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なぜ、みんな参加するの?サマーインターンへ行かなくても、就活は上手くいく

今回は、サマーインターンにまつわる疑問を書いてみようと思います。

サマーインターンで経験できる多くの要素は代替可能であり、サマーインターンに行かない方がよい場合もあるのだという話をします。

考え出すと止まらない性格だった僕は、就活そのものに悩んでいました。ESの書き方、SPIの解き方はどうでもよかったのです。

そもそも何のために就職するのか?
サマーインターンに行く意味は?
何をしたら就活は終わるのか?
働くってなんだ?幸せってなんだ?

こんな悩みを抱えていたとき、いわゆる優秀層(旧帝大・MARCHなど)と呼ばれる友達に「なんのためにサマーインターンに行くの?」と聞いてみました。

就活生としてのプロフィール

【所 属】MARCH / 同立レベルの法学部
【内定先】東証1部上場ベンチャー・約30名のスタートアップ e.t.c.

サマーインターンは手段。代替可能。

なんのためにサマーインターンに行くの?
この問いに対する友達の回答はシンプルでした。

そんなこと深く考えていない。やってみてから考える
業界を広く見たいからさ、片っぱしから受けているんだよ
同じレベルの学生や社員とコネクションができるから
新規事業立案は、事業創りの勉強になるから
早期内定につながるからね

つまり、サマーインターンの意義はこう考えられているのです。

・業界を広く見れること
・同じレベルの就活生とつながりを得ること
・社員とのつながりを得ること
・事業創りの勉強になること
・早期内定を得られること

こう回答されたとき、サマーインターンの意義と呼ばれる主たる要素は、ほとんどに代替可能性があることに気がつきます。

・業界を広く見れること
→自身リサーチ、OB・OG訪問、エージェントへの相談などで代替可能

・同じレベルの就活生同士のつながりを得ること
→Twitterや公式LINEなどのSNS、友達の紹介で代替可能

・社員とのつながりを得ること
→選考途中の面談やOB・OG訪問などで代替可能

・事業創りの勉強になること
→長期インターンで代替可能。
2-3日間で新規事業を作れないですよね笑 思考トレーニングやチームで仕事をする体験として意味はあると思いますが…

・早期内定を得られること
→年内内定を欲しいとは思っていないので、重視していません。就活のゴールを「自分が楽しめる仕事を探すこと」に置いていたからです。

この代替性に気がついたとき、妙な安心感をいただきました。率直に言えば、「就活に遅れていない」「まだ間に合う」のような安堵です。このあたりの気持ちの揺れは今は触れないでおきます。

兎にも角にも、サマーインターンが必ずしも唯一無二の手段ではないのです。もちろん、時には、サマーインターン特有の魅力や手段として相応しいこともあるでしょう。しかし、何か本質をつかんだ気になった僕は、「サマーインターンなんてクソだ!」と振り切っていました(笑) 今思うと滑稽なのですが、当時は必死にサマーインターンに行かない手段を調べました。

長期インターンでもよくね?

検討の結果、下記の4つを満たす環境として、スタートアップ・ベンチャーでの長期インターンという手段が最適でした。

・自分を知ること(自己分析)
・ビジネスを知ること(ビジネス経験)
・ビジネストレンドを知ること(業界分析)
・企業を知ること(企業分析)

具体的には、HRベンチャーのメディア事業を志望しました。人の流れからビジネストレンドだけでなく、各企業の特徴も一緒に知れる環境であり、さらには、少人数のベンチャーで社会人0年目経験が詰めると考えていたからです。(自己分析は自分ですればよいので、長期インターンの選定要素から外しました。)

実際、ご縁をいただいたHR系ベンチャーで夏休みは週5でフルリモートインターンをしていて、今に至ります。ひたすら長期インターン+自己分析で夏が終わりました。

この考えは一部正しく、一部間違っていた

1年以上経ってこの考えは一部正しく、一部間違っていました。

正しかった部分
ビジネストレンドは何もビジネス経験をしていない学生よりは、理解できるようになったこと、ビジネスの速度感と提案力を知れたことです。

知識については、例えば、「Vertical SaaS」「Horizontal SaaS」「D2C」「FinTech」「EC」といった業界トレンドだけでなく、「PdM」「BizDev」「カスタマーサクセス」など、職種の知識も学べました。転職市場に詳しくなったことも市場価値を考える上で、プラスに働きました。

特に就活面で行くと「経営幹部候補」の解像度は上がりました。多くの企業が「経営幹部候補」と謳って新卒採用をしていますが、その内実はほんとにバラバラです。CxO直下の組織に配属される場合もあれば、業務内容・キャリアパスともに普通の総合職採用と同じところもあります。響きがいいから使ってそうと思う企業も見受けられました。

ビジネスの速度感や提案力については「コトを進める」という言葉の意味を肌身で体感できました。1週間後に完成度100%よりも、2日後に完成度60%で企画書を提出する感覚です(言い回し難しい…)。

間違っていた部分(思考が浅かった部分)
言い出したらキリがありませんが、就活関連で切り出すと、各社のことを深く知れると思ったのは間違っていました。

例えば、一つ一つの企業にそれなりに詳しくはなりますが、メディアなので薄く広くです。なんとなくはわかりますが、企業分析というにはほど遠い感じでした。このあたりは、自己分析と並行して面白そうな企業があれば、逐一企業分析しておくとよかったなと反省しています。

最後に

ここまで、サマーインターンに関する違和感を書いてきましたが、長すぎると、読まれる方も推敲する自分も疲れるので、このあたりで筆を置きます。

確かに「サマーインターンにいって早期内定」という主流から外れたとき、焦りと不安は常にありました。周りは、もう内定を持っている。内定者インターンいつ?みたいな話をしていました。その中で、周りが悩んでいないことで僕は悩んでいる。焦るし、不安です。

しかし、あの時なりにがんばって思考していたからこそ、病むみたいなことはありませんでした。自分の将来に、人生に20年以上生きて初めてちゃんと向き合えた瞬間でした。振り返れば、思考浅くね?と思う点が多々存在しますが、それはご愛嬌ということで…笑

おしまい。

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就活の思考の軌跡 Part.2を書いてみました。「やりたいことが見つからないのは、自分にとって楽しいことがうまく言語化されていないからであり、見つからないは思考の怠慢だ」という話をしています。

ご興味あればお読みくださいませ!


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