルクと砂糖をもらえた。
でも今回は違うかった。
「きっと大丈夫だから、ブラックで飲んでみて。」
内心、「まじで。。。?」絶対苦いしこんな一杯も飲めないよ。でも目の前で飲めないって言うのは失礼すぎるし本当どうしよう。
恐る恐る口につけた一口目。
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本当に驚いた。
美味しいとか、飲みやすいとか、そんな感情全くなかった。
『感動した』
これが「コーヒー」かと思った。
二口目を飲んで、三口目、四口目、、なくなってしまうのがもったいないとさえ思った。
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ここからコーヒーの虜になったかなあ。運命的に出会ったあの一杯の味は、これから一生何にも変えられないし、きっと何も超えられない。
でも別に探してない。
あの味をもう一回飲みたいとか思わない。
あの時、あの感動は、あの時無人島にいたわたしだけの宝物だから。
放浪癖もち飽き性単位諦めがち注意散漫の限界大学生です